キングダム
姜維特集




はじめての三国志

menu

はじめての魏

諸葛誕(しょかつたん)ってどんな人?魏の「狗」も名声を得ていた魏の諸葛一族

諸葛誕




諸葛誕

 

諸葛誕、字は公休は魏に仕えた武将です。

生年は不明ですが、息子の諸葛靚(しょかつせい)が司馬懿(しばい)

孫の司馬炎(しばえん)と幼馴染だったり、

死亡前年の257年には次の司空まで二番手という年次だった事から、

はとこの諸葛瑾諸葛亮より一世代程度若い人だったのでしょう。

はとこではなく彼らの父親である諸葛圭の末子、諸葛均の弟という説も残ります。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:【三国志あるある】懐かしい!と思った人は40代!昭和では当たり前だった三国志事情

関連記事:『三国志演義』の諸葛亮像は明代の英雄を模してつくられた!?

 

蜀漢はその竜を得、呉はその虎を得、魏はその狗を得たり

諸葛一族

 

諸葛誕の説話で良く知られるのが、「蜀漢はその竜(諸葛亮)を得、

呉はその虎(諸葛瑾)を得、魏はその狗(諸葛誕)を得たり」という一文です。

順序や使われている文字から「じゃあ大したことないんじゃない」と思われがちですが、

この場合の狗という字は賛辞に当たります。魏でもかなり評価の高い人物でした。

 

魏の中央政府で行政官として働き(蜀・呉の親族のおかげで出世は遅かったそうです)、

夏侯尚の息子の夏侯玄と仲が良く、司馬懿と敵対する曹爽の派閥に属していました。

 

明帝(曹叡)の代には「少々軽いところがけしからん」と免職されたりしましたが、

曹芳(廃位されたので諡は無し)の代には中央官僚に返り咲きます。

この頃より昭武将軍に任命されるなど武官としても働きます。

 

関連記事:諸葛瑾(しょかつきん)ってどんな人?偉大な孔明の兄はどうやって乱世を生き抜いたの?

関連記事:古代中国のコペルニクスは孔明だった?彼はなぜ天文学を学んだの?

関連記事:諸葛孔明の弟、諸葛均ってどんな人だったの?

 

 

曹爽司馬懿との権力争いに敗れ死亡

司馬懿

 

やがて曹爽司馬懿との権力争いに敗れ死亡、

夏侯玄も左遷されます(司馬師の代に三族誅滅)が、

諸葛誕はその後も司馬懿の下で働く事となりました。

これは娘が司馬懿の息子に嫁ぎ姻戚関係にあった事が影響したようです。

 

都督(軍司令官)の1人となり、司馬懿の没後も司馬師の下で働きました。

252年には東興(現在の安徽省合肥市巣湖のほとり)の戦いで

呉の諸葛恪と戦い敗北、豫州(洛陽や許昌の一帯)方面担当と転属になりますが、

この後の呉国とのゴタゴタでは再び魏軍の前面で戦う事となりました。

この戦いで功績を挙げて征東大将軍となります。

 

関連記事:司馬懿(しばい)ってどんな人?実は列伝が無い孔明のライバル

関連記事:司馬懿が三国志演義に初登場するのはどのタイミングなの?

関連記事:邪馬台国が魏と外交出来たのは司馬懿のおかげ?

 

司馬氏を恐れる諸葛誕

司馬懿

 

一見魏の重鎮となった諸葛誕でしたが、

夏侯玄など自分の周囲の高官たちが次々に滅ぼされていく様子から司馬氏を恐れるようになり、

対呉国の最前線である寿春(現在の安徽省六安市)にて10万人も軍兵を増強したり、

私兵も大勢蓄えるようになりました。

 

司馬氏側も司馬師の跡を司馬昭が継ぎ、諸葛誕のこうした動きに注意するようになり、

征東大将軍から司空(国家の土木工事を司るがこの頃は名誉職)へ昇進させる事で、

諸葛誕が寿春で蓄えた兵力と分離させようとします。

これに対し諸葛誕は「自分はまだ司空になる年次ではない、これは罠だろう」と反発、

反乱を起こして呉と結びました。

 

関連記事:三国志の英雄たちの詩を調べたら司馬懿ヒドすぎワロタwww

関連記事:【三国時代】英雄の地位はどの位?

関連記事:丞相、校尉、都督……? 三国時代の役職(官職)が分かりづらい!

