【蜀の建国~滅亡まで】蜀の国を背負って戦い続けた丞相【孔明編】

孔明の命令を無視して山上へ陣取る


基礎知識 馬謖03

 

馬謖(ばしょく)は軍勢を率いて出陣して、街亭(がいてい)に到着すると

近くにある山を見上げます。

彼はこの山に登って魏軍を迎撃することで、大勝利を得られると確信を抱き、

孔明に言われていた「街亭近くの山に登らず、私が来るまで平地に陣取って、

守り通してくれ」との忠告を無視してしまいます。

馬謖の副将として付けられていた王平(おうへい)は馬謖が山上へ軍を移動させると

通告を受けると急いで彼の元に行き、「馬謖殿。丞相は平地に陣取れ。と言っておりました。

山上へ登れとは言われておりません。」と忠告。

しかし馬謖は王平の言葉を忠告も無視して、山上へ兵をあげてこの山に駐屯します。


馬謖が陣取る山上を包囲

基礎知識 馬謖04 張コウ

 

張郃(ちょうこう)は蜀軍を迎撃するため、街亭へ進軍してきます。

彼は蜀軍が山の上に陣取っている事を知ると、周りに伏兵が居ないか調査を開始。

この調査で山上付近に伏兵が潜んでいない事を知ると大笑いし、

側近に「山上に陣取っている武将は軍略という者を知らない愚か者だ。

山上へ陣取る場合、付近に伏兵を潜ませるものだが、

山上に陣取っている武将は伏兵さえ潜ませず、ただ山上に陣取っているだけだ。

我らは山上を包囲して、水の補給を断ち切れば、

あの軍に勝つ事は難しいことではない。」と言い放ち、

自ら率いてきた軍に山の周りを包囲するように指示を出します。


馬謖が大敗北し、北伐は失敗に終わる

基礎知識 馬謖05 孔明

 

馬謖は張郃が山の周りを包囲し始めたことに危機感を感じます。

また水の補給を担当していた者から「水が断ち切られてしまい、

水の補給が困難になっております。どうしましょうか。」と指示を仰いできます。

この報告を聞いた馬謖は大いに困惑してしまい、どうすべきか判断に困ってしまいます。

じりじりと山上の包囲が魏軍によって狭まり続けている状況を打開するため、

ついに魏軍に攻撃を敢行する決意を固めます。

馬謖は全軍に山を下って攻撃を仕掛けるようにと通達を出します。

こうして蜀軍は全軍で逆落としの攻撃を魏軍に仕掛けます。

しかし歴戦の将軍である張郃は蜀軍が逆落としの攻撃を仕掛けてきても、

冷静に対応し、蜀軍の攻撃を防ぎつつ反撃を行います。

そのため蜀軍は山上からの攻撃によって優位に立つはずが、劣勢になってしまいます。

馬謖は側近から「早く山を下って、丞相がいる祁山(きぜん)へ

退却してください。」と進言されると、彼は側近の兵士をまとめ、

山を降りて祁山へ退却を行っていきます。

こうして街亭は張郃によって奪われてしまう事になります。


「泣いて馬謖を斬る」

馬謖 孔明

 

孔明は馬謖が敗北し、街亭が獲られた事を知ると大いに驚きます。

孔明は報告者に「馬謖は街亭の平地に陣取っていたのだろう。

そう簡単に負けるような事はないはずなのだが、どうして敗北したのだ。」と

状況を説明するように申し伝えます。

すると報告者は馬謖が山上へ陣取って水の補給が断ち切られてしまったことなどを

詳細な報告を行います。

この報告を聞いた孔明は大いに落胆し、北伐が失敗に終わった事を悟ります。

馬謖が祁山へ帰還すると皆の前で、罪状を明らかにして彼を死刑に処します。

この時孔明は馬謖の処断を見ることをせず、幕舎に戻り泣きながら机に突っ伏して

おりました。

そして馬謖の処断が終わると、蜀軍全軍に退却命令を出し、漢中へ退却していきます。

こうして第一次北伐は失敗に終わる事になります。

 

関連記事:【悲報】泣いて馬謖を斬る!は嘘だった?馬稷の死は敗戦の責任のみでは無かった!?

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自らの罪を明らかにして、降格を願う

孔明

 

孔明は漢中で敗戦処理を行うと成都へ向かい、皇帝・劉禅に拝謁します。

彼は劉禅に拝謁を行うと第一次北伐の失敗が、

自分の責で失敗してしまった事を明らかにして、降格を願い出ます。

劉禅は孔明に代わる者が蜀にいない為、降格の申請を許可しませんでしたが、

孔明が罪を明らかにするべきだとの説明に反論できず、孔明に三階級の降格を

命令することになります。

こうして自らにも厳しい処罰を与え、失敗を民衆や臣下に明らかにする事で、

蜀の国を引き締めていきます。

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