架空戦記
HMR

はじめての三国志

menu

三国志の雑学

鍾毓(しょういく)の進言が的確すぎる!曹叡や曹爽に撤退の進言をした魏の臣

この記事の所要時間: 248




 

鍾繇(しょうよう)

彼は曹操の文官として関中方面で活躍し

曹操・曹丕(そうひ)曹叡(そうえい)の曹家三代に仕えた魏の重鎮です。

そんな彼の息子には蜀討伐戦の総大将に任命された鍾会(しょうかい)が有名ですが、

彼の兄貴も的確な進言を曹叡に幾度も行っている優れた人物ですがご存知でしょうか。

その名を鍾毓(しょういく)と言います。

はじさんでも一度レンが取り上げさせていただきましたが、

今回は彼がどのような的確な進言を曹叡へ行っていたのかをご紹介しましょう。

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:すぐに使いたくなる!新三国志用語の意味と使い方まとめ13選




経済面から曹叡の出陣を諌める

 

鍾毓は鍾繇の嫡男として誕生し青年期から魏の朝廷に仕えており、

頭の良さと鍾繇の息子であることから魏の群臣達から期待をかけられていたそうです。

蜀の諸葛孔明(しょかつこうめい)は蜀軍を率いて魏を討伐するべく北伐を開始し、

祁山(きざん)に蜀軍を駐屯させて魏軍と対峙することになります。

魏軍の総大将は孔明のライバルである司馬仲達(しばちゅうたつ)です。

魏軍と蜀軍は膠着状態になっており、魏の朝廷にも魏軍と蜀軍の情報が伝わってきます。

魏の二代目皇帝・曹叡は自ら出陣して司馬仲達の応援へ出向こうと考えておりました。

鍾毓は曹叡が司馬仲達の応援に出向こうとしていることを知ると上奏文を彼へ送ります。

鍾毓は曹叡へ「今、陛下が大軍を率いて司馬仲達の応援に出向けば非常に強力な

応援となるに違いありません。

しかし関中(かんちゅう)へ出陣する際の出費を考えると

非常に大きな損害を被ることになります。

わざわざ陛下が大軍を率いて出陣しなくても司馬仲達に任せるのがいいと考えます」と

曹叡出陣に対して反対意見を述べます。

この意見を聞いた曹叡は鍾毓を黄門侍郎へ昇進させることにし、

司馬仲達応援の出陣を取りやめることにします。




曹爽の蜀侵攻から撤退するように進言

 

鍾毓は曹爽(そうそう)が大軍を率いて蜀へ攻撃を行いますが、

しかし蜀軍の鉄壁の迎撃態勢に阻まれて思うように行きませんでした。

鍾毓は曹爽軍があまり戦果を挙げていないことを知ると彼へ手紙を送ります。

鍾毓は曹爽へ「戦は勝てると思ったら一気に進軍して、

負けると感じればすぐに撤退することが肝要です。

どうか曹爽様にはこの事をしっかりと考えて行動していただきたいと思います。」と

進言します。

曹爽は鍾毓の手紙を見ると蜀軍の猛反撃が来る前に撤退を決意したそうです。

 

【PR】三国志の武将に特化したデータベース「はじめての三国志メモリーズ」を開始しました

 

「孫呉軍は弱まっていないですぞ」By鍾毓

 

司馬懿が魏の政権を握り、

彼が亡くなると長男である司馬師(しばし)が司馬家の棟梁として君臨することになります。

しかし彼も亡くなると彼の弟である司馬昭(しばしょう)が、

司馬家の棟梁として就任。

司馬昭が司馬家の棟梁として君臨した時に淮南(わいなん)地方で

諸葛誕(しょかつたん)が反乱を起こします。

彼は呉と同盟を結んで後ろ盾を得ることに成功しておりました。

司馬昭は諸葛誕が呉と同盟を結んでいる事を知るとこの反乱をすぐに鎮圧するため、

自ら軍勢を率いて討伐しようと計画。

そんなある日、魏へ呉の将軍が降伏してきます。

すると魏の諸将は司馬昭へ「呉の将軍が降伏してきたのは、

呉が諸葛誕に協力することができない状態であることを

示しているのではないのでしょうか。」と進言。

鍾毓は諸将の意見を知ると司馬昭へ

「呉の将軍が降伏してきましたが、彼が率いていた兵数はたったの300人で、

呉の国内が失ったの物はほとんどないと言っていいでしょう。

この事を理由に呉の国内が乱れていると思うのは違うのではないのでしょうか。

呉は諸葛誕が要請すれば必ず援軍を差し向けてくるはずで、

彼の反乱を放置するべきではありません」と進言します。

この進言を聞いた司馬昭は彼の意見を聞いたことがきっかけで

司馬昭自ら諸葛誕討伐へ出陣することになるのです。

 

