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姜維は北伐の失敗で衛将軍に降格したのに何で大将軍に復帰出来たの?【前半】

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蜀漢において軍務を取り仕切った大将軍の官位には、

丞相として全権を掌握していた諸葛亮孔明死去後、蒋琬(しょうえん)が引き継ぎました。

蒋琬が病気になった際には、後継として費禕(ひい)が大将軍になっています。

そこまでは引き継ぎも含め順風満帆だったのでしょうが、費禕が暗殺されたことで混乱が生じます。

費禕が亡くなったのが西暦253年のことですから、そこから数年は大将軍空位の時期となります。

費禕と同格の器とされていた董允(とういん)は費禕よりも先に死去していました。

諸葛亮孔明が後任として名をあげていた多くの人材が西暦253年までにこの世を去っていったのです。

 

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ひとり気を吐く姜維

 

蒋琬や費禕の近くで将として活躍していたのが姜維です。

彼もまた諸葛亮孔明の期待を受けていた人材のひとりでした。

費禕の急死によって対魏の経験豊富な姜維が後任に指名されます。

姜維は費禕の軍務を引き継ぎました。

魏の西方の司令官であった郭淮の後任は経験豊富な陳泰です。

西暦253年、軍務を司ることになった姜維は雍州の南安を攻めます。

五丈原よりもはるかに西方で、涼州に近い場所です。

姜維はもともと雍州に住んでおり、

さらに近隣の異民族との国交も丁寧に行って味方につけていましたから、

ある程度の成果が期待できたのでしょう。

しかし、郭淮・陳泰の援軍が南安に向っていることを聞き、不利と判断して撤退しています。




己の存在感をアピールしなければならない事情

 

姜維は有能な先輩方に見込まれた蜀漢で期待の将でした。

ただし、魏を裏切って蜀に降ったという過去があります。

そんな姜維が出世していくことに疎ましく思う蜀臣も多かったことでしょう。

姜維がさらに認められるためには強力な手柄、武功が必要だったのです。

それは諸葛亮孔明ですら成し得なかった北伐の成功でした。

姜維は西暦254年に再度北伐を敢行します。南安よりもさらに西方に姜維は攻め込みます。

魏の狄道県の県長である李簡は姜維に内応します。

姜維を迎撃した魏の徐質は蜀の張嶷を討ちましたが、姜維の反撃の前に討ち死にしています。

姜維は魏領の三県を占領します。しかし補給が続かず徹底を余儀なくなれました。

さらに翌年の西暦255年には再度狄道を攻め、魏の西方司令官・陳泰の後継者だった王経

を打ち破ります。数万の魏の兵を姜維は討ったとされています。

しかし鄧艾(とうがい)を率いる陳泰の援軍に敗退し撤退しています。

大国・魏の領土を攻めて、ここまでの実績をあげた姜維は周囲を納得させ、

西暦256年についに大将軍の任に就きます。

 

ライバル鄧艾の台頭

 

武功をあげた魏の鄧艾は安西将軍となり、

多くの魏の将が、撤退し弱体した姜維の兵は攻めてこないだろうと予想していましたが、

鄧艾だけは姜維がすぐにまた攻めてくることを想定していました。

西暦256年、大将軍の姜維は鎮西将軍の胡済と計画し、上邽を挟撃しました。

しかし作戦を呼んでいた鄧艾の反撃にあって敗退しています。

姜維は1万の将兵を失い、致命的な損害を受けたのです。

姜維は諸葛亮孔明の先例に習って大将軍から降格します。

実は姜維は北伐においてその後も含めて四度鄧艾に敗北するのです。

魏の名将の出現と、蜀の兵力の減少は、国内に暗い影を落とします。

多くの蜀臣が北伐の無謀さを考えるようになっていきました。

諸葛亮孔明に対峙した司馬懿のように、鄧艾は姜維の前に立ちはだかりました。

 

三国志ライター ろひもと理穂の独り言

 

姜維はその武功によって大将軍となり、失態によって大将軍から降格しています。

それがすぐに大将軍に復帰することになるのです。

まったくもって不可解な人事でもあります。

蜀の国内はいったいどうなっていたのでしょうか。

次回、後編ではその内情について切り込んでいきたいと思います

 

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—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

ろひもと理穂

ろひもと理穂

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三国志は北方謙三先生の作品が一番好きです。

自分でも袁術主役で小説を執筆しています。ぜひこちらも気軽に読んでください!

好きな歴史人物:

曹操、蒲生氏郷

何か一言:

袁術は凄いひとだったかもしれませんよー!!

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