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実は孔明は墨者(ぼくしゃ)だった!?意外すぎる6つの理由

この記事の所要時間: 414

孔明 矢

 

諸葛亮孔明(しょかつ・りょう・こうめい)と言えば、

法律を厳正かつ公平に行う態度を取り、法家(ほうか)のイメージが

強い人として考えられています。

ところが、そんな孔明の生涯を追ってみると、法家ばかりではない、

秦末には全滅したと見られる墨家(ぼくか)の思想も感じ取れるのです。

 

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理由1:孔明が墨者だと考える根拠 並々ならぬ科学技術への関心

孔明 墨者

孔明という人物を別の軍師と大きく分けているのは、

自身の手によると考えられる、発明の数々です。

 

一度に大量の矢を放てる古代のマシンガン元戎(げんじゅう)や、

物資の運搬用具である木牛(もくぎゅう)や流馬(りゅうば)などの

メジャーな発明ばかりではなく、浦元(ほげん)という刀鍛冶に命じて

鉄をも斬ると言われた神刀を3000本納品させた他にも、

五折鋼鎧(ごせつ・こうがい)という

高い防御力を持つ鎧を造らせたという言い伝えがあります。

 

また、点鋼矛(てんごうぼう)という長い柄の先に両刃の穂を付けた

槍の元祖と呼ばれる兵器を蜀兵の標準装備にしたという記録も残っています。

 

現在のような槍は、それより400年後の唐代に一般装備になりますが、

それを考えると孔明は400年先を行っていたという事になるのです。

 

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理由2:当時、技術者の地位は格段に低かった

㈱三国志 劉備 孔明

 

三国志に軍師は多く登場しても、孔明のように発明家のようなタイプはいません。

それには理由があり、儒教全盛の当時、商人や職人という技術者は、

文人に比較して卑しい仕事とされ、百工(ひゃくこう)と言われて地位が低かったのです。

 

百とは、大勢という意味で、沢山の工職というようなカテゴリです。

 

ですから、軍師のような地位の高い人々は直接に技術者に関わる事もなく、

間接的な関与に留まっていました。

孔明のように、高い身分にありながら、自ら図面を引いて、武器や運搬具の

製作にあたるというのは、全く当時の常識外れだったのです。

 

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理由3:技術者を重んじた孔明は墨者の流れを汲んでいた!

孔明 劉備の剣とハンコ

 

翻って墨者を考えてみると、元々は職人のギルドであったという記述があります。

様々な技術を持った職人達が、自分達の城の平和を守る為に様々な兵器を造り上げて、

侵略に抵抗したのが墨者の特徴なのです。

 

技術者である彼等が職人を蔑む筈はないので、孔明の態度は墨者の考えに近い

そのように考えられるのです。

 

理由4:孔明が墨者の流れを汲む理由 墨家十論(ぼっかじゅうろん)

photo credit: Mohnblume via photopin (license)

photo credit: Mohnblume via photopin (license)

 

墨家には、墨者が守るべき十の戒めがありました、これを墨者十論と言います。

 

・兼愛(けんあい):全ての人を公平に隔たり無く愛せよという教え、

 

・非攻(ひこう):当時の戦争による社会の衰退や殺戮などの悲惨さを非難し、

他国への侵略は否定するが自衛は認める。

 

・尚賢(しょうけん):貴賎を問わず賢者を登用すること。

「官無常貴而民無終賤(官に常貴無く、民に終賤無し)」

と主張し、平等主義的色彩が強い考え方。

 

・尚同(しょうどう):賢者の考えに天子から庶民までの社会全体が従う事で

価値基準を一つにして社会の秩序を守り社会を繁栄させること。

 

・節用(せつよう):無駄をなくして物事に費やす金銭を節約する事。

 

・節葬(せつそう):葬礼を簡素にし祭礼にかかる浪費を防ぐ事。

 

 

・非命(ひめい):人は努力して働けば自分や社会の運命を変えられるという考え。

 

・非楽(ひらく):人々労働から遠ざける舞楽は人を堕落させるから否定する。

 

・天志(てんし):天を絶対者として設定し天の意思は人々が正義をなす事と規定。

、天意にそむく憎み合いや争いを抑制する。

 

・明鬼(めいき):善悪に応じて人々に賞罰を与える鬼神の存在を主張し

争いなど悪い行いを抑制する。

 

理由5:符合する孔明と墨家十論

空城も計 孔明

孔明は個人も質素でしたが、国家そのものにも華美を慎み、

倹約をする事を求めていました。

それは、魏と戦う為に常に国力を維持しないといけないという理由も

あるでしょうが、やはり、墨家十論の節用を連想してしまいます。

 

また、孔明は死んだ時には薄葬を望んでいて、墓も元々は、

土饅頭のようなものだったと言います。

これは、墨家十論の節葬を連想させます。

 

それに法は厳しくても公平であり、それを恨む人がいなかった

という孔明の統治は兼愛を連想させますし、

 

どこまでも蜀漢が漢の正統であると主張して儒教が考える、

天命はうつり変わるのが自然という考えに対立するのは、

墨家十論の天志の影響を感じます。

 

また、孟獲のような南蛮の王を討伐しても、そのまま

その土地を治めさせるという考え方は尚賢に由来しているように

考えられるのです。

 

一見、矛盾しているように見える非攻ですが、孔明の北伐は、

魏の国力を削いで、弱体化させ蜀が飲みこまれないようにする為の

防衛思想でもあるので、積極的侵略とは違うように思います。

 

理由6:多くの本を読んだ孔明は、墨家の考えに触れたのかも・・

孔明 軍師

孔明の生きていた時代の学問と言えば、それは儒教でした。

当時の学問方法は、ひたすら儒教のテキストを暗記して、

その注釈を頭に入れるという詰め込み教育であり、

この状態では、儒学以外の学問に触れるには難しい状態でした。

 

しかし、孔明の勉強法は、それとは違っていて、本を読んで、

大体の意味を理解すれば、次の本に移るという具合でした。

これならば、儒教だけにこだわらず、色々な書物に触れられるので

その膨大な読書の中から、孔明は墨家の思想に触れたのではないでしょうか?

 

三国志ライターkawausoの独り言

kawauso 三国志

孔明には、法家ばかりではなく風水に詳しいという道家の影響や

これまで述べた墨家の影響など、一つの思想ではない

多面的な人間像が見られます。

孔明を墨者と見るのは、それは違うという批判もあるでしょうが、

彼が当時の支配者層としては例外的に技術者を重んじて、

それを重要視していた事は疑いない事だと思います。

 

その技術者差別のない考えはどこから来たのか?

これは、墨家の知識があった故に儒家の縛りに捕らわれなかった

そう考える事は出来ないでしょうか?

 

もし蜀が滅びず、孔明の技術者重視の思想が残ったら、

或いは、魏や呉とはまるで違う世界最先端の科学が花開く土地として

益州は繁栄していたかも知れません。

 

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この記事を書いた人:kawauso

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