劉備入蜀の立役者、龐統の全戦歴

2015年6月3日


龐統

 

伏竜(ふくりゅう)というあだ名で呼ばれた孔明とならび、

鳳雛(ほうすう)と称された龐統(ほうとう)は、

見た目が美しくなかったせいで、蜀に仕えた当初は

あまり重宝されませんでした。

 

しかし、いざ重用してみると非常に有能であり、

龐統がいなければ、劉備の益州(えきしゅう)攻略は

これほど鮮やかに短期間に進まなかったといえます。

 

龐統は、劉備入蜀の立役者なのです。

惜しむらくは、36歳という若さで亡くなってしまったことです。

劉備に仕えた期間はたいへん短いものになってしまいました。

 

そこで、龐統の全戦歴をまとめてみたいと思います。

 

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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涪水関の戦い(211年)

 

龐統は、成都(せいと)を奪うために、3つの策を献上しました。

 

その1 成都を直接、急襲する(上策)

その2 涪水関の楊懐(ようかい)と高沛(こうはい)を斬る(中策)

その3 荊州に戻って策を練り直す(下策)

 

劉備はその2を選びました。

 

そこで、涪水関(ふすいかん)を守る楊懐と高沛をうまく誘い出し、

暗殺に成功します。

劉備は涪水関を占拠し、そこの兵も仲間に引き入れました。

 

涪の戦い(213年)

黄忠

次に龐統は涪(ふ)へ向かいました。

その道中で、黄忠(こうちゅう)と合流します。

 

対する劉璋軍は劉キ(「」へんに「貴」と書く)、冷苞、張任らでしたが

劉備軍に敗北し、綿竹まで撤退します。

 

この戦で、劉璋軍の呉懿(ごい)が劉備軍に投降します。

 

 

綿竹関の戦い(213年)

 

劉璋軍を追って、龐統は綿竹に攻めのぼり、綿竹関を包囲します。

 

ここでは、劉璋軍の李厳(りがん)と黄忠の一騎打ちが行われました。

両者一歩も引かずに引き分けとなりますが、

最終的に李厳は捕らえられ、劉備の説得により配下に加わります。

 

李厳は劉備軍の総指揮官になり、

綿竹関を守っていた費観らを説得します。

費観らも劉備に降伏することを決めたので、

劉キは雒城(らくじょう)へ退却します。

 

 

雒城の戦い(213年~214年)

 

綿竹を占拠した後、劉備は雒城(らくじょう)へ進軍します。

 

雒城を守っていた張任(ちょうじん)は、

落鳳坡(らくほうは)という細い道に伏兵を用意しておきました。

龐統はここで、矢傷を負い、亡くなってしまいます。

 

その後、雒城攻略には、一年近くの歳月がかかりました。

孔明の計略により、張任を生け捕りにしたことで事態が変わります。

 

張任があくまでも降伏を拒んだため、処刑され、

守備の要を失った雒城は降伏することになります。

 

耳で聞いて覚える三国志

 

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この記事を書いた人:東方明珠(とうほうめいしゅ)

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はじめての三国志

通称「はじさん」のはじっこライター東方明珠です。

普段は恋愛系のノベルやシナリオを書いています。

中国の歴史が大好きで、

ハンドルネームにも上海のテレビ塔の名称を拝借しています。

行き当たりばったりで中国の遺跡を巡る旅をしていましたが、

次は無錫市にある三国志のテーマパーク「三国城」に行きたいです。

 

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中国は上海の雰囲気が好きなので、テレビ塔の「トンファンミンジュ」を名乗っています。もともと『水滸伝』の大ファンで、『三国志』に興味を持ったのは、アーケードゲーム「三国志大戦」がきっかけです。当時はゲームセンターに通いつめました!まだまだ中国史について勉強中ですが、精いっぱい面白いことを探してお伝えしたいと思っています。

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