キングダム
はじめての三国志コミュニティ




はじめての三国志

menu

三国志の雑学

三国志はなぜ日本で人気なの?中国人も驚く日本国民のヒーロー論に迫る

この記事の所要時間: 254




袁術と曹操

 

ゲーム、漫画、アニメ、小説…『三国志』がモデルの名作が数知れず。

 

ゲームで『三国志』を知ったり、漫画から『三国志』に興味を持ったり。

人によって『三国志』への入り口は違いますが、

どの人も『三国志』の奥深さにどっぷりはまっていきますよね。

 

このように数多の『三国志』コンテンツに浸かっている日本人にとっては、

中国といえば『三国志』というイメージ。

 

そんな数多く存在する『三国志』ファンの中には、中国人留学生を見かけて、

嬉しくてつい『三国志』を一方的に語ってしまったという人も多いでしょう。

でも、思ったよりも反応が薄い…。

 

実は中国の人たちはそれほど『三国志』に惹かれないそうで。

正史『三国志』をとっても長い歴史のうちの1つの時代、

小説『三国志演義』をとっても

名作として数えられている小説のうちの1つくらいにしか思っていないそうです。

 

私たちが外国人に『大鏡(おおかがみ)』の良さを語られて返答に困るのと同じくらい、

中国人は『三国志』のことをよく知らない…。

 

そんな!

こんなに面白いのに…!

 

なぜ私たち日本人は、こうも『三国志』に惹かれるのか…?

『三国志』のヒーロー劉備(りゅうび)に焦点を当て、その謎を徹底検証してみました。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:隠れた劉備盛り満載!巧妙な正史三国志

関連記事:【三国志演義】は劉備を偽善者前提で見ると面白い

悲劇のヒーロー

敗北する劉備

 

人は喜劇よりも悲劇が好きです。

それは、古代ギリシャ「アガメムノン」「オイディプス王」「メディア」をはじめとする

何百、何千、もしかしたら何万という悲劇の数が、

喜劇の数を圧倒していることからも推しはかることができます。

 

『三国志演義』も悲劇に分類されるでしょう。

主人公・劉備の天下の混乱をおさめ、民を安んじたいという思いは儚くも散ってしまいます。

この主人公・劉備の無念の思いに共感できない人はいないはず。

 

そもそも、日本には「判官贔屓」という言葉があります。

源義経(みなもと よしつね)は、兄・頼朝(よりとも)のために力を尽くして平家を滅ぼしたのにもかかわらず、

頼朝に謀反人の濡れ衣を着せられ、奥州平泉まで落ち延びます。

しかし、そこでののんびりとした日々も続かず、ついに頼朝の追手に見つかり自害。

 

そんな悲劇のヒーロー・義経に同情せずにいられないのが日本人の性なのです。

 

曹操(そうそう)という強大な敵に果敢にも立ち向かった劉備ですが、

多くの犠牲をはらったにもかかわらず、ついに打ち破ることが叶いませんでした。

その劉備に一種の「判官贔屓」にも似た情を抱くのが日本人。

だからこそ日本人は『三国志』に心を寄せるのでしょう。

頼りないヒーロー

桃園三兄弟

 

優柔不断な「でもでもだってちゃん」、しかも、頑固で人の話を聞き入れないことで有名な劉備。

頼りないヒーローですが、この頼りなさこそが肝

 

主君の欠点をカバーする数々の魅力的な名臣たち。

武の関羽(かんう)張飛(ちょうひ)趙雲(ちょううん)

智の諸葛亮(しょかつりょう)龐統(ほうとう)法正(ほうせい)

その他諸々、劉備のために力を尽くした臣下の数は数知れず。

 

逆に、決断力がある上に臣下の使い方も上手な曹操は悪役扱い。

やせ蛙、負けるな一茶これにあり

このような気持ちになるのも日本人だからなのかもしれません。

  はじめての三国志メモリーズ

三国志の武将に特化したデータベース「はじめての三国志メモリーズ」を開始しました

 

仁徳が高いヒーロー

劉備

 

母親に高いお茶を買ってあげる孝行息子。

どのような人にも礼儀正しく接し、二回り近く年下の諸葛亮を三顧の礼を以て迎えた劉備。

その仁愛は民草にまで振りまかれる…。

 

劉備の魅力は、人に担がれる立場にいながら、決して威張らず、常に謙虚であったところ

実るほどこうべを垂れる稲穂のごとく人々を愛する劉備の姿勢に

我々日本人の心は鷲掴みにされるのです。

 

