キングダム893話ネタバレ考察|李信がカイネ軍を急襲、李牧の前に信が現れる

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「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務めるほか、紙媒体やWebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者・おとぼけ(田畑 雄貴)

コンテンツ制作責任者

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月に「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感していただけることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。

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キングダム893話ネタバレ考察

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パソコンを指さしながら深読み考察をする、おとぼけのイラスト

 

ここから考察です。まずは、893話の予想の答え合わせから。

 

予想第1弾では、本命を「夜明けの『時間』は、カイネが牢を去る刻限の合図。カイネが去り、河了貂は一人で趙忽の帰りを待つ」としていました。ここはドンピシャ!(ドヤ顔)カイネは夜明けに牢を去り、河了貂は趙忽の帰りを待つ身のまま残されました。燕隼が見張りに残ったので、完全に一人ではありませんでしたが、そこはご愛嬌です。対抗の「信の斥候が河了貂の居場所をつかむ」は外れ。信は出てきましたが、河了貂のことを知っているかは、まだ描かれていません。

 

ジュディー・オトホケ

 

そして第2弾。「893話で河了貂の過去編が始まる」「11月は回想で終わる可能性」と書きましたが....いやー、清々しいほどに外れました。893話は夜明けの牢から一直線に現在の戦場へ進み、最後には信まで登場です。

 

「申し訳ございませんでした」と土下座して謝るおとぼけのイラスト

 

過去編が長いと感じていた兄弟を、さらに不安にさせてしまいました。ここで深くお詫び申し上げます。kawauso編集長の「牢番が二人を逃がす」も外れでしたが、牢に残って河了貂を見張ったのが、カイネの部下の燕隼だったのは少し近かったかもしれません。

 

前回の記事には、「今回はサクサク話が進んで本当に良かった」「史実とこれまでの巻に描かれた話をリンクさせる形で、シンプルにまとめた」というコメントをいただきました。この流れを読んでいたのは、おとぼけではなく読者の兄弟のほうでした。原先生、893話もサクサクでしたねー。

 

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この記事の目次

キングダム893話考察|李牧はなぜ三千騎を待たずに自ら先行したのか

 

あの李牧が、後続を置き去りにして森を駆けていく姿には驚きました。総大将が一人で先に飛び込むのは、普通なら危ない判断です。それでも李牧は、北上する本軍と救援の三千騎を分けたうえで、自分だけ先に走っています。軍の指示は出し終えてから、という順番は守っていました。

 

おとぼけは、ここに892話までの雁門編がそのまま効いていると読んでいます。雁門で、李牧はカイネが生き残っていたことを何より喜びました。命は何よりも守られるべきもので、そこにはカイネ自身の命も入っていると891話で語った人です。そのカイネが包囲されたと聞いて、三千騎がそろうのを待っていられなかった。李牧パイセン、雁門の頃から変わっていません。

 

馬に乗って戦う飛信隊の李信

 

逆に、李牧ほどの人が、相手が誰かも確かめずに飛び込んだのは、少し危うさも感じます。待っていたのは秦の残党ではなく、信でした。総大将が最前線に立ってしまった今、李牧はどう動くのか。ここは894話で一番見たいところです。みなさんは、あの先行をどう見ましたか。

 

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キングダム893話考察|カイネはなぜ短刀を突き立てられなかったのか

 

三つ数える場面は、読んでいて息が止まりそうでした。カイネは、河了貂に止められなくても刺せなかったと認めています。理由は、妹カイヤを思い出して手が動かなくなったから。888話でカイネは、河了貂に妹の面影を重ねていると打ち明けていました。腕の中の河了貂に、カイヤを重ねてしまったのだと思います。

 

カイネの「最後の助け」は、拷問から守るための、カイネなりのやさしさでした。ただ、河了貂が選んだのは、苦しくても最後まで生きることです。雁門で李牧から「命は守られるべきもの」と教わったカイネが、今度は敵の軍師から、同じ答えを返されたようにも見えます。カイネは牢を出たあとも、殺してあげるべきだったと悔やんでいました。それでも、河了貂の命はまだつながっています。

 

カイネの後悔が晴れるとしたら、河了貂が本当に生き延びたときなのかもしれません。みなさんは、カイネが刺せなかったことをどう受け止めましたか。

 

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キングダム893話最新話考察|サブタイトル「最後の助け」は、誰から誰への助けだったのか

 

「最後の助け」は、まずカイネが河了貂に差し出した短刀のことです。逃がしてやれない以上、せめて苦しまずに死なせてやる。カイネにできる助けは、それしか残っていませんでした。

 

ところが後半では、助けを必要とする側が次々に入れ替わります。カイネはソルン隊を助けに走り、そのカイネが包囲され、今度は李牧がカイネを助けに走る。そしてたどり着いた先にいたのが、河了貂がいちばん会いたいはずの信でした。カイネが河了貂に差し出せなかった本当の助けが、信という形で近くまで来ている。原先生は、そんな皮肉を最後のページに置いたのかもしれません。どうですかね。

 

