現在のキングダムは、507話、王翦(おうせん)、桓騎(かんき)、
楊端和(ようたんわ)それに飛信隊が辺境に居た李牧(りぼく)
の帰還より早く趙国門の列尾(れつび)に
到着し、山の民の連合軍が城門に梯子を掛けて殺到、それを援護して飛信隊の新顔、
弓の名手の仁(じん)と淡(たん)兄弟が活躍しバジオウが列尾の城門に立った所です。
では、この後、漫画はどうなるのか?大胆に予想してみます。
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この記事の目次
読者の大半がノーマーク、万能の将軍、公孫龍の実力とは?
李牧は秦軍が太行山脈を迂回するのではなく、列尾を抜いて鄴(ぎょう)までの
最短距離を抜くと気づいて、急いで伝書鳩を飛ばして邯鄲に知らせますが、
バカ王の悼襄王(とうじょうおう)は、邯鄲の最強近衛軍を出さず鄴周辺の兵力を
集結して列尾を守れと命じます。
ここで、その防衛軍を率いるのが、あの目の刀傷がトレードマークの
公孫龍(こうそんりゅう)将軍です。
ネットのキングダム情報をウォッチした所、公孫龍に注目する人は少ないようです。
そこそこ出来るが、王翦の敵では無い、少し足止めする位で終わりと考えている
人が大半のようでしょうが、果たしてそうでしょうか?
見た目に寄らず、非戦、兼愛を説いた公孫龍
史実での公孫龍は、将軍としてよりも思想家として有名な人物です。
有名なのは、白い馬は馬ではないという詭弁のような理屈で、白は色の概念で
馬は動物の概念だから別々で、白い馬は馬ではないという話です。
しかし、見落としがちですが、公孫龍は趙に来る前に燕に行き燕の昭王に、
非戦、兼愛の思想を説いて有名になっています。
この思想の傾向は、当時、儒学と勢力を二分していた墨家の思想なのです。
戦う思想家集団 墨家(ぼくか)とは何者?
墨家は職人や技能者の集団であり防御戦において無敵だった
墨家が異質なのは、戦争の教義がない儒家に対して侵略戦争を否定しつつも
身を守る為の防衛戦争は否定しなかった点です。
墨家の代表的な思想家である墨翟(ぼくてき)は侵略戦争を否定して、
防衛戦を戦う国に味方して侵略を度々跳ねかえしてきました。
もし、公孫龍将軍が、この墨家なら秦軍が簡単に列尾を抜ける事は、
出来ないのかも知れません。
城壁に上ったバジオウが、一体、何を見ているのか?
次の号で公孫龍が、顔面見かけ倒しか、墨家として優れた才能を持つ、
恐るべき将軍かが分るのではないでしょうか?
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李牧、龐煖、司馬尚に目を向けさせて公孫龍で足を掬う作戦?
今回の対趙戦争は、これまで順調に進み過ぎて怖いくらいです。
部分、部分で飛信隊の新入り、仁と淡が初めて実戦デビューするなど
青臭いヒストリーが入りますが、どこか順調すぎます。
一方で、龐煖(ほうけん)や司馬尚(しばしょう)など気になる存在が、
なかなか動きを見せません。
原先生は、簡単に列尾を落せる、次は閼与(あつよ)だなと
読者に思わせておいて、公孫龍将軍と墨家による頑強な抵抗にさらされ、
時間が経過し、結局、李牧が間にあい、電撃作戦が危うくなるという展開を
用意しているのではないかと思います。
これならば、多くの読者が予想していない展開でしょう。
わざわざ、邯鄲の王宮に出てきて万能の将軍と称される公孫龍が、
ここで余り活躍しないなら、顔を出した意味も無さそうです。
きっと意外に思う程の活躍をし、李牧到着までの時を稼ぐと思います。
キングダムウォッチャーkawausoの独り言
対趙戦争は、これまで信や飛信隊の経験しなかった困難な戦いになるでしょう。
王翦は、これまでの戦法を見る限り、李牧とやり合うまでは本隊を温存し
それ以外の隊は、本隊を守る盾となりすり減る歯車の役割を強いると思います。
100%勝つ戦争にしか関心が無いのですから、それまでは冷酷と呼べる程に
非情な用兵に徹して勝利を掴もうとすると思います。
その最初の試練が、公孫龍将軍と墨家集団による頑強な防御戦だと思いますが
実際には、どうなる事でしょうか?次のキングダムが待ち遠しいです。
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