文欽は自分勝手で全員に嫌われた圧倒的小物感を漂わせる人物だった

2022年9月14日


 

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文欽は自分勝手で全員に嫌われた

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監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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食糧不足の末イラついた諸葛誕に斬られる

諸葛誕と仲違いを起こし殺害される文欽

 

(かつ)て対立した司馬師は既になく、次に魏の実権を握ったのは弟の司馬昭(しばしょう)でした。ここで司馬昭相手に諸葛誕(しょかつたん)が反乱を起こします。この諸葛誕への救援として向かわせられたのが、以前から諸葛誕とは仲が良かった……なんてことは全然ない文欽でした。

 

息子二人を連れて寿春(じゅしゅん)に入った文欽ですが、元々諸葛誕とは仲が悪く、兵量不足から兵士の一部を追い出すことを提案した文欽は諸葛誕に「二心有り」として切り殺されました。こうして文欽は歴史の舞台から消えることになります。

 

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どこでも自然体だった文欽の鈍感ぶり

諸葛誕

 

さて思い出して欲しいのですが、文欽の入った場所は寿春です。包囲された諸葛誕は最終的に決死の攻撃をかけて出陣するも、討ち死にしました。この諸葛誕が死んでしまった後、配下の数百名は降伏を良しとせず、全員斬られることとなります。

 

しかしその誰もが「諸葛公のためなら死ねる」と言い、諸葛誕を恨むことなく死んでいきました。思うのですが、文欽、よくこんな所で諸葛誕といがみ合いできましたね?

 

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空気が読めない自分勝手人間文欽

諸葛誕を攻める司馬昭

 

元々文欽は、同僚たちに嫌われる性質でした。まあ元の性質もよろしくないようですし、諸葛誕とは性格が合わなかったのだろうとも思います。しかし当時の寿春は、諸葛誕が死んだ後はそれに殉ずるような兵士たちが多くいた所です。

 

そんな所で諸葛誕とただでさえ元から仲が悪いのに、兵士の一部を追い出せとか言っちゃう……余りに空気が読めてないのでは?もしかしてこの人の死因・空気が読めなかったでは?

 

もしかしてもしかすると、諸葛誕にじゃなくて諸葛誕の配下がブチ切れてやっちゃったのでは?

 

とふと思いついた次第です。とするとここで生き残っていたとしても、いずれどこかですぐに殺されてしまったのでは……とか思った筆者でした。

 

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三国志ライター センのひとりごと

三国志ライター セン

 

文欽の記録、読み返してみれば読み返してみるほどにろくでもないのですよね。驚くほどどこに行っても周囲に嫌われている、しかしそれを省みた風がありません。更に言うならば、ああそれは嫌われるだろうな……という性格を裏付けするような記述ばかり。

 

これは本当に性格が悪かったのか、それとも実は周囲に嫌われていたから故意に貶められているのか……皆さんは、どちらだと思いますか?

 

センさんのとぷんver2

 

ちゃぽーん。

 

参考文献:魏書?丘倹伝 諸葛誕伝

 

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セン

両親の持っていた横山光輝の「三国志」から三国志に興味を持ち、 そこから正史を読み漁ってその前後の年代も読むようになっていく。 中国歴史だけでなく日本史、世界史も好き。 神話も好きでインド神話とメソポタミア神話から古代シュメール人の生活にも興味が出てきた。 好きな歴史人物: 張遼、龐統、司馬徽、立花道雪、その他にもたくさん 何か一言: 歴史は食事、神話はおやつ、文字は飲み物

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