孫策も憧れた「西楚覇王」項羽が残した伝説の戦いベスト3

2015年11月4日


監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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劉邦軍56万 vs 項羽軍3万

項羽と劉邦

 

さてここで問題です。劉邦軍56万VS項羽軍3万どちらが勝つでしょう。

正解は項羽軍3万です。劉邦軍は彭城でどんちゃん騒ぎの大宴会を連日連夜催し、油断しきっていました。

そこの項羽軍3万が突撃し、一撃のもとに劉邦軍を蹴散らします。

近く国流れる川が劉邦軍の死体でせき止められるほどの死傷者を出し、劉邦も命からがら逃げだすことになります。

この戦いで項羽は天下にその名を轟かせることになります。

 

伝説の戦いその2・垓下の戦い

劉邦

 

楚漢戦争における決勝戦である項羽VS劉邦の最終決戦です。

広武山で戦っていた両雄はついに和議を締結し、項羽は陣を引き払い退却を開始します。

劉邦も和議の盟約を守るため退却の準備をしている時に軍師である張良(ちょうりょう)が「項羽をこのまま逃がしてしまえば、勝てなくなるでしょう。その為、和議を破って追撃するしかありません。」と進言します。

 

軍師張良の進言を採用した劉邦

劉邦おんぶ 優秀な人材

 

劉邦はこの進言を採用して追撃を開始します。

劉邦は追撃を続け、項羽を垓下に追い詰め包囲します。

項羽は城の外で包囲軍を見つめていた時、楚の歌が聞こえてきました。

この歌を聞いた時に項羽は楚が漢軍に占拠されたと思い込み、大きなショックを受けます。

 

項羽は約800騎を引き連れ30万の包囲網を突破

 

 

その夜、城の全員を集めて別れの宴を催します。

宴が終わった後、項羽は約800騎を引き連れ30万の包囲網を突破し、南に逃れます。

劉邦はすぐに追撃軍を出陣させます。

漢軍の執拗な追撃により当初800騎以上いたのが、東城に着いたころには28騎になっていました。

この地で数千の漢軍に追い詰められた項羽は「我は漢軍に敗れたのではない、天に敗れたのだ。今からその証拠を見せてやる。」と配下に告げた後、漢軍に突撃し80人以上を一人で倒し、さらに漢軍の指揮官を殺す凄まじい強さを発揮します。

 

800騎で30万の包囲網を突き破ることもすごいですが、

数千人の中に突撃して一人で80人以上を倒し、指揮官をも倒す項羽の鬼のような強さはまさに伝説の戦いに挙げられる戦いです。

 

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三国ライター黒田廉の独り言

黒田廉

項羽は「西楚覇」と称し、劉邦と天下の覇権をめぐる戦いを行います。

楚漢戦争時代に項羽と並ぶ程の武略を持っている人物は一人もおりませんでした。

この抜群に優れた強さと数々の伝説を残した項羽に孫策もあこがれて「小覇王」と称したのだと思います。

 

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黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

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