よかミカンの三国志入門
夷陵の戦い




はじめての三国志

menu

はじめての変

あるポンコツのせいで崔琰は死刑になってしまったってほんと!?

この記事の所要時間: 337




 

崔琰は袁紹が滅びた後、曹操に仕えることになります。

彼は曹操に仕えた後いろいろな人物に評価を与えたり人材を推挙しておりましたが、

才能がないポンコツを推挙したことによって死刑になってしまいます。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:三国志の時代の防犯はどんな方法があったの?三国志時代の犯罪防止法!




曹操に直球で批判する

 

崔琰は袁紹が滅亡した後、曹操へ仕えることになります。

曹操は冀州を手に入れると崔琰へ「昨日、この州の戸籍を調べさせたところ、

大軍を要することのできる土地で州としては非常に大きな場所である」と述べます。

すると彼は「殿。袁家を滅ぼして冀州を手に入れました。

殿は戸籍を調べて軍勢がどのくらい手に入るかを調べたとの事でしたが、

それよりも民衆を安堵させることに力を尽くすべきでしょう。」と批判。

すると曹操は「全く君の言うとおりだ」と言って頭を下げて謝ったそうです。

このように直球で君主に対して反対意見を述べる崔琰。

その後曹丕(そうひ)曹植(そうしょく)が後継者争いを始めるのですが、

後継者争いが始まったばかりの頃の彼に面白いエピソードが残っております。




公平な判断を下す

 

崔琰の兄貴の娘は曹植の嫁になっており崔琰も曹植と親しく付き合っておりました。

曹操は自らの年齢を考えてそろそろ後継者を決めようと考えておりましたが、

曹丕曹植どちらを後継者にしようか迷っておりました。

そのため彼は配下達にどちらを後継者にするべき相談。

すると家臣達は曹家の重要なことであるため手紙に封をして曹操の元へ届けさせますが、

崔琰のみ手紙に封をしないで曹操の元へ送ります。

曹操は崔琰の手紙を開いて読むとため息を一ついて、彼の公平な判断力に感心します。

崔琰の手紙には「後継者は年齢の順序によって決めるべきです。

曹丕様は判断力にすぐれ、知識においても申し分ないとおもいます。」と書いておりました。

自らの兄の娘が曹植に嫁いでいるにも関わらず公平で客観的な進言を行います。

崔琰は反対すべき事柄には直球で反対意見を述べます。

また相談事には公平で客観的な意見を述べる事のできる人物でした。

そんな彼は人物の評価にも定評のある人でした。

 

司馬懿孫礼など多くの人材の評価をする

 

崔琰は適切な人物評価をすることで定評を持っている人物でもありました。

彼は司馬懿の兄である司馬朗(しばろう)と仲が良く、

弟である司馬懿が成年に達するとかれの人相などを見て

「君の弟はあんたを超える人材になるに違いない」と評価。

司馬朗はちょっとだけ不満でしたが崔琰は自らの判断を覆すようなことをしませんでした。

また涿郡の廬毓(ろいく)や孫礼(そんれい)達には「孫礼は剛毅果断で廬毓はどんなに鍛えても

つぶれることのないタフな精神力を持っている。

二人共後年三公の位に登る人物になるであろう」と高評価を下しており、

司馬懿の人物評価や廬毓・孫礼の人物評価は見事に当たることになります。

優秀な人物であった崔琰ですがどうして処刑されてしまうのでしょうか。

 

ポンコツを推挙してしまう

 

このように多方面に才能を持っていた崔琰は多くの人材を推挙しており、

ほとんどが有能な人材として魏国に仕えておりました。

曹操も崔琰が推挙してくる人材は優秀であるため、

推挙してくる人材をほとんど受け入れておりました。

崔琰はある日、鉅鹿(きょろく)の人で楊訓(ようくん)という人物を曹操へ推挙。

曹操は彼が推挙してくる人材にハズレはいないと考えているためすぐに彼を迎えに行かせます。

こうして楊訓は曹操に仕えることになるのですが、

この人物が崔琰の命を奪ってしまうとんでもない人でした。

 

阿ることしかできないポンコツ

 

楊訓は曹操へ上奏文を上げるのですが、

この上奏文の内容が実がなくただ阿っているだけのくだらない上奏文でした。

崔琰は楊訓が上げた上奏文を読んで彼に手紙で「もう少しまともに書いてくれ」と注意します。

この崔琰の手紙を手にいれた人物は曹操へ「崔琰は王を誹謗中傷するような手紙を

楊訓へ送っております。」と悪口を言います。

この悪口を信じてしまった曹操は激怒して、崔琰を牢屋にぶち込んでしまいます。

しかし崔琰は牢屋にぶち込まれても平然としており、

自らを訪ねてくる人物達に会って話を聞いているような状態でありました。

 

