広告

京都炎上!戦国時代を生み出した「応仁の乱」をわかりやすく解説


 

はじめての三国志コメント機能バナー115-11_bnr1枠なし

合戦シーン(戦国時代の戦)

 

戦国時代を生み出すきっかけと言われている、応仁の乱(おうにんのらん
)
を取り上げます。11年もの間、京都の町を炎上させ、戦いの場所としたこの乱は、なぜ行われたのか?そしてどうしてこんなに長く「だらだら」続く結果となったのか、その原因と影響について検証します。

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


【誤植・誤字脱字の報告】 バナー 誤字脱字 報告 330 x 100



【レポート・論文で引用する場合の留意事項】 はじめての三国志レポート引用について



応仁の乱とは?

細川勝元

 

応仁の乱とは、室町時代の中期に起きた内乱です。その長さは1467(応仁元)年から1478(文明9)年まで11年以上続き渡り、「だらだら」と長引いたためにその後の戦国時代突入のきっかけとなった事件です。

 

山名宗全

 

細川勝元(ほそかわかつもと)を中心とした東軍が16万の軍勢、山名宗全(やまなそうぜん)を中心とした西軍が11万の軍勢で、両者が京都で激突。全国の守護大名を巻き込んだ長い戦いになりました。

 

応仁の乱の原因は?

 

応仁の乱の原因はいつくかあり、主に次の理由が考えられます。

 

1、途中から政治に興味を無くし、早々と弟を後継者にした将軍・足利義政(あしかが よしまさ
)
の性格

2、将軍の妻で、側室を追放し実子を利用して政治権力を握ろうとした日野富子(ひの とみこ
)
の野望

3、後継者争いを口実に京都で守護大名同士が激突

4、同時に起きていた畠山・斯波氏の家督争い

 

応仁の乱はなんであんなに長引いた?

 

応仁の乱は全国の守護大名を巻き込んだ戦いになりました。ところが長引いたのにはいろんな事情が重なりました。たとえば義政の弟・足利義視(あしかがよしみ)は、当初東軍側として戦いました。ところが西軍側に取り込まれてしまい、西の将軍として戦います。

 

また周防の国から1万の大軍を率いた大内正弘(おおうちまさひろ)が戦いに加わるなど、次々と東西に新しい大名が軍に参加したために、戦いの終結の見通しが立たなくなりました。

 

さらに将軍家のほか、有力大名の畠山・斯波氏の後継者争いも絡んでいました。こう着状態だったこの戦いも、最終的に和睦が行われて乱は終結しますが、そこに至るまで11年の長きにわたり京の都は戦乱状態となってしまったのです。

 

応仁の乱の勝者は結局、東軍?西軍?

 

表向きの終結ですが、西軍総大将の宗全、東軍総大将の勝元のふたりが死亡したことを契機に和睦が行われます。表向きの理由として西軍の解体という形でようやく乱は終結しました。つまり東軍が勝利という形です。

 

戦国時代の合戦シーン(兵士モブ用)

 

しかしあくまで表向きの理由です。この戦いでは、後の関ヶ原の戦いのように東軍・西軍のどちらかが明確に勝利したわけではありません。勝利者は不在のまま、11年の長きにわたり京の都は荒れ果て、足利将軍家の権力が大幅に低下。戦国時代へ突入しました。

【次のページに続きます】

 

次のページへ >

  • この記事を書いた人
  • 最新記事
Soyokaze

Soyokaze

ライター自己紹介: 旧石器から現代史、日本、中国、西洋とどの歴史にも興味があります。 小学生のころから歴史に興味があり、歴史上の偉人伝を呼んだり、 NHKの大河ドラマを見たりして歴史に興味を持ちます。 日本のあらゆる歴史に興味を持ち、旧石器や縄文・神話の時代から戦後の日本までどの時代も対応可能。 また中国の通史を一通り読み西洋や東南アジア、南米に至るまで世界の歴史に興味があります。 最近は、行く機会の多いもののまだあまり知られていない東南アジア諸国の歴史にはまっています。 好きな歴史人物: 蘇我入鹿、明智光秀、石田三成、柳沢吉保、田沼意次(一般的に悪役になっている人たち)、溥儀、陳国峻(ベトナムの将軍)、タークシン(タイの大王) 何か一言: 勝者が歴史を書くので、歴史上悪役とされた敗者・人物は本当は悪者では無いと言ったところに興味を持っています。

-戦国時代 (日本)
-, ,