キングダム894話予想|信がカイネを捕らえ、河了貂との人質交換へ

 

ここからは894話の予想です。おとぼけの本命は、信がカイネを捕らえ、河了貂との人質交換に持ち込む展開です。カイネは李牧の側近で、李牧軍の将軍。趙にとっては、敵の軍師と並べても釣り合う重さがあります。しかもカイネは、河了貂がどこにいて、まだ生きていることを知っている、ほぼ唯一の趙の将です。

 

おとぼけが気になっているのは、カイネの側の気持ちです。カイネは牢を出たあと、河了貂を救えなかったことを悔やんでいました。目の前に信がいて、自分が捕らえられれば、河了貂と交換する道が開ける。軍律に背いたと責められても、趙の中で罰を受けることになっても、河了貂を助ける手段はこれしかないと、カイネのほうから受け入れる可能性もあると思っています。888話で趙備明に軍律違反を責められたカイネです。罰を受ける覚悟は、もうできているのかもしれません。

 

もちろん、壁は大きいです。河了貂を捕らえているのは、郭開の息がかかった趙忽軍で、李牧の言うことを素直には聞きません。交換を成り立たせるには、李牧が趙忽軍から河了貂を引き取る必要があります。カイネを取り戻すために、李牧がどこまで趙の内側で無理をするのか。ここが交換の成否を分けそうです。

 

信はまだ、河了貂が生きていることを知らないかもしれません。カイネの口から「河了貂は生きている」と聞かされたとき、信がどんな顔をするのか。894話で、そこまで描かれてほしいと願っています。人質交換、ありえると思いますか。

 

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キングダム894話予想|李牧と信、崖の戦場で何が起きるのか

 

もう一つの見どころは、李牧と信が同じ戦場に立ったことです。邯鄲の戦いで、飛信隊は李牧の包囲で大きな傷を負いました。その李牧が、今度は三千騎を後ろに引き連れ、しかも先頭に一人でいます。信の側から見れば、千載一遇の機会にも見えるはずです。

 

それでも、おとぼけは、894話で二人の一騎打ちまではいかないと読んでいます。李牧の後ろからは足の速い三千騎が迫っていて、信の兵は邯鄲の敗戦で数を減らしたままです。長く戦えば信の側が囲まれる。信も、ここで李牧を討てるほど甘い相手ではないことは、邯鄲で身にしみているはずです。

 

なので894話は、李牧と信が言葉を交わすところまでではないかと予想しています。李牧はカイネを取り戻したい。信は、河了貂の消息を知りたい。お互いに相手の欲しいものを握っていると気づいたとき、本命の人質交換の話が動き出すのかもしれません。崖に挟まれた戦場で向き合う李牧と信。来週がこわくもあり、楽しみでもあります。二人が向き合ったら、最初に口を開くのはどちらだと思いますか。

 

みなさんはキングダム893話どう読みましたか?

 

今週、意見が分かれそうなところが二つあります。一つは、カイネの「最後の助け」です。苦しませないために命を絶とうとしたカイネを、やさしさと見るか、早すぎる諦めと見るか。河了貂が拒んだことで、読み方が変わった兄弟もいると思います。

 

もう一つは、894話の行方です。信がカイネを捕らえて人質交換になるのか、李牧と信がぶつかるのか、それともカイネが自分から交換を申し出るのか。コメントで教えてください。次回の記事で紹介させていただきます。

 

キングダムライターおとぼけの独り言

はじめての三国志主宰 おとぼけ(田畑雄貴)

 

今週、雁門騎馬隊の兵でも李牧に追いつけない、という場面がありました。そこで、史実の李牧と騎馬の話を一つ。『史記』の李牧伝によれば、雁門にいた李牧は、毎日のように牛を潰して兵にふるまい、騎射を鍛えさせていたそうです。

 

匈奴との大決戦の前には、選び抜いた騎馬を1万3千もそろえたと書かれています。原文では「選騎得萬三千匹」。数えているのは兵ではなく馬で、それだけ良い馬をそろえることが大事だったのでしょう。892話までの雁門編を読んだあとだと、あの騎馬隊の後ろには、李牧が雁門で積み重ねた年月があるように見えてきます。

 

その雁門仕込みの騎馬隊ですら置いていかれる速さで、李牧はカイネのもとへ駆けていきました。史実の李牧が育てた騎馬が、作中では李牧の心の速さに負けているのかと思うと、なんだか、胸が熱くなりますね。

 

▶ 参考:『史記』巻81 廉頗藺相如列伝(李牧伝)(維基文庫)

 

それでは兄弟たちよ、また次週でお会いしまっせ!

 

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おとぼけ(田畑雄貴)

数々のブレストと思いつきで場を散らかした後、権限委譲と言い放ち、kawauso編集長に丸投げし去っていく。インターネットの不特定多数無限大の可能性にロマンと情熱を捧げる「はじめての三国志」の創設者。創造的で自由な発想が称賛や批判を創発し、心をつかむコンテンツになると信じている。各メンバーのパーソナリティを尊重し、全員の得意分野を活かし、補完し合うチーム作りを目指している。

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