典韋から武器を奪った胡車児とは何者だ?正史と小説から解説


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胡車児(暗殺者)

 

胡車児(こしゃじ
)
は後漢(25年~220年)末期の武将であり、張繍(ちょうしゅう
)
配下の豪傑です。建安2年(197年)に曹操(そうそう)が南陽の張繍を攻めた時に、張繍と一緒に降伏しました。名前から異民族の人物と分かります。彼は小説『三国志演義』では有名なのですが、意外なことに実在していました。

 

キングダムと三国志 信と曹操のはてな(疑問)

 

胡車児とは、どんな人物だったのでしょうか?今回は史実と小説をもとに張繍配下の豪傑胡車児について解説します。

 

自称・皇帝
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史実の胡車児

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胡車児は陳寿(ちんじゅ)が執筆した正史『三国志』には登場しません。正史『三国志』に注を付けた裴松之が持ってきた『傅子(ふし)』という史料に登場します。『傅子』は傅玄という人物が執筆しており、主に司馬一族に反対していた人物を攻撃する傾向の書物です。政治色の強い書物であるのは間違いないでしょう。

 

呉と蜀を倒しに南下する曹操軍

 

ただし今回それは問わず、胡車児が登場する部分について紹介します。建安2年(197年)に曹操は張繍の本拠地である宛城に進軍。

 

曹操と張繍

 

張繍はすぐに降伏しました。この時、曹操は張繍軍ナンバー1の豪傑である胡車児に対して恩賞を与えます。おそらく何かあれば、自分の軍に引き抜くつもりだったのでしょう。曹操得意のスカウト作戦です。

 

曹操には服従しているが内心キレている張繍

 

一方、張繍は曹操が胡車児に恩賞を与えた話を聞くとビックリ!張繍は曹操が胡車児を買収して自分を殺そうと計画しているのでは、と恐れを抱きます。その結果、張繍は謀反を計画して曹操を破ることに成功したのでした。内容はともかく、胡車児という人物が実在しているのは間違いないです。しかし、胡車児が登場するのは、この個所だけであり以降は全く登場しません。

 

賈詡

 

張繍や賈詡(かく)と一緒に謀反に加担したのでしょうか?それとも、張繍に粛清されたのでしょうか?全ては謎のままです。


小説の胡車児

周瑜、孔明、劉備、曹操 それぞれの列伝・正史三国志(本)

 

小説『三国志演義』ではどうでしょうか?小説も曹操が攻めてきて、降伏したところまでは一緒です。その後、曹操は張繍の亡くなった叔父の張済(ちょうさい
)
の妻を側室にして、やりたい放題。さすがに張繍も頭にきました。

 

悪来と呼ばれた典韋

 

もともと心から降伏していなかった張繍は、スキを見て曹操を襲撃するつもりでした。問題は曹操のボディーガードの典韋。彼は呂布(りょふ)以上ではないですが、曹操軍でもナンバー1の豪傑。正面からぶつかれば、死傷者が莫大に出るのは必須。

 

豪傑には豪傑が良い。こんな時に出番は、やはり胡車児でした。張繍は早速、「典韋とやり合って勝てるか?」と尋ねました。だが、胡車児は「無理です」と気持ちのいい敗北宣言。諦めた張繍でしたが胡車児は典韋が酒好きであることを伝えて、彼を非番の日に酒宴に呼ぶことを提案しました。

 

「名案だ」と思った張繍は実行に移します。宴会に呼ばれた典韋は久しぶりの宴会だったので、飲み過ぎてしまいました。

「今日は楽しかった。また機会があったらご一緒させてください」と言って別れようとした典韋ですが、足はフラフラ。

 

張繍は胡車児に宿舎まで案内するように命令します。命令を受けた胡車児は、典韋を抱いて宿舎まで行きました。

 

絶命する典韋

 

そして胡車児は宿舎で典韋(てんい)を寝かせると、そのまま部屋の中にある典韋愛用の鉄戟を奪ってこっそりと立ち去ります。その夜、曹操の陣は襲撃されて曹操は命からがら逃走。典韋は曹操を守るために討ち死にをとげました。胡車児のその後については不明です。


三国志ライター 晃の独り言 胡車児には活躍して欲しかった

三国志ライター 晃

 

以上が張繍軍の豪傑胡車児についての解説でした。筆者は胡車児については、小説『三国志演義』では賈詡同様に、もう少し活躍して欲しかったです。賈詡が曹操軍に降伏して重用されたのに、胡車児は自然にフェード・アウト・・・・・・

 

小説なのですから、曹操軍加入後は中堅レベルの将軍となって劉備たちを苦しめるという設定にしてほしかったです。なんで外したのでしょうか?やっぱり異民族だから差別したのですかね?読者の皆様はどう思いますか?

 

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