蜀の国の中で老人になっても活躍した人物といえば、蜀の五虎将軍の一人・黄忠が有名だと思います。そしてもう一人・蜀の厳顔も黄忠についで老人で戦場に赴いて活躍した有名な人物でしょう。さてこのジジコンビ(黄忠と厳顔)は結構な歳だったはずなのに本当に戦場で活躍したのでしょうか。
三国志の時代の平均年齢は一体いくつ??
黄忠や厳顔の活躍を紹介する前に三国志の時代の平均年齢は一体いくつなのでしょうか。レンの手元に三国時代の平均年齢のデータがないので、webで調べてみると情報が乗っていましたので引用させていただきます
さて三国志時代の平均年齢は著名な人物だと結構長生きしており、約50~70歳まで生きているそうです。とんでもなく長生きしており、現代よりも衛生環境が整っていないのにも関わらずすごいなと感心してしまいました。ここで三国志の時代の平均年齢を紹介した所で黄忠と厳顔のジジコンビの活躍を紹介していきたいと思います。
黄忠と厳顔のジジコンビの活躍とは??
三国志の蜀のジジコンビ黄忠と厳顔が活躍したのでしょうか。三国志時代の平均年齢が約50~70歳とあり、弓矢や武器を握って敵兵を撃ち殺すことなんてできたのでしょうか。その点このジジコンビは老齢になっても戦って活躍しています。黄忠と厳顔が活躍したのは漢中での戦いです。三国志演義では黄忠と厳顔がコンビを組んで、魏の名将と名高い張郃や夏侯尚等の将軍達を打ち破ることに成功しています。また黄忠においては定軍山の主将・夏侯淵を討ち取る大活躍もしています。
このように黄忠と厳顔のジジコンビは老人でありながら、武器をとって敵兵をバタバタと打ち倒して戦っていたそうです。現代の老人達が黄忠や厳顔のように若いものを打ち倒している姿を想像するとゾッとするのはレンだけでしょうか。
黄忠においては敵陣に切り込む活躍も
黄忠においては定軍山での大活躍の他にも活躍している場面があります。それは劉備が大敗北した夷陵の戦いです。三国志演義によるとこの戦いに黄忠も参加したそうです。この戦の時劉備が張飛の息子・張苞と関羽の息子・関興を褒めたそうです。この時劉備は「黄忠が老人でちょっと頼りないよね」みたいなニュアンスで黄忠を馬鹿にしちまったそうなんです。
黄忠は劉備のこの発言で自分が馬鹿にされたと怒り、部下を率いて敵陣へ突撃。黄忠は敵兵をバタバタと斬り殺して若者達に匹敵するほどの活躍を見せることに成功するのでした。このように血気盛んで若者にも匹敵するほどの働きを見せた黄忠なのでした。
三国志ライター黒田レンのひとりごと
蜀のジジコンビはふたり揃って老いてなお血気盛んな将軍達でした。しかし三国志には今回紹介した黄忠や厳顔の他にも老人でありながら活躍している将軍達が数多く存在します。
例えば蜀の廖化は黄忠や厳顔よりも長生きし、蜀の滅亡時まで戦い抜いて活躍した老将軍です。他にも孔明のライバルとして立ちふさがった司馬懿も老いてなお魏軍を率いて前線で戦い、見事な戦術指揮して戦いを勝利に導いた人物です。このように三国志には色々な老将軍達が登場するので興味のある方は調べてみてはいかがでしょうか。
【参考】 正史三国志蜀書など
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