怒って死刑にする

 

曹操は崔琰が反省しているのかどうか部下を派遣して様子を見に活かせます。

部下は帰ってきて曹操へ「王よ。崔琰は反省するような素振りを見せてはおりません。

彼は獄中にいながら自らに会いに来た人物達と談笑するような有様で、

ヒゲを蓄えて堂々としておりました。」と報告を受けます。

この報告を受けた曹操は激怒して「あいつは全然反省していないようだな。

この曹操を舐めているのではないか。もう許さん処刑じゃ!!」と

言って彼をすぐに処刑するように命令を下します。

崔琰が処刑されると聞いた多くの家臣は曹操へ命乞いを行いますが、

崔琰を許すことなく刑を執行してしまうのです。

 

三国志ライター黒田レンの独り言

 

崔琰は楊訓というポンコツを推挙したせいで処刑されてしまいます。

民衆達は彼が亡くなったことを聞くと大いに悲しみ、

無実の罪に着せられて亡くなったのではないかと長い間噂していたそうです。

確かに楊訓を推挙することがなければ彼は亡くなる事は無く、

曹操が部下の報告を真に受けないでしっかりと調査していれば彼を亡くなる事はなかったでしょう。

 

参考文献 ちくま文芸文庫 正史三国志魏書2 今鷹真・井波律子著など

 

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:三国志時代に降伏や降参するときはどうやってサインを出していたの?

関連記事:【素朴な疑問】三国志時代はどうやって兵士を集めていたの?

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

投稿者の記事一覧

横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

関連記事

  1. みにおん三国志とはどんなアプリゲーム?
  2. 吉川元春(きっかわもとはる)がスゴイ!敵と味方から恐れられた戦の…
  3. え?そうだったの!?西遊記の目的はお経を取る事では無かった?
  4. 孔明の南蛮征伐の目的は交易路(南シルクロード)狙いだった!?
  5. 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース13記事【7/4〜7/10…
  6. もし蜀が呉を併呑していたら魏にも勝てた?if三国志
  7. いつまでやるの?またまた『赤兎馬=カバ説』を検証してみる。第2弾…
  8. キングダムで秦の天下統一の鍵を握っている斉の国って誰が建国したの…

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 【お知らせ】「耳で聞いて覚える三国志」の朗読を再開しました
  2. 黒田官兵衛の肖像画で頭巾を付けている理由がわかる!天才軍師・官兵衛の地獄からの生還
  3. 【はじさん書評倶楽部】堀江貴文「多動力」を読む
  4. 【数奇な人生】三国志演義には登場しない臧洪(ぞうこう)と袁術の奇妙なニアミス!
  5. キングダム 519話 ネタバレ予想:閼与に飛信隊が投入される!
  6. 自称皇帝、袁術のトホホな部下列伝 Part.4

三國志雑学

“はじめての三国志150万PV" “広告募集"

はじめての三国志 書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

【シミルボン】びっくり!三国志の時代の役人は役所に五日間缶詰だった? 【月間まとめ】2016年3月の注目ニュース19選! 42話:袁紹には悪夢、顔良、文醜が関羽に斬られる 淳于瓊(じゅんうけい)はどんな人?実は無能ではなかった袁紹軍の都督 王儁(おうしゅん)とはどんな人?曹操を認め親しく付き合っていた孟徳の友人 孫礼(そんれい)とはどんな人?境界事件を解決したにも関わらず理不尽な罰を受ける 【官渡の戦い前哨戦】文醜はどうして敗北することになったの? 沙摩柯(しゃまか)とはどんな人?武蛮族の王が甘寧を討ち取り呉を恐怖に陥れる

おすすめ記事

  1. 井伊直弼の墓がある豪徳寺は猫萌えのお寺だった?
  2. 【新事実】夷陵の敗戦は荊州出身者への忖度の結果だった!
  3. あまりにも短命すぎた後漢の皇帝達14選
  4. 意外な事実!三国志の時代のお盆は死者の為に懺悔する日だった!
  5. 毛沢東(もうたくとう)とはどんな人?中国の赤い星の生涯
  6. 袁術はそんなに悪くない、自叙伝で袁術を庇っていた曹操
  7. 関羽は味方に嫌われ孤立していた?その驚くべき理由とは?
  8. 気が抜けない!三国志時代の旅行は命がけだった!

はじさん企画

袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志"
“水滸伝"
PAGE TOP