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はじめての魏

裴潜(はいせん)とはどんな人?兵力を用いることなく北方異民族をてなずけた魏の文官

烏丸族も裴潜(はいせん)に従っているシーン


 

中国北部には三国志時代、馬に乗ることに特化した異民族が多く存在しておりました。

曹操は中国北部の覇者であった袁紹を討伐すると中国北部を手に入れることになります。

この広大な北方の領土を領有する代わりに異民族と境を接することになり、

度々異民族が侵入してくることになります。

曹操は彼らをしっかりと統治させるため、一人の文官を差し向けることにします。

その人物の名は裴潜(はいせん)と言います。

彼は兵力を用いることなく北方異民族を統治することに成功するのですが、

一体どうやって異民族をてなずけることに成功したのでしょうか。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:裴潜(はいせん)とはどんな人?鳥丸の反乱を抑え、様々な政策を生み出した裴松之の先祖


代郡が乱れる

 

曹操(そうそう)は河北を制圧して広大な領土を手に入れることになります。

しかし厄介な物がおまけとして付いてくることになります。

それは異民族です。

彼らは中華の政権に従うことをよしとせず、度々北方の領土に侵入をくり返し行ってきます。

中華北方にある代郡は鳥丸(うがん)族が侵入して、

三人の人物がそれぞれ勝手に鳥丸族の大将を意味する単于(ぜんう)を称しておりました。

そのため代郡は彼ら三人の単于によって大いに乱れてしまいます。


裴潜(はいせん)に代郡の乱れを収めるように依頼

 

曹操裴潜を呼んで「君に代郡の太守として行ってもらいたい。

彼の地で調子に乗っている鳥丸族の単于達を討伐してもらいたいと考えているのだが、

どれくらいの兵力が必要かね」と依頼されます。

裴潜は「殿。兵士はいりません。奴らは調子乗って代郡でやりたい放題やっていますが、

内心不安でしょうがないのです。

今大軍を率いて乗り込めば必ず奴らは協力して我らの代郡入りを拒んできましょう。

しかし我らが少ない人数で代郡へ赴くことになれば、

奴らは警戒することなく我らを受け入れてくれるはずです。

私は代郡に到着して奴らに受け入れられた後はしっかりと計画を練って、

代郡を乱れさせている単于たちを取り除きたいと思います。」と述べた後、

代郡へ向かうことになります。

 

北伐の真実に迫る


単于と一緒に略奪行為をおこなった役人を処断

 

代郡に侵入して単于を名乗っていた三人は、

曹操軍が討伐軍を率いていつやってくるか不安でした。

しかし曹操が派遣したのは車一台を率いてやってきた役人だけだったで大いに安堵し、

彼を受け入れます。

こうして裴潜は鳥丸族の単于達から受け入れられるとまず彼を慰撫して、

こちらから攻撃を加えないことを約束します。

その後彼は鳥丸族が略奪した家畜や女性、宝物などを返還するように要求。

鳥丸族達はおとなしく裴潜の言うことを聞いてこれらのものを返還します。

裴潜はこうして鳥丸族達が奪ったものを取り返すことに成功すると

鳥丸族と一緒に略奪を働いた役人達を処断。

この裴潜の処置を知った民衆達は大いに喜んだそうです。

こうして裴潜は代郡を収めること三年、民衆はよく彼に懐いて彼の政治に協力し、

異民族である鳥丸族達も彼の言うことをしっかりと聞いて反乱を起こさなかったそうです。


  

 

三国志ライター黒田レンの独り言

 

裴潜は代郡を統治してから三年後に中央に呼び戻されることになります。

曹操から「よくやった裴潜。」と褒められたそうです。

だが彼は曹操へ「私の次に代郡を治める者は必ず鳥丸族らの異民族に対して、

寛容な統治を行うことでしょう。

なぜなら私が厳しく取り締まっていましたから。

しかし寛容な統治を鳥丸族に対して行えば、奴らは再び背くことになるでしょう。」と

鳥丸族が再度反乱を起こすことを予見します。

そして裴潜が代郡から離れた後鳥丸族は裴潜の予想通りに反乱を起こすことになります。

こうして代郡は再び乱れることになるのですが、

ここで曹家の黄髭である曹彰(そうしょう)が活躍することになるのです。

 

参考文献 ちくま文芸文庫 正史三國志魏書4 今鷹真・井波律子著など

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:【田疇の進言】烏桓討伐戦で曹操に助言したのは郭嘉だけではなかった!

関連記事:羌・鮮卑・烏桓だけではない!南の異民族を徹底紹介

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 

黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

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横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

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