庶民派ヒーロー

劉備

 

劉備は物語のはじめに筵売りとして登場します。

母親と2人だけで慎ましく暮らす筵売りの姿に、親近感がわく人も多いでしょう。

 

そして、宿敵として現れる曹操は、劉備とは対照的に名門貴族。

一般庶民である自分に庶民的な劉備を、悪徳官僚など、庶民から搾取する側の人間に奸雄・曹操を重ねて

『三国志』を読む人も少なくないのではないでしょうか。

 

逆境に負けず、困難を打ち砕いて邁進する主人公の姿は、

清貧を良しとしてきた日本人にとって爽快なものであることに違いありません。

 

日本人の心を掴んで離さない『三国志』

今回はヒーロー論にしぼって検討しましたが、

人気の秘密はそれだけではないはず。

その秘密を探しながら読んでみるのも面白いかもしれませんね。

 

※この記事は、はじめての三国志に投稿された記事を再構成したものです。

元記事:何で日本人は三国志が好きなの?

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:意外!中国人は三国志をあまり読んでない!?

関連記事:呂布(りょふ)は色白ハンサム?日中女子で違う呂布イメージ

 

覇を競う乱世に新たな秩序を打ち立てた曹操の生涯
曹操孟徳

 

はじめての三国志 編集部

はじめての三国志 編集部

投稿者の記事一覧

三国志の世界観や登場人物を『楽しく・ゆるく・わかりやすく』をモットーに紹介するプラットフォームメディアです。

https://hajimete-sangokushi.com/

関連記事

  1. 独裁なんて無理!三国志の群雄は雇われ社長
  2. 後漢末から三国時代の世界情勢はどうなってたの?
  3. 四部分類って何?中国で醸成された目録学をご紹介
  4. 【三顧の礼】劉備を確保しろ!水鏡先生の野望
  5. これはキツイ!健康が回復するかで刑罰が決まる保辜(ほこ)
  6. 【はじめての孫子】第12回:卒を視ること嬰児の如し、故にこれと深…
  7. 三国志時代のセキュリティはどうなっていたの?何でもかんでも機密保…
  8. 夏侯惇は軍人としては優秀だったの?正史三国志から夏侯惇を分析

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 曹操に敗れすべてを失った馬超の性格を考える【後半】
  2. 【初めての戦国史】尼子氏再興作戦決行!!しかし・・・・
  3. 袁術の側室・馮氏(ふうし)の憐れな偽装死にも気づかなかった鈍感・袁術エピソード
  4. 【おんな城主・井伊直虎ネタバレ感想】第42話「長篠に立てる柵」
  5. 【新企画】「袁術の成長」を通じて貴方も前向きな思考を身につけよう
  6. 孟獲(もうかく)はインテリ男子?南蛮征伐は孔明と孟獲のヤラセだった件

三國志雑学

“はじめての三国志150万PV" はじめての三国志コミュニティ総合トピック
“広告募集"

はじめての三国志 書籍情報


著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

朝まで三国志2017 三国志の最強軍師は誰だ! 第1部 はにゃ?これ名詩なの?三国時代の詩が難解すぎる件 陸遜はイケメンだった?三國無双でも人気武将にランクインされてる理由 「ざっくりとわかる三国志」をはじめました。 劉伶(りゅうれい)とはどんな人?奇行が目立つ竹林の七賢の一人 典韋の性格は義侠心溢れ頼れるアニキだった!! 【おんな城主・井伊直虎を見逃した方へ】第38話「井伊を共に去りぬ」の見どころ紹介 三国志時代にもダジャレがあった?蜀の王平(おうへい)は異民族から「ヘイ!!OH様」と呼ばれていた

おすすめ記事

  1. 孔子の幼少期から青年期はどんな人だったの?
  2. 周泰(しゅうたい)ってどんな人?孫権に重んじられた、全身傷だらけの男
  3. 【賢母の知恵編】私あまり顔には自信がないけれど鍾会には負けませんわ
  4. 華麗なる中華世界を彩る三国志の武器
  5. 蜀はなぜ北伐に乗り出したの?その目的は?
  6. 六朝時代と魏晋南北朝時代って同じ?それとも違う?
  7. kawauso編集長のぼやきVol.30「環境マネジメント」
  8. 黄蓋は苦肉の策だけではない!レッドクリフでも大活躍した黄蓋の逸話

はじさん企画

袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志"
“西遊記"
PAGE TOP