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孫策を自分の息子にしたいと思っていた袁術

この記事の所要時間: 236

孫堅逝く

孫堅(そんけん)の子の孫策(そんさく)が、父の死後、

袁術(えんじゅつ)の元に居た事は、よく知られています。

 

元々、徐州にいた孫策ですが、徐州牧、陶謙(とうけん)は、

何故か孫策が嫌いで、これに危害を加えようとしたので、

孫策は人を集めて、兄弟や母と共に、曲阿に移り、

そこで袁術の部下になります、西暦194年の事です。

 

 

袁術も孫策に期待をしていた

袁術と孫策

 

袁術は、孫策の立派な風采と態度を頼もしく思い、

「これは、孫堅を継いでワシの手足になるかも知れぬ」と孫堅から

吸収していた部曲を返却しました。

 

 

この孫策、袁術軍の中でも評判の高い男で、袁術が大将に任じた、

張勲(ちょうくん)や、喬蕤(きょうずい)は、

その人柄に傾倒して交遊を結ぶ程でした。

 

それを見ていた袁術、おそらくボンクラの自分の息子と

孫策を比べこのようなセリフを吐きます。

 

「この袁術に孫策のような子があれば、

死んでも思い残す事はないのになぁ ぽつーん」

 

あの性格のひねくれねじ曲がり、優れた者には嫉妬心をむき出す袁術に、

そうまで思わせる程に、孫策は魅力がある人物であったようです。

 

でも、息子の袁耀(えんよう)の立場って一体・・・・・・

 

袁術らしくない心の広いセリフ

孫策

 

ある時、孫策の騎士が、罪を犯して逃げ、袁術の陣営に逃げた事がありました。

孫策は、それを追い、袁術の陣営に入り込んで、部下に命じてこれを斬殺します。

 

普通なら上官である袁術の陣営に無断で入るというのは罪です。

孫策もそれを知っていて、日を改めて袁術に謝罪に行きます。

 

しかし、袁術は怒るどころか、孫策の手を取り、顔を上げさせます。

 

「兵とは反逆を好むものだ、わしとて、部下が背いたら必ず憎んで、

斬り捨てる、孫策君と同じだよ、どうして謝罪なんかするのかね?」

 

おおっ!袁術とも思えない心の広い発言、しかし、いつもと違い、

孫策を特別扱いする袁術を見た、彼の家臣は、孫策を恐れて、

ますます敬うようになったようです。

 

何となく、普段の袁術の無茶苦茶ぶりが分かります(笑)

 

しかし、そんな袁術、孫策を自分の息子にしたいとまで言う割に、

いざ、ポストを与えるとなると不義理を繰り返します。

 

袁術は孫策に対してどんな不義理を繰り返したの?

東方 光

 

袁術は最初、孫策を九江の太守にすると約束して働かせていました。

ところが、イザ、その時になると陳紀(ちんき)という男を太守に任命します。

 

 

領地が欲しくて、命懸けで働いた孫策は、これに不満を持ちます。

 

次に、袁術は、徐州の呂布(りょふ)を討伐しようと、
盧江の陸康(りくこう)から兵糧を借りようとして、断られました。

 

そこで激怒した袁術は、孫策に命じて、陸康を討たせようとします。

 

実は、孫策も以前、陸康に面会を頼んだ時、これを断られた事があり

ひどく恨んでいた事がありました。

 

 

「孫策よ、わしは、以前、九江太守にそなたを任命する事を忘れて

陳紀を就けたのを後悔しておる・・

しかし、今度こそ、盧江を陥落させたら、そなたは盧江太守じゃ!」

 

 

孫策は太守になれるならと、命懸けで働き陸康を倒します。

 

 

そして、とうとう、陸康を倒して盧江を陥落させますが、

ここで、袁術は、また、自分の縁故である劉勲(りゅうくん)を太守にしたのです。

 

 

孫策:「あの、、猿ジジイ、、俺を利用できるだけ利用しようってんだな!」

 

 

孫策は独立を意識する

周瑜 孫策

 

孫策は失望して袁術に激しい恨みを持ち、この頃から独立を意識、

折しも、劉繇(りゅうよう)が曲阿に駐屯して袁術と敵対すると、孫策は自ら

この討伐を袁術に申し出て、たった数百名で袁術の下から離れていきます。

 

 

これが孫策の袁術からの独立に繋がるのですが、

なんだかんだで、結局、自分の縁故を採用して、孫策を失望させる

袁術、自称皇帝の名前にはじない小物っぷりですね。

 

 

 

今日も三国志をご馳走様でした。

 

 

 

※この記録は、呉書、孫破虜討逆伝に書かれている袁術の発言を

意味を変えない程度に読みやすくした事実です。

 

—自称皇帝の袁術をたっぷり紹介!—

 

 

 

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歴史ライターとして、仕事をし紙の本を出して大当たりし印税で食べるのが夢です。
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