編集長日記
北伐




はじめての三国志

menu

三国志の雑学

龐統の死後、その一族はどうなったの?魏に降った一族たちの数奇な運命

この記事の所要時間: 233




孔明 龐統 軍師

 

鳳雛(ほうすう)と呼ばれ、諸葛亮孔明(しょかつりょうこうめい)と並ぶ

天下の大軍師として知られる龐統士元(ほうとうしげん)

 

龐統と的盧

 

劉備(りゅうび)の蜀獲りに多大な貢献をした彼ですが、

活躍を期待された最中、落鳳坡(らくほうは)で三十六歳の非業の最期を遂げます。

では、その後、龐統の一族は、どうなってしまったのでしょうか?

今回は知られざる龐統の死後の一族のドラマを紹介します。

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:意外!龐統は不細工では無かった?蜀志龐統伝には明かされていない龐統の容貌




龐統同様の毒舌を発揮して左遷されて死んだ息子龐宏

龐統2

 

余り家族の臭いがしない龐統ですが、実は子供が一人いました。

その名を龐宏巨師(ほうこう・きょし)と言います。

生没年不詳ですが、龐統死後に家督を継ぎました。

 

蜀漢の末期に活躍しましたが、父同様に飾り気がなく

率直な意見を好み、よく人物評を行っていたようです。

 

龐統 ガチャポン

 

しかし、人物の長所を褒めるのが基本だった父、龐統とは違い、

龐宏は、蜀漢で権力を握っていた陳祇を下に見て遠慮なく批判していた為に、

陳祇(ちんぎ)に疎まれて出世出来ず、涪陵(ふりょう)太守に左遷され、

その地で失意のうちに病死しました。

 

孔明が存命中であれば、人物批評程度で左遷は無かったかも知れませんが、

すでに腐敗しつつあった蜀漢では自由な発言は難しかったようです。

記録には、龐宏を継いだ人はいないので、ここで記録は途絶えています。

 

関連記事:許劭(きょしょう)とはどんな人?三国志時代のインフルエンサー

関連記事:蜀のブサメン軍師、龐統は魯粛のスパイだった?劉備と龐統、仮面主従の真実




龐統には弟がいた、魏に降伏して大守に上った龐林

龐統

 

龐統には、弟にあたる龐林(ほうりん)という人物がいました。

彼は、荊州の治中従事(じちゅうじゅうじ)に就いていましたが、

夷陵(いりょう)の戦いで、劉備と孫権(そんけん)が戦争状態になると、

黄権(こうけん)の配下として蜀軍として戦います。

しかし、戦争は劉備の大敗、黄権は逃れる事が出来ず、

やむなく、魏に投降し、龐林もそれに従いました。

 

曹丕(そうひ)は黄権同様に龐林も重用して列侯に封じて、

その階級は、鉅鹿(きょろく)太守にまで昇進したと言われています。

曹丕の引きがあるとはいえ、人材豊富な魏で大守に上るのは、

並大抵の事ではないので、龐林も兄程ではないにしても、

優れた才能を持っていたのでしょう。

 

魏に降った事で妻と再会できた龐林

馬良って何した人だっけ01 馬良

 

龐林の妻は、習禎(しゅうてい)という名士の妹でした。

習禎は、余り知られていませんが、軽妙洒脱な人物で、

その名声は龐統に次ぎ、あの白眉の馬良(ばりょう)よりも上だったようです。

 

しかし、龐林と妻が結婚してしばらく後に、荊州牧の劉琮(りゅうそう)は、

重臣、蔡瑁(さいぼう)の勧めで、あっさりと曹操(そうそう)に降伏してしまいます。

 

荊州は大混乱に陥り、大量の難民が発生します。

曹操には、徐州大虐殺の悪名があって恐れられていたのです。

離脱のドサクサで妻は荊州に取り残され、離ればなれになってしまいます。

 

龐林は、劉備に付いて襄陽から、南へ去り、やがて益州に渡ります。

孤立無援になった龐林の妻ですが、そのような中でも再婚もせず、

貞節を全うし、残された一人娘を十数年、女手一つで養育していました。

 

そして、西暦222年、夷陵の戦いで破れて、魏に投降した龐林と妻は、

実に十数年振りの劇的な再会を果たしたのです。

 

曹丕は、龐林の妻をあっぱれな貞女と褒め称え、

家具や衣服を与えて、その苦労に報いたという事です。

 

