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国盗り物語とはどんな内容?実は『麒麟がくる』と繋がっている?

2020年6月20日


 

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国盗り物語 amazon

 

国盗り物語(くにとりものがたり)』は、NHKの大河ドラマとして最も有名な作品の1つです。昭和48年(1973年)に放送されました。

え!?産まれてないですって?

 

明智光秀(麒麟がくる)

 

でも、大丈夫です。まさに今、令和2年(2020年)に放送されている大河ドラマ『麒麟(きりん)がくる』と主な登場人物が同じなのです!

明智光秀を信頼する織田信長

 

そう、斎藤道三(さいとうどうさん)織田信長(おだのぶなが)明智光秀(あけちみつひで)。この3人を軸に描かれました。今回は、そんな『国盗り物語』を観ていない人にも分かりやすくご紹介していきます。

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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『国盗り物語』はダブル主演だった。

斎藤道三

 

『国盗り物語』は、前半の主人公が斎藤道三、後半が織田信長と主役が交代していく構成になっています。また、明智光秀は、斎藤道三の甥とされ、手塩にかけられ育てられます。

 

敵は本能寺にあり!と叫ぶ明智光秀b

 

織田信長は斎藤道三の後継者というポジション。斎藤道三亡き後、明智光秀は織田信長の家臣となりますが、最終的には本能寺で殺してしまうという流れですね。このように、明智光秀は、全体を通して重要な脇役となっています。現在の大河ドラマ『麒麟がくる』では、その明智光秀が主人公です。主役と脇役を入れ替えて、物語を裏側から見てみるという感じでしょうか。

 

国盗り物語の原作は司馬遼太郎

 

 

『国盗り物語』の原作は司馬遼太郎(しば りょうたろう)です。「竜馬がゆく」「燃えよ剣」「坂の上の雲」などの名作を書いた大作家ですね。そのタイトルどおりの「国盗り物語」を中心にしていますが、エピソードしては、「新史太閤記(しんし たいこうき
)
」「功名が辻(こうみょうがつじ
)
」「梟の城(ふくろうのしろ
)
」「尻啖え孫市(しりくらえまごいち
)
」などの作品からも採用されているとのことです。

資金が豊富な織田信長

 

小説でも同じように、前半が斎藤道三、後半が織田信長を中心に描かれています。が、テレビ版の大河ドラマでは、どちらかというと織田信長がメインです。なぜでしょうか。

 

斎藤道三よりも織田信長の方が人気があったから

意気投合する明智光秀と織田信長

 

当然の考え方でしょうね。日本人が最も好きな戦国大名の織田信長。それに比べて、斎藤道三はあまり有名ではありませんでした。しかも、下克上を行ってのし上がっていくという斎藤道三のダーティーなイメージは万人受けしにくいように思ったのでしょう。

 

天下布武を唱える織田信長

 

また、美濃一国というスケール感も、信長の天下統一の壮大さにはかないませんね。戦国ファンや、ダークヒーロー好きからは人気なんですが。司馬先生も、力を入れて書いたのは斎藤道三編だったようです。まあなんのかんのありまして、後半を厚くして織田信長メインで行こうとなりました。そして、キラキラした若手俳優たちを多く配役したのです。

 

国盗り物語の配役一覧(キャスト)

 

織田信長は高橋英樹(たかはし ひでき
)
さんで当時29才。

明智光秀を演じた近藤正臣(こんどう まさおみ
)
さんは31才。

豊臣秀吉の火野正平(ひの しょうへい
)
さんは23才。

濃姫(のうひめ)(斎藤道三の娘で織田信長の妻)には松坂慶子(まつざか けいこ
)
さんが21才で抜擢されます。

 

これにより、老いて力を失っていく斎藤道三に対して、新しい時代を切り開いていく若者たちというイメージがさらに強くなったのです。

【次のページに続きます】

 

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sibagaki

ライター自己紹介: 歴史はやっぱり戦争・動乱期に惹かれてしまいます。平和主義者なのに。。。 好きな歴史人物: カエサル(シーザー) 何か一言: 戦国最強は武田信玄。

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