日本の歴史上、最も有名な人物の1人である織田信長。その信長にはたくさんの逸話やエピソードがあります。今回は、それらの真偽を検証していきたいと思います。基本的に、歴史学上重要な1次史料を元に行っています。が、それでも「歴史は昔のことでよく分かっていない」というスタンスで軽く読んでいただければと思います。
この記事の目次
織田信長の逸話:うつけだった
たぶんホント。
「異様な見た目の服装で街を歩き、栗や柿、瓜を食べながら歩いた」と『信長公記』にあります
武家の嫡男がこうであった、という貶めるような記録は、かなり珍しいことです。普通は、「武芸に優れ、読み書きも○才にはすでにできた」というような、生まれ持って天才だとするものが多いのです。わざわざそれを記録に残すのは、本当であったからと考えられるでしょう。
織田信長の逸話:男色だった
1次史料にはありません。なのでウソ?
とも言い切れないのがこの説。当時の悪ガキは遊びでよく行っておりました。また、前田利家や森蘭丸といったイケメンのお供を連れていたことから噂された、ということもあるのでしょう。
織田信長の逸話:イケメンだった
これはたぶんホントです。宣教師が描いた肖像画が残っています(教科書に載っているような日本画とは全然ちがうやつ)。これを信じるならば、現代にも通じるような無骨な感じの男前です。
現代の俳優で言えば小澤征悦似かな?
(すみません。もっと他にいそうです)
まあ、これでも当時としては柔らかい印象なのかもしれません。信長は、「中くらいの背丈で、華奢な体躯だった」という記録があります(ルイス・フロイス「日本史」より)。ですので、やや優男という印象だったのかもしれません。
織田信長のエピソード:戦が好きだった
ホントです。先ほども出てきたルイス・フロイスというキリスト教の宣教師の記録(日本史)に「極度に戦を好み」とあります。また、軍隊に関しても、それまで誰も行っていなかった部隊を作るなど、画期的なことを行っています。
「天下布武」というスローガン通り、「武力」を重要視していたことは間違いないでしょう。で、ここからしばらく、この「日本史」というものに沿って話を進めます。
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