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孔明、北伐を再開
悲嘆にくれる孔明でしたが、自身の命が残り少ないことを感じ、再び北伐を開始します。その際、蜀の君主劉禅に「後出師の表」といわれる文を上奏します。これは北伐の正当性を説いたものでした。
孔明の最後の戦いの場となるのは「五丈原」。魏は司馬懿に全権を託し、決戦に向かいます。
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【北伐の真実に迫る】
司馬懿、戦わず
五丈原に攻め寄せた蜀軍は魏軍を挑発します。しかし、司馬懿は持久戦を選択し、全く動こうとしません。孔明は硬直状態を打破すべく、司馬懿にある贈り物をします。それは女性用の着物でした。
これは「司馬懿は女性のような臆病者だ」という侮辱的な挑発でした。
しかし、そこは司馬懿まったく動じず、
「ありがたい、妻に送ろう」と言うと同時に使者に「孔明の体の具合はどうか、食べているか」とさりげなくたずねます。
使者は答えるのをためらいます(ちなみに使者は関羽の息子関平)。司馬懿はその動きですべてを察し「孔明の命も長くない」と感じます。
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孔明、死す
孔明は自分の命が残り少ないことを感じ、少しでも命を長らえるために祈祷を開始します。7日間祈祷し、蝋燭が倒れなければ願いがかなう、という祈祷でした。それを知った司馬懿は蜀の陣地を急襲。祈祷は失敗し、孔明は病床に沈みます。
夢枕に劉備などが現れます。死期を感じた孔明は関平、姜維に最後の言葉をかけ、息絶えます。剣を空中に振りかざし死ぬという壮絶な最期でした。
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死せる孔明、生ける仲達を走らす
孔明の死を知った司馬懿は蜀軍を追撃します。しかし、そこには死んだはずの孔明が!司馬懿は驚き撤退します。これは孔明が最後に仕掛けた策略で、死んだはずの孔明は人形なのでした。
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物語の終り
ここで「人形劇三国志」は幕を閉じます。最後は紳助、竜介から「蜀は263年に滅亡した」と語られます。そして「人形は挨拶できませんから、代わりに僕らがお別れの挨拶を・・・」と言ったところで背景に人形が現れ、お別れの挨拶をしてくれる、という粋な演出で最終回も終わります。
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三国志ライターみうらの独り言
「人形劇三国志」の最終回は声優の名演、演出も見事で、悲壮感あふれる物語ですが、とても感動する最終回です。
あまり見られる機会はありませんが、全話感想すると満足感は高いと思いますよ!
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