広告

項羽はあれだけ最強だったのに何故、天下を取れなかったのか?

2014年11月30日


 

はじめての三国志コメント機能バナー115-11_bnr1枠なし

項羽と劉邦

 

三国志に負けない程の人気を誇る中国の歴史に楚漢の戦いがあります。

この戦いの主人公は、二人、百姓出身の劉邦と名門貴族出身の項羽です。

 

関連記事:三国志を楽しむならキングダムや春秋戦国時代のことも知っておくべき!

関連記事:キングダムと三国志の違いって何?時代を追ってみる

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


【誤植・誤字脱字の報告】 バナー 誤字脱字 報告 330 x 100



【レポート・論文で引用する場合の留意事項】 はじめての三国志レポート引用について



無敗・無敵の将軍、その名は項羽

項羽 はじめての三国志002

 

項羽は、23歳で兵を挙げてより、70回以上の戦争を経験し、

最期の1敗を除いては無敗という最強の将軍です。

 

項羽は勇敢で部下思いでもあり、軍を率いれば、

自分の10倍、20倍の敵を撃破し、無敵の強さを誇りました。

 

項羽よりも年上なのに戦争下手のダメダメな劉邦くん

劉邦

 

一方の劉邦は、項羽より10歳以上は年上、戦争下手で知られ

項羽と戦っては勝てずに大敗し、毎回、毎回、

命からがら逃げのびて部下に救われています。

 

楚漢戦争

 

さて、この両者、どちらが天下を統一したと思いますか?

項羽 劉邦

 

一目瞭然!最強の将軍である項羽でしょうか?

答えは残念「ブーッ!」実は劉邦なのです。

 

実は項羽は、己の力を頼むあまり、部下を正当に評価せず、

褒美を出し惜しみするという非常にケチな部分がありました。

 

「俺は誰よりも優れている!」と自惚れているので、

部下の心を推し量る能力もなく優秀な部下は項羽の下を

離れて、劉邦の軍門に下っていったのです。

 

部下なしには何もできない男の劉邦くん

張良 劉邦

 

一方の劉邦は、自分を「部下なしには何もできない男」と判断しています。

だからこそ、自分の為に働いてくれる人材には出し惜しみをしないで、

褒美を与え、高い地位に就けました。

 

あなたが、部下だったとして、どっちの上司に付きたいですか?

優秀だけど、部下の頑張りを認めない項羽でしょうか?

それとも抜けてるけど、頑張った分だけ、ボーナスを出し

遣り甲斐のある仕事を与えてくれる劉邦でしょうか?

 

私ならば、きっと劉邦の下に走るでしょうね。

自分を認めて欲しい、評価して欲しいという人間の願望を

劉邦は最大限に組み上げる名人だったのですから。

 

悲劇の英雄、項羽

悲劇の英雄 項羽1

 

項羽は中国史上最大の悲劇の英雄として記憶されていますが、

それは、悲劇的な最期を悲しんでというよりは、

あり余る才能を持ちながら、それを活かす事が出来なかった

悲劇を嘆いてという意味合いが強いのです。

 

項羽に少しでも謙虚さがあったなら、

きっと劉邦では太刀打ちできなかったでしょうね。

 

関連記事:滅びゆく秦、そして中国に二人の巨星が現れる

関連記事:劉備と劉邦

関連記事:人材を使いこなす事で天下を取った劉邦

 

呂布対項羽

 

 

  • この記事を書いた人
  • 最新記事
はじめての三国志 プロフィール画像

はじめての三国志

「ゆるく、たのしく、わかりやすく」をコンセプトにした 歴史エンタメメディアです。
(®登録商標:第5800679号)

-楚漢戦争
-, ,