 

反乱を起こす諸葛誕と対峙する司馬昭

司馬昭

 

司馬昭は26万もの大軍を率いて寿春を包囲します。呉の援軍が来たり、

諸葛誕側の兵も強く善戦しますが次第に劣勢となり、包囲網により城内が飢えに苦しみます。

 

よかミカンが贈る「黒三国志入門」
よかミカンのブラック三国志入門

 

諸葛誕の最期

諸葛誕

 

諸葛誕側では仲間割れなども起こり、

最後に諸葛誕は城を撃って出ますが殺され、その三族は皆殺しとなりました。

また寿春に居た多くの兵は司馬昭側に投降しましたが、

数百名がこれを良しとせず斬殺されました。

 

彼らは最後まで「諸葛誕のために死ぬなら本望」と言っていたそうで、

人望の厚い人物だった事がうかがえます。

 

三国志ライターの栂みつはの独り言

みつは様

 

司馬氏との権力争いに敗れた諸葛誕ですが、

演義で悪役とされている魏にもこのような諸葛一族がいる事に、

やっぱりこの時代ってすごいなあ…と思わずにはいられません。

 

蛇足ですが、魏には諸葛緒(しょかつしょ)という武将も居ました。

 

255年頃には対呉国戦にも登場しますがその後雍州(現在の陝西省一帯)刺史に任命されており、

諸葛誕とは近い親族ではなかったようで、諸葛誕の寿春での乱では特に登場しません。

 

鄧艾の伝で、蜀討伐の際の指揮官として登場しますが、

進軍に際し慎重な姿勢から讒言を受け都に送還されました。

しかしこの件で罪に問われる事は無く、

その後も晋に仕え高官となり、娘は司馬炎の夫人となっています。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:司馬炎(しばえん)ってどんな人?三国時代を終わらせたスケベ天下人

関連記事:諸葛孔明と黄月英の間に生まれた子供達を一挙紹介!

関連記事:諸葛亮の出師の表って、一体何が書いてあるの?

 

【魏のマイナー武将列伝】
魏のマイナー武将列伝

 




関連記事

  1. 李典 永遠の副官 李典(りてん)の二番手人生を徹底紹介
  2. 曹休 曹休(そうきゅう)ってどんな人?一回の敗北で、後世の評価がガタ落…
  3. 荊州争奪戦 荊州争奪戦、荊州がどうしても欲しいんです
  4. 魏の夏侯淵 夏侯淵(かこうえん)はどうして地味なの?
  5. 魔王曹操 曹操はなぜ悪役となったか?……三国志と朱子学の関係について
  6. 曹魏の3代に仕えた桓範(かんはん) 桓範(かんはん)とはどんな人?同郷の後輩曹爽の危機を救う為、逆転…
  7. 泣く子も張遼 遼来遼来!! 泣く子も黙る張遼の合肥伝説
  8. 英雄曹操とナポレオンを比較 意外に似ている曹操とナポレオン、英雄対比してみた

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

  1. 亡くなる張飛将軍
  2. おんな城主 直虎
  3. 李牧
  4. 大政奉還した徳川慶喜
  5. ホウ徳
  6. 兵士
  7. 馬に乗って戦う若き織田信長

おすすめ記事

  1. キングダム539話 ネタバレ予想「亜花錦は飛信隊と合流する?」 キングダム
  2. 【孔門十哲】子貢(しこう)とはどんな人?弁舌なら孔子にも負けない魯の救世主
  3. もし徐庶が劉備軍に留まっていたら法正と北伐を行った【if三国志】 法正
  4. 【シミルボン】異議ありまくり!三国志の時代の裁判風景
  5. 【衝撃】韓遂と馬超が賈詡の離間の計で仲違いしたはウソ? 馬超と韓遂
  6. 【孔明涙目】パイセンの命令は絶対!『劉備軍』が想像以上に体育会系だった 孔明

三國志雑学

  1. 周泰(しゅうたい)
  2. 魏延の謀反を察する孫権
  3. 董卓
  4. 徐晃
“はじめての三国志150万PV" “はじめての三国志Youtubeチャンネル" “広告募集"

はじめての三国志 書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

  1. 孔明 vs 司馬懿
  2. 沖田総司 幕末
  3. 病死した郭嘉
  4. 黄蓋
  5. 「ここにいるぞ!」と言いながら魏延を切る馬岱

おすすめ記事

【五胡十六国】ねぇ?三国志の後ってどうなるの?アフター三国志を紹介 痛い目にあう孫権 合肥の戦いで張遼が孫権を討ち取っていたら三国志はどうなった? 【はじめてのスキッパーキ】どうして?スキッパーキのしっぽ(断尾)の話【第3話】 魯粛 【三国志由来!】一歳の誕生日占い抓周とはどんなモノ 徳川家康をボコボコにする武田信玄 上野攻略戦に赴く武田信玄の戦略とは? 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース37記事【1/30〜2/5】 鳥羽伏見の戦い影の功労者ウィリアム・ウィリス【はじ三ヒストリア】 豊臣秀吉 戦国時代2 豊臣秀吉の天下統一の第一弾「四国征伐」に向けて何をしたの?

はじさん企画

“if三国志" 英雄の死因 “三国志とお金" “はじめての漢王朝" “はじめての列子" “はじめての諸子百家" “龍の少年" “読者の声" 袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
英雄の武器 編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志" 英雄の墓特集
“邪馬台国"

“三国志人物事典"

PAGE TOP