三国志ライター黒田レンの独り言

 

鍾毓は上記のように色々な進言を的確に行っており、

司馬昭自ら諸葛誕の反乱討伐へ向かっても一年以上が掛かってしまうことになります。

しかし彼が出陣しないで反乱を様子見もしくは諸将に反乱討伐を任せていれば、

反乱討伐にもっと時間がかかっていたか、

反乱の範囲が広がり大変なことになっていかもしれません。。

すると鍾毓の進言はまことに的確な状況分析の上での進言だったと思いますが、

はじさん読者の皆様はどのように思いますか。

 

参考文献 ちくま文芸文庫 正史三国志魏書2 今鷹真・井波律子著

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:司馬懿を追い落として魏の政権を握った者達はどんな国家を目指していたの?

関連記事:民話に出てくる司馬懿がまるで昔話のいじわる爺さんレベル!

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

投稿者の記事一覧

横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

関連記事

  1. 三国時代の船はどうなっていたの?三国志の海戦は目的別に船が用いら…
  2. 【おんな城主・井伊直虎を見逃した方へ】第十三話「城主はつらいよ」…
  3. 曹操の人材登用法が魏国の安定をもたらす!能力主義者・曹操の二段構…
  4. 聶栄(じょうえい)の弟の名を歴史に残すための執念がスゴイ!千里の…
  5. 後漢の人材難極まる!火薬庫涼州の刺史がボンクラ揃い
  6. 2分で分かる合肥の戦い その3 曹操の秘策と張遼・李典・楽進
  7. なんで三国志の時代には封禅の儀式が行われなかったの?
  8. 国淵(こくえん)とはどんな人?三国志時代にも名探偵は存在した!魏…

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 『うしおととら』の獣の槍の元ネタは孫子の時代にあった?古代中国の名剣・干将と莫邪
  2. 諸葛孔明の影に隠れる劉備
  3. 三国志補完計画・どちらが本当の三国志?正史と演義
  4. 合肥の戦いで張遼が孫権を討ち取っていたら三国志はどうなった?
  5. 【シミルボン】人間の発想怖過ぎる!血も凍る三国志時代の処刑方法
  6. 郭嘉の先見の明が凄すぎる!?孫策が暗殺されることを予想して進言した天才軍師

三國志雑学

“広告募集"

はじめての三国志の書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

100万人の三國志 Specialとはどんなアプリゲーム? 知っていたら自慢できる!正史三国志に足りない部分とは? 策で生き続けた賈詡は最終的にどこまで出世したの? 犬も食わない夫婦喧嘩が皇帝に持ち込まれた?司馬炎、感涙の名裁きとは? 王淩(おうりょう)とはどんな人?魏の忠臣として、司馬家の専横を許さなかった知勇兼備の将 はじめての三国志企画 – エイプリルフール特集 関羽と張遼の「交流」をピックアップ!三国志演義のサイドストーリーに迫る!前篇 若し頃の劉備は暗殺されそうになったり、カッコ悪かったりと散々だった!?

おすすめ記事

  1. 【お知らせ】耳で聞いて覚える三国志を追加配信しました。
  2. 媧燐(かりん)は実在した?ベトナムの女桀と呉の陸胤の戦いの意外な決着
  3. 李陵(りりょう)とはどんな人?キングダムの李信を先祖に持つ悲運の将軍【後半】
  4. 【取り扱い注意!!】はじさんの中の人、kawausoがリアルに登場
  5. 朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ(笑) 第10部
  6. 【ビジネス三国志】曹操、黄蓋、孫権から学ぶ性格を見抜かれない上司になる方法
  7. 三国志一の策謀家、袁術の伝説
  8. 【第2回 幻霊物語~爆裂三国バトル~】あの袁●が仲間に!攻略が進む!

はじさん企画

帝政ローマ
広告募集
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
PAGE TOP