辛憲英の千里眼にビックリ!常に将来を見通し家族を禍から守った賢女

2022年11月29日


 

はじめての三国志_ページネーション

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辛憲英の千里眼

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監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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曹爽に協力しないように暗に助言

曹爽が司馬懿に勝てないと持論する辛憲英

 

弟に相談された辛憲英は、こう言いました。

 

「司馬懿様がこのようなことを起こしたのには、そうせざるを得ない理由があったはず。曹叡様は曹爽様と司馬懿様、両名に後事を託したのに曹爽様は専横(せんおう)をなさっておいででした。このことは臣下の道に外れたもの。お二人の才覚を比べれば、いずれ司馬懿様が勝ち、曹爽様には然るべき沙汰が下ることでしょう」

 

司馬懿

 

「では司馬懿殿に協力するべきですか?」

「それでは貴方が臣下の道に外れます。臣下とはいかなる時も主君に魏を……コホン、義を果たすべきなのです」

 

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一族のピンチを救った判断

敗北し倒れている兵士達a(モブ)

 

姉である辛憲英のアドバイスをしっかり実行した辛ショウは、兵を率いて曹爽の元に駆けつけました。しかし曹爽は司馬懿にすっかり怯え上がっていて、あっさり司馬懿に降伏してしまいます。果てに曹爽たちは三族皆殺しとなるのでした。

 

辛ショウは「火急の際に主君に忠義を尽くした人物」と評価され、処刑を免れたと言います。余談ですが辛ショウ、頼りなく見えますがしっかり姉に相談して、返された返答を全うしているので、ちゃんと有能な人物だと思いますね。

 

 

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鍾会がいずれ謀反すると予言

羊コと会話で盛り上がる辛憲英 羊祜

 

後の鍾会(しょうかい)の蜀攻略の際、辛憲英は鍾会の野心を見抜き、甥の羊コに話したと言います。また彼女は鍾会に同行することになった羊琇(ようしゅう)にもしっかりと忠告し、事実、鍾会は反乱を起こしました。しかし母親の忠告を聞いていた息子は常に鍾会を警戒していたため、混乱することなく無事に家族の元に帰ってこれたと言います。

 

いつでもいかなる時も、彼女の忠告は家族を救ったのでした。

 

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三国志ライター センのひとりごと

三国志ライター セン

 

辛憲英、割と物事をはっきりと言い、間違いなく有能な女性です。しかしそれと同時に、愛情も持ち合わせている女性だと思います。苛烈な烈女、というとイメージではないですが、才能あふれる女性ですね。

 

個人的には彼女の言葉を女性の言葉とか論じることなく、アドバイスをしっかり聞き入れる弟や息子も凄いと思いました。何となく、辛家は家族の絆が強い印象がありますね。

 

センさんのとぷんver2

 

ちゃぽーん。

 

参考:魏志辛ピ伝 烈女伝

 

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セン

両親の持っていた横山光輝の「三国志」から三国志に興味を持ち、 そこから正史を読み漁ってその前後の年代も読むようになっていく。 中国歴史だけでなく日本史、世界史も好き。 神話も好きでインド神話とメソポタミア神話から古代シュメール人の生活にも興味が出てきた。 好きな歴史人物: 張遼、龐統、司馬徽、立花道雪、その他にもたくさん 何か一言: 歴史は食事、神話はおやつ、文字は飲み物

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