今回ご紹介するのは南蛮王孟獲の愉快な仲間たち、南蛮一の知恵者と言われる朶思大王。
孟獲は何度も何度も諸葛亮に敗北、捕縛、釈放を繰り返され、段々とどうしていいか行き詰まりを感じてきた中、颯爽と呼ばれる追加キャラクターの一人。その知恵は一体どこまで諸葛亮と張り合うのか?ご一緒に見ていきましょう。
この記事の目次
朶思大王の読み方『だしだいおう』
「朶思大王」……一見するとどう読むのか分かりにくい名前ですが、かの人の名は「だしだいおう」。
正史三国志では登場しないものの、三国志演義ではかなりの活躍を見せてくれるキャラクターです。
朶思大王は南蛮禿龍洞の元帥を務める、南蛮一の知恵者と呼ばれる人物であり、孟獲の弟、孟優が諸葛亮に対抗するべく呼んだキーマン!
因みに朶思大王は役職名なのかそういう名前なのかははっきりしていません。朶思大王ではなく朶思王、と呼ばれることはあるので、もしかしたら朶思は名前なのかもしれませんが……とにかく、南蛮でもかなり位がある人なのでしょうかね。
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南蛮の頭脳『朶思大王』
そんな朶思大王、前述したように孟優によって呼ばれた言わば孟獲の援軍。それも既に孟獲はここに至るまでに諸葛亮によって既に四回敗北済み、知っている人には「あと三回か」なんて呟かれる場面です。
南蛮一の知恵者と紹介されて舞台に上がった朶思大王、敗北に敗北を三回ほど重ねた孟獲たちを禿竜洞に迎え入れてくれます。そしてその南蛮一の頭脳(他に頭脳戦を仕掛けたような人は残念ながら見つからず)によって考えられた策により、この禿竜洞に通じる二つの道のうち、安全な道を塞いでしまいました。
ここから一体どうなるのか?
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トラップという策
さてさて蜀軍がこれから進行する先には
「一口飲めば口は爛れ内臓が焼ける唖泉」
「その水を浴びると肉が溶け骨が露出することになる滅泉」
「手足を付けると黒ずみ激痛が身体を駆け巡る黒泉」
「良く分からないけど冷たくて飲んだら綿のように体が柔らかくなる柔泉」
という四つの毒の泉が待っていたのだ!
これが策かと言われると「そもそも元々そこにあったものでは?」「考えた策というのはおかしくないか?」と疑問点も沸きそうですが、ともあれ朶思大王の策戦が始まったのです。
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まさかの現地協力者
先行した王平たちは毒泉のトラップで進めなくなり、後を追いかけた関策たちと合流して諸葛亮の指示を待つことになります。なお横山三国志ではここに王平へのツッコミポイントがありますが、それはまた別の記事をご参照ください。
諸葛亮も流石に毒の泉をそのまま渡ることはできなかったのですが、なんとこの毒の泉を何とかできる人物・万安という人物が諸葛亮に協力してくれることになり、負傷した兵士たちも万安が治してくれたことでこの難局をしのぎ切りました。
万安……いったいどこの南蛮王の兄なのかは分かりませんが、とりあえず今回は朶思大王のことを追っていきましょう。
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