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住民の移住計画を諫める辛毗
さてまたある日。曹丕は移住計画を考えました。冀州の民の大移住計画だったのですが、当時は蝗のために飢饉が起こるような状態。そんなんやってられない……とは曹丕相手に言い出せない臣下。
しかし辛ピは怯まない、今はそんなことやっている時ではないと曹丕を諫める、とにかく諫める。そんな辛ピに曹丕は
「お前とは話さない!どうしてお前はそんなに厳しいこと言うの!」とか反論するも、辛ピは取り合わず曹丕を諫め続け、結果は半分が移住するという痛み分けのような結果に終わりましたとさ。
曹丕をディスりすぎたので擁護してみました。
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呉に戦争に向かう曹丕を諫める辛毗
さてさてまたある日、曹丕は呉に行こうと考えました。別にバケーションではありません、戦争です。しかしこれに反対したのがまたもや辛ピ。
「嘗て、曹操様も失敗しました。現在の国力はその時よりも劣ります。時期尚早です」
「お前は子孫に敵を残すと言うのか!」
「物事には何事も時期がございます」
曹丕は反対を押し切って出兵するも、長江付近で引き返したと言います。
曹丕はどうしてああなってしまったの?
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諫言だけじゃなく譲歩もしてバランス取った
曹丕相手でも怯まない辛ピさんかっけー!というお話でした。と、言ってしまうと身も蓋もないですが、こうやって諫めてくれる人が傍に居るというのは貴重ではないでしょうか。
特に相手が曹丕で、その曹丕相手でも全く怯まない、更にきちんと諫めた際には理由も説明してくれる、何気に全く譲らない訳でもない……と、豪胆且つ交渉上手な辛ピの性格を良く表していると思います。
曹丕も何だかんだ傍に置いていることを見ると、信頼していたんだろうな、というのが分かるようですね。
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三国志ライター センのひとりごと
辛毗の曹丕諫め歴史でした。何気に曹操を説得もしているので、曹丕だけでなく曹操も諫めたと言えるかもしれません。さて、実は辛毗さんの諫め歴史(?)はこれだけではありません。
辛毗は曹家三代に仕えたので、実は二代目皇帝・曹叡の時代にもまだまだ活躍しています。その話はまたいつか……お伝えできれば幸いです。
どぼーん。
参考文献:魏書辛ピ伝
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