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人形劇 三国志の最終回 第68話「孔明五丈原に死す」はどんな話か?


 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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孔明、北伐を再開

孔明による出師の表

 

悲嘆にくれる孔明でしたが、自身の命が残り少ないことを感じ、再び北伐を開始します。その際、蜀の君主劉禅に「出師の表(ごすいしのひょう)」といわれる文を上奏します。これは北伐の正当性を説いたものでした。

 

孔明の最後の戦いの場となるのは「五丈原(ごじょうげん)」。魏は司馬懿(しばい)に全権を託し、決戦に向かいます。

 

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北伐の真実に迫る

北伐

 

 

 

司馬懿、戦わず

流星を見た司馬懿

 

五丈原に攻め寄せた蜀軍は魏軍を挑発します。しかし、司馬懿は持久戦を選択し、全く動こうとしません。孔明は硬直状態を打破すべく、司馬懿にある贈り物をします。それは女性用の着物でした。

 

これは「司馬懿は女性のような臆病者だ」という侮辱的な挑発でした。

 

司馬懿

 

しかし、そこは司馬懿まったく動じず、

「ありがたい、妻に送ろう」と言うと同時に使者に「孔明の体の具合はどうか、食べているか」とさりげなくたずねます。

 

使者は答えるのをためらいます(ちなみに使者は関羽の息子関平(かんぺい))。司馬懿はその動きですべてを察し「孔明の命も長くない」と感じます。

 

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孔明、死す

孔明の延命儀式のろうそくを倒してしまう魏延

 

孔明は自分の命が残り少ないことを感じ、少しでも命を長らえるために祈祷を開始します。7日間祈祷し、蝋燭(ろうそく)が倒れなければ願いがかなう、という祈祷でした。それを知った司馬懿は蜀の陣地を急襲。祈祷は失敗し、孔明は病床に沈みます。

 

夢枕に劉備(りゅうび)などが現れます。死期を感じた孔明は関平、姜維(きょうい)に最後の言葉をかけ、息絶えます。剣を空中に振りかざし死ぬという壮絶な最期でした。

 

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魏延特集

 

 

死せる孔明、生ける仲達を走らす

孔明と司馬懿

 

孔明の死を知った司馬懿は蜀軍を追撃します。しかし、そこには死んだはずの孔明が!司馬懿は驚き撤退します。これは孔明が最後に仕掛けた策略で、死んだはずの孔明は人形なのでした。

 

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物語の終り

司馬懿と曹操

 

ここで「人形劇三国志」は幕を閉じます。最後は紳助、竜介から「蜀は263年に滅亡した」と語られます。そして「人形は挨拶できませんから、代わりに僕らがお別れの挨拶を・・・」と言ったところで背景に人形が現れ、お別れの挨拶をしてくれる、という粋な演出で最終回も終わります。

 

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鍾会の乱

 

 

三国志ライターみうらの独り言

みうらひろし(提供)

 

「人形劇三国志」の最終回は声優の名演、演出も見事で、悲壮感あふれる物語ですが、とても感動する最終回です。

あまり見られる機会はありませんが、全話感想すると満足感は高いと思いますよ!

 

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三国志ライフ

 

 

 

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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