三国志ライターkawausoの独り言

 

kawauso 三国志

 

今回は、龐統の死後の一族について調べてみました。

息子の龐宏は、父に似て、毒舌家として育ち、実力者陳祇を批判して

出世を阻まれるなど、ああ、自由人だなと思います。

 

一方の龐林は、兄のような目立つ所はないものの、

数奇な運命により、黄権と共に魏に降る羽目になっても、

しっかりと重用され、鉅鹿太守に上るなどは、才能の一端が見えます。

 

そして、曹操の荊州侵攻によって生き別れになった妻と一人娘との

十数年ぶりの再会など、兄同様のドラマチックな人生を送っていると

言えるのかも知れませんね。

 

関連記事:的盧は名馬なの?凶馬なの?劉備と龐統(ホウ統)の死

関連記事:劉備入蜀の立役者、龐統の全戦歴

 

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

kawauso

kawauso

投稿者の記事一覧

三度の飯の次位に歴史が大好き

10歳の頃に横山光輝「三国志」を読んで衝撃を受け
まずは中国歴史オタクになる。
以来、日本史、世界史、中東、欧州など
世界中の歴史に興味を持ち、
時代の幅も紀元前から20世紀までと広い。
最近は故郷沖縄の歴史に中毒中、、

好きな歴史人物:

西郷隆盛、勝海舟、劉邦、韓信、、etc

何か一言:

歴史は現在進行形、常に最新のジャンルです。

関連記事

  1. 【劉孫同盟誕生秘話】孫呉の内部は新劉備派と反劉備派に割れていた
  2. 【真田丸】NHK大河ドラマ決定記念!家康と劉備の黒歴史の共通点。…
  3. はじさんが曹操を丸裸に!素顔は?身長は?曹操を徹底追及!
  4. 戦術マニア必見!兵馬俑の戦車で2200年前の戦略がわかる!
  5. 【三国志女性列伝】実は貂蝉は呂布の正妻だった!?
  6. 「キングダム」に学ぶ成功哲学!先んずれば人を制すって何?
  7. 【超レアな儀式】真の皇帝にしか許されない封禅の儀式って何?
  8. 老将・黄蓋(こうがい)は異民族討伐のプロだった

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 【魏の名将五人衆】 五大将軍に数えられる武将たち
  2. キングダム 522話 ネタバレ予想:まさか!紀彗軍が全滅の危機!
  3. 満寵(まんちょう)ってどんな人?曹氏三代に仕え呉の天下統一を阻み続けた司令官
  4. 子玉(しぎょく)って誰?三国志にも名前が出る楚の猛将・成得臣
  5. 鬼道の使い手である卑弥呼の女王即位と三国志の関係性
  6. 呂不韋の成功哲学!自ら立てた計画とは?

三國志雑学

“広告募集"

はじめての三国志 書籍情報


著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

山県昌景(やまがたまさかげ)とはどんな人?武田家四名臣の一人・赤備えを率いた戦国武将 【韓信の恩返し】受けた恩はしっかりと恩で返す器の大きい韓信 袁紹に殺された2000人以外にも歴代の皆殺しに注目してみた。ちょっぴり不謹慎 3分で分かるアンティキティラ島の機械の技術力の高さ! 【官渡の戦い前哨戦】文醜はどうして敗北することになったの? 曹仁(そうじん)ってどんな人?熱血と沈着冷静、大人な大将軍の人生 三国志時代も男同士はチューしてたの?当時の恋愛事情を紹介 【キングダム好きにもオススメ】歴史大河・マンガ「ビン~孫子異伝~」が面白すぎる!

おすすめ記事

  1. 馬超はどんな性格だったの?謎に満ちた蜀の五虎大将軍【前半】
  2. 孫尚香ってどんな人|孔明に曹操、孫権と並び評された人物
  3. 官渡の戦いを終戦に導いた許攸(きょゆう)は偉大なの!?
  4. 老荘思想の創設者|老子と荘子の二人を分かりやすく解説してみた
  5. 知っていたら自慢できる!正史三国志に足りない部分とは?
  6. 【曹操死す】卞皇后の一番辛くて長い日々
  7. 狂気!我が子を後継者にしなかった夫への報復!袁紹の愛人5人を切り刻んだ劉氏の怨念
  8. 衝撃の事実!魏には2人の郭嘉が存在した!?

はじさん企画

袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
PAGE TOP