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この記事の目次
キングダム639話ネタバレ予想vol2「佞臣后勝」
ボンクラ王に佞臣のコンビは、趙の悼襄王と郭開がキングダムでは有名ですが、斉にも后勝という佞臣がいて、秦から賄賂を受けては、斉の重臣を秦に送り込んで接待漬けにして、秦のシンパにして斉に帰国させるという方法で、斉王建の耳目を塞ぎ、斉が危機にあるという事を忘れさせたのです。そして因果を感じるのは、この后勝、君王后の一族の出身だった事で、それを引き上げたのは斉王建その人であり自業自得でした。
キングダム639話ネタバレ予想vol2「都合の善い人の末路」
このように斉王建は、漫画キングダムに勝るとも劣らない秦に取りフレンドリーな人物でした。そして、そんな斉王建の末路について、資治通鑑 秦紀巻七には、因果応報のようなエピソードが載っています。
秦の使者が斉王建を誘い、魏の旧領五百里の邑に案内されてそこに居ついたが、秦人が帰還して食糧を断ったので餓死した。
もし、これが本当なら、趙に対して粟をケチった報いが最期に来た感じですね。
キングダム(春秋戦国時代)ライターの独り言
キングダムにおいては、最初から秦王政の大義に共鳴してひとまず静観して、五カ国に同調しない態度を取る斉王建、しかし、マジな話、斉が五カ国と共闘して秦に立ちむかうようなら、いかに秦でも10年で天下統一は無理だったでしょう。秦の天下統一には、斉王建の功績が大なのです。
参考文献:史記 田敬仲完世家
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