さて司馬懿さんと言えば晋の高祖。諡号を宣帝とされる人物であり、神算鬼謀の人物であり、はたまた実は結構忠義の人であったり、なんか高笑いをするパターンもあったりと各所で様々な面を見せてくれる人物です。
そんな司馬懿の妻こそが、張春華。逸話が苛烈なものが多く、司馬懿とは不仲だった、むしろ司馬懿は恐妻家とか言われていますが、今回はちょっと、とあるご夫婦とご一緒に紹介してみたいと思います。
張春華の苛烈なエピソード
さてではまず張春華の苛烈なエピソードをご紹介しましょう。
それはある日のこと。曹操は司馬懿が優秀だと聞いて、配下に迎えようとしました。しかし司馬懿は働く気がありませんでした。
お兄ちゃんがちゃんと働いているから良いでしょってことでしょうか?
次男はこんなんばっかりか
とりあえず士官のお誘いを断るために仮病で引きこもります。
こちらもCHECK
-
司馬懿を招いたのは曹操ではない!曹操の誘いを断った逸話はどうやって生まれた?
続きを見る
「やべぇ!」
そんな時、雨が降りました。その日、司馬懿は書物を虫干ししていたのです。
「やべぇ!」
大慌てで外に飛び出し、書物抱えて部屋の中に戻ります。大事な本が濡れてはいけませんからね、仕方ないね。
しかし、お忘れでしょうか?
司馬懿はただいま仮病で引きこもっているのです。そして運悪く、これを見た侍女がいました。張春華は夫が仮病だと知られないために、この侍女を殺害したと言います。
こちらもCHECK
-
もしも、司馬懿が曹操に仕えなかったら?
続きを見る
謎は深まる
ただしこのお話、年代を当てはめて考えると張春華が12歳の頃のことで、お話的に無理があるのでは?
いや12歳でこの行動だからヤバいのでは?
そもそも、この司馬懿のエピソードは曹洪とのエピソードを脚色した話では?
という風に信ぴょう性が疑われているものでもあるとされてもいます。しかしこのエピソードがやたら人々の記憶に残り、張春華は鬼嫁だの、司馬懿は恐妻家だのと言われるようになったところもあるかと思います。
こちらもCHECK
-
曹操は賈逵に暗殺された?曹操の葬儀を主宰した司馬懿の謎に迫る
続きを見る
文帝「ないわー」
さてまあその後色々あって、司馬懿は曹操に仕えるようになりました。そんで曹丕のとなって、色々とキャラクターの濃い人たちと親しくなっていきます。同時に出世もしていきます。そして若い側室を置くようになり、正室の彼女を蔑ろにするようになりました。
ある日、司馬懿は病気で寝込みました。そしてそんな夫に、張春華は見舞いに訪れます。
こちらもCHECK
-
司馬懿の遺言はどのような内容だったの?司馬懿は曹丕が大好きだった?
続きを見る
【次のページに続きます】