人形劇 三国志の最終回 第68話「孔明五丈原に死す」はどんな話か?

2022年2月10日

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kawauso編集長(石原 昌光)

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kawauso編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務めるほか、紙媒体やWebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者・おとぼけ(田畑 雄貴)

コンテンツ制作責任者

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月に「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感していただけることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。

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三国志展-人形三国志-孫権

 

人形劇三国志」は1982年から1984年までNHKで放送されていた人形劇です。「三国志演義」を基にした物語で今でも熱狂的なファンがいる作品として知られていますね。

 

全68話の物語ですが、その最終回はどのような話だったか覚えていますでしょうか?

 

自分の人形を操る張飛

 

今回の記事では「人形劇三国志」最終回のネタバレがありますので、未見の方は注意してください!

先ずは「人形劇三国志」の解説からしていきましょう。

 

 

「三国志演義」を基にした人形劇

 

「人形劇三国志」の物語は小説「三国志演義」を基にしています。しかし、独自のアレンジも加えられており、オリジナルキャラなども登場します。

 

代表的なオリジナルキャラは呂布(りょふ)の弟「呂王(りょおう)」で、海賊として登場します。「三国志演義」は蜀を中心とした物語ですが、「人形劇三国志」では更に蜀びいきが強調され、魏や呉は悪役のようなアレンジがされています。

 

三国志(歴史)を誇張しまくる羅貫中 ver2

 

正義の蜀が悪の魏や呉を倒す、ような勧善懲悪が協調されています。

 

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人間味のある人形と演技

自分の人形を操る曹操

 

人形は人形劇の巨匠「川本喜八郎(かわもときはちろう)」先生が担当しています。とても表情や動きが細やかで、それぞれのキャラの気持ちが伝わってくるようでした。背景も本物の炎や水を用い迫力を出すことにも成功しています。

 

おとぼけ(田畑)ナレーション

 

声は谷隼人さん、石橋蓮司さん、森本レオさんなど実力派の俳優が担当してます。1人の俳優が複数の配役を担当しており、主役の玄徳を演じる谷さんは典韋(てんい)程昱(ていいく)など魏の武将の声も担当しています。

 

この作品では、まずは俳優の声を先に収録し、後に人形を操演するという「プレスコ」という技法が採用され、人形の繊細な動きを表現することに成功しています。

 

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日々の生活を工夫で楽しくする『三国志式ライフハック

三国志式ライフハック

 

 

語り部として紳助・竜介が出演

人形劇三国志の語り手風 kawausoさん、おとぼけさん

 

物語の解説役として当時大人気だった漫才コンビ「紳助・竜介」の島田紳助さん、松本竜介さんが出演しています。この二人は劇中にも「紳々(しんしん)竜々(ろんろん)」として登場し、様々な勢力に兵士として渡り歩きます。策略の一端を担うなど、重要な役割を与えられることもあります。

 

また、実際の紳助・竜介さんと会話するなどメタフィクション(作り話であることを敢えて言う)的な演出もありました。この二人は登場人物で唯一、最後まで出演しています。

 

新解釈・三國志

 

 

そして最終回へ

自分の人形を操る孔明

 

ここからは「人形劇三国志」のネタバレを含みますので、未見の方はくれぐれもご注意を!最終回のタイトルは「孔明、五丈原に死す」

 

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蜀に暗雲

敵に囲まれる馬謖

 

前回の話では魏と雌雄を決すべく、期待の武将「馬謖(ばしょく)」を抜擢し北伐に向かいます。しかし馬謖は大きな失敗をし、蜀軍は撤退を余儀なくされ、孔明(こうめい)は泣く泣く馬謖を処刑することになったのでした(泣いて馬謖を斬る)。

 

自分の人形を操る趙雲

 

悲壮感が漂う蜀にまた一つ悲報が。関羽(かんう)張飛(ちょうひ)などが亡きあと、建国の功臣として蜀を引っ張った「趙雲(ちょううん)」が亡くなったのです。

 

寿命を全うした70歳の趙雲

 

彼は蜀の将来を心配しながら息を引き取ります。

 

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孔明、北伐を再開

孔明による出師の表

 

悲嘆にくれる孔明でしたが、自身の命が残り少ないことを感じ、再び北伐を開始します。その際、蜀の君主劉禅に「出師の表(ごすいしのひょう)」といわれる文を上奏します。これは北伐の正当性を説いたものでした。

 

孔明の最後の戦いの場となるのは「五丈原(ごじょうげん)」。魏は司馬懿(しばい)に全権を託し、決戦に向かいます。

 

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北伐の真実に迫る

北伐

 

 

 

司馬懿、戦わず

流星を見た司馬懿

 

五丈原に攻め寄せた蜀軍は魏軍を挑発します。しかし、司馬懿は持久戦を選択し、全く動こうとしません。孔明は硬直状態を打破すべく、司馬懿にある贈り物をします。それは女性用の着物でした。

 

これは「司馬懿は女性のような臆病者だ」という侮辱的な挑発でした。

 

司馬懿

 

しかし、そこは司馬懿まったく動じず、

「ありがたい、妻に送ろう」と言うと同時に使者に「孔明の体の具合はどうか、食べているか」とさりげなくたずねます。

 

使者は答えるのをためらいます(ちなみに使者は関羽の息子関平(かんぺい))。司馬懿はその動きですべてを察し「孔明の命も長くない」と感じます。

 

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孔明、死す

孔明の延命儀式のろうそくを倒してしまう魏延

 

孔明は自分の命が残り少ないことを感じ、少しでも命を長らえるために祈祷を開始します。7日間祈祷し、蝋燭(ろうそく)が倒れなければ願いがかなう、という祈祷でした。それを知った司馬懿は蜀の陣地を急襲。祈祷は失敗し、孔明は病床に沈みます。

 

夢枕に劉備(りゅうび)などが現れます。死期を感じた孔明は関平、姜維(きょうい)に最後の言葉をかけ、息絶えます。剣を空中に振りかざし死ぬという壮絶な最期でした。

 

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魏延特集

 

 

死せる孔明、生ける仲達を走らす

孔明と司馬懿

 

孔明の死を知った司馬懿は蜀軍を追撃します。しかし、そこには死んだはずの孔明が!司馬懿は驚き撤退します。これは孔明が最後に仕掛けた策略で、死んだはずの孔明は人形なのでした。

 

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物語の終り

司馬懿と曹操

 

ここで「人形劇三国志」は幕を閉じます。最後は紳助、竜介から「蜀は263年に滅亡した」と語られます。そして「人形は挨拶できませんから、代わりに僕らがお別れの挨拶を・・・」と言ったところで背景に人形が現れ、お別れの挨拶をしてくれる、という粋な演出で最終回も終わります。

 

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鍾会の乱

 

 

三国志ライターみうらの独り言

みうらひろし(提供)

 

「人形劇三国志」の最終回は声優の名演、演出も見事で、悲壮感あふれる物語ですが、とても感動する最終回です。

あまり見られる機会はありませんが、全話感想すると満足感は高いと思いますよ!

 

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三国志ライフ

 

 

 

 

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台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。「はじめての三国志」編集長。三国志・中国史を中心に、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を執筆・編集し、当サイトでは4,000本以上の記事を担当。三国志は正史から入ったため、演義を書くときのほうが神経を使うという天邪鬼。故郷・沖縄の歴史に関する勉強会の開催や、ラジオパーソナリティとしての活動も行う。

-人形劇 三国志