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張飛が長坂橋を落とした時、曹操はどうして攻撃しなかったの?

この記事の所要時間: 257




五虎大将軍 張飛

 

武勇では関羽(かんう)を上回るという評判を受けつつ、

実際は、失敗が多い割に、関羽程に見せ場が多くない張飛(ちょうひ)

そんな彼の貴重な見せ場が史実にも記録される長坂橋の橋落としですが、

そこでも、よく考えると疑問が湧いてきます、それは、、

「どうして曹操軍はたった一騎の張飛を攻撃しなかったのか?」という事です。




橋を落としたからと言って通過できないわけじゃない

 

最弱武将 張飛

 

そもそも、橋の下が断崖絶壁ならともかく、張飛が落としたのは河の橋です。

一斉に渡るには不便になりましたが、通過できなくはありません。

 

第一、橋を落とした張本人の張飛も無事に引き上げているわけですから、

騎乗していれば河は通過できる程度の深さだった事になります。

魏軍は50万とか号しているのですから、いかに張飛が強くても、

倒せないわけはないと思うのです。




曹操軍が張飛を倒さなかった理由1 張飛が無双だった・・

セイリュウ刀と蛇矛 張飛

 

曹操軍が張飛を攻撃しなかった理由のひとつは、

なんだかんだ言っても、張飛が無双だったからだと思います。

捨て身の張飛は、覚悟を決めて、

 

「身是張益德也 可來共決死」なんて言っています。

 

これは「俺は張飛益徳、来い!どっちが死ぬか決めようぜ!」

という意味で、完全な捨て身の無双モードであると言えるでしょう。

 

折角、勝っている戦で、わざわざ張飛に挑んで討たれたくない

そういう心理が曹操軍に働いたとも考えられます。

 

また、張飛は二十騎余りの騎兵を背後に伏せて、砂埃を上げさせて

大軍の伏兵がいるように見せてもいますから、

それを恐れ用心したという可能性もあります。

 

関連記事:張飛に怒鳴られて落馬して死んだ武将、曹丕の粋な計らい等、三国志を彩る変わった武将たち

関連記事:あの張飛がデレデレ?張飛が愛した愛馬

 

曹操軍が張飛を倒さなかった理由2 迂回すれば良かった

張飛

 

張飛が橋を落としたと言っても、

河に架かる橋がこれ一本と限った事ではありません。

いや、少し遠回りになるかも知れませんが、

別に橋は存在していたと考えるのが自然でしょう。

 

それなら、わざわざ張飛が守る危ない河を渡らず、

少し遠回りでも別ルートを探せばいいわけです。

張飛だって、手勢は精々二十騎程度で、砂ほこりを巻きあげて

いかにも大軍の伏兵に見せてはいますが、実際は、

それを追いかける事は出来なかったでしょう。

 

今回の曹操軍の任務は劉備を捕える事であって、

張飛に挑む事ではないのでこれも合理的で

無理が無い考えであると言えます。

 

曹操軍が張飛を倒さなかった理由3 倒す理由が無かった

逃げる劉備追う曹操

 

蜀書、先主伝の記述によると、曹操は劉備(りゅうび)

食糧を積み込んだ江陵城に入りこむ事を恐れている事が分ります。

 

劉備が江陵城に入り込み、大きな兵力を得ると倒すのが厄介になると

考えた曹操は、足が遅い補給部隊を切り離し五千の軽騎兵で、

一昼夜駆けに駆けて、劉備を先回りして江陵への入り口を封鎖します。

 

江陵に行けなくなった劉備は関羽の水軍と合流して、

劉琦(りゅうき)が守る江夏城へルート変更して行きました。

 

劉備と孫権同盟

 

曹操はこの時点では、劉備が孫権(そんけん)と結んで

向かってくるとは、考えていないので、劉備が江陵城を断念した所で、

目的は済んだと考えていたのでしょう。

 

張飛の前に出現した軽騎兵も一昼夜駆け通して疲労困憊しているので、

曹操としては無理に張飛に挑ませず、休ませたかったのかも知れません。

 

三国志ライターkawausoの独り言

kawauso 三国志

 

こうして、曹操の軽騎兵に立ちはだかり、劉備への追撃を止めた張飛ですが、

曹操の軽騎兵は、これだけでは無かったようで、結局、劉備と

趙雲(ちょううん)孔明(こうめい)関羽のようなメンバーは逃れたものの、

劉備の夫人たちや二人の娘は、曹操配下の曹純(そうじゅん)に捕われたり、

戦乱の中で死んでしまっています。

 

それでも張飛の命を捨てた行動が無ければ、劉備までもが追いつかれ、

そこで、三国志はジ・エンド、曹操と孫権の二強の戦いになっていたかも・・

このように考えると、張飛の行動は、寸前の所で三国志を次に繋いだ、

貴重な行動だったと言えるかも知れませんね。

 

本日も三国志の話題をご馳走様でした。

 

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この記事を書いた人:kawauso

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■自己紹介:

どうも、kawausoでーす、好きな食べ物はサーモンです。
歴史ライターとして、仕事をし紙の本を出して大当たりし印税で食べるのが夢です。

もちろん、食べるのはサーモンです。

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