コメント機能リリース
姜維特集


はじめての三国志

menu

はじめての変

袁紹が得意とした坑道戦とは?

袁紹モグラ作戦




袁紹

坑道戦とは、地下にトンネルを掘って相手の陣地の下に潜り込み、

建造物を地下から破壊する戦法です。

 

時間はかかるものの、相手に気づかれにくく、

その上、成功すれば相手に会心の一撃を与えられるということで、

世界中で広く用いられた戦法です。

 

三国時代、あの袁紹(えんしょう)も坑道戦を得意としていました。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:許褚と賈詡がいなければ曹操は官渡の戦いで袁紹に敗北してた!

関連記事:石兵八陣(八卦陣)は実在した?陸遜が夷陵の戦いで破れなかった八卦陣

 

 

易京の戦いにおける坑道戦

公孫瓚

 

公孫瓚(こうそんさん)易京城は幾重もの壕と城壁を構える城でした。

この城の中にいる限り、公孫瓚はまさに無敵

 

10年分の食料を蓄えている公孫瓚は、中央に土を盛って山を築いてそこに居を構え、

文字通り高みの見物を決め込んでいました。

 

「兵書には百の(たかどの)を持つ城を攻めてはいけないとあるが、

我が城には千を超える楼がある。私が城中の食料を食いつぶすころには天下の行方もわかるだろう」

などとのたまうほどに余裕綽々な公孫瓚。

 

袁紹が降伏するようにたしなめる手紙を送っても、

無視を決め込み逆に軍備を増強して挑発して見せます。

自身の側近さえも遠ざけ、側室や下女だけを囲って色に耽って優雅に暮らしました。

 

流石に大口を叩くだけあり、袁紹軍も大苦戦。

何年経っても落とせない易京城…。

 

しかし、いつまでも手をこまねいている袁紹ではありません。

業を煮やした袁紹は、ついにあの作戦を決行します。

地上で楼が落とせないなら、地下に潜って楼の下から攻めればいいじゃない。

 

というわけで、地下を掘り進める袁紹軍。

公孫瓚軍の楼の基礎部分に突き当たったら、

しっかり楼の下の土を掘り下げつつ楼の足元を支えるように木枠を組み上げます。

 

袁紹は木枠が無くなった途端に楼が崩壊してしまうように工作したのです。

では、どのように木枠を除くのか。

 

袁紹は木枠を一気に焼き払ってしまったのです。

基礎が崩されてはどんな建物もひとたまりもありません。

急に足場を失った楼は、バランスを崩して

その自重に耐えられなくなり、盛大に崩れ落ちます。

公孫瓚

 

このような方法で公孫瓚ご自慢の千もの楼をどんどん崩し、

とうとう袁紹は公孫瓚の喉元にまで迫ります。

 

公孫瓚は落とされることがないはずの城を攻略されたことに酷く動揺し、

もはやこれまでと妻子を道連れに自害してしまいました。

 

 

官渡の戦いでの坑道戦

投機機に投げられる曹操

 

天下分け目の関ヶ原、ならぬ官渡の戦いでも、袁紹は坑道戦を曹操に仕掛けます。

緒戦で顔良(がんりょう)文醜(ぶんしゅう)という二大戦力を失った袁紹ですが、

人海戦術によりじわじわと曹操(そうそう)軍を追い詰め、官渡の砦に押し戻します。

 

あとは砦を破り、曹操を引きずり出すのみ。

袁紹は堅牢な城を崩すためにまず土山を築きその上に楼を建設して矢を放ちます。

激しい矢の雨に、曹操軍も盾無しでは外に出られないほど。

曹操を助ける曹洪

 

しかし、曹操も負けじと投石器で対抗。

同じように土山を築き、そこから巨石を発射。

袁紹軍の楼は巨大な石を撃ち込まれ、バキバキと嫌な音を立てて壊れていきます。

 

地上での戦に苦戦を強いられた袁紹は再び坑道戦を仕掛けますが、

公孫瓚のときのように鮮やかには決まりません。

それどころか、曹操も同じように地下道を掘ってきて応戦

地上でも地下でも熾烈な争いが繰り広げられることに。

 

壮絶な泥仕合が繰り広げられた結果、

両者はともに兵も食料もひどく消耗していくことになりました

このように、最終的には袁紹と曹操の根競べの様相を呈していったのでした。

 

テロリストにも坑道戦は有効だった!?

周瑜

 

なんと、1996年に起こった在ペルー日本大使邸占拠事件でも

人質救出のために坑道戦が用いられたのだとか。

 

当時ペルーの大統領であったアルベルト・フジモリが坑道戦を提案。

トンネルを掘る重機の音がテロリストに気づかれないように、

軍歌を爆音で流し続けてカモフラージュしながら、7本ものトンネルを掘りました。

 

しかし、メディアのスクープによって

テロリストにトンネルの存在が気づかれてしまいます。

しかし、地下から攻められることを恐れたテロリストたちが

人質を2階に集めてくれたため、

突入時に人質を傷つけてしまうのではないかという懸念が晴れます。

 

数か月後、テロリストたちのほとんどが1階に集まっていたときに、

あたためていた坑道戦を決行。

1階の床を地下から爆破し、同時に正面からも部隊が突入。

 

作戦は成功をおさめ、人質のほとんどが無事に救助されたのでした。

現代のテロリストにも有効なこの坑道戦。

袁紹が2度も同じ作戦を使おうと考えた理由もわからなくはないですね。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:三国志の武器ってどういうの?三国志に登場する伝説の武器も紹介!

関連記事:【武器】三国志時代やキングダム時代に活躍した鉤鑲や馬甲

 

※この記事は、はじめての三国志に投稿された記事を再構成したものです。

元記事:官渡の戦いでも使われ東西を問わず世界中で取られた戦法「坑道戦」って何?

 

史上最大の軍事衝突 帝政ローマvs三国志
帝政ローマvs三国志

 

はじめての三国志 編集部

はじめての三国志 編集部

投稿者の記事一覧

三国志の世界観や登場人物を『楽しく・ゆるく・わかりやすく』をモットーに紹介するプラットフォームメディアです。

https://hajimete-sangokushi.com/

関連記事

  1. スーパーDr華佗 華佗が発明した幻の麻酔薬「麻沸散」とは?
  2. 劉備勝ちまくり!仮想三国志 もし蜀が呉を併呑していたら魏にも勝てた?if三国志
  3. 馬騰 馬騰|北方異民族と戦う西の豪傑達にもっと光をを与えてみた
  4. 魯粛 稀代の豪傑 魯粛(ろしゅく)|演義と正史では大違い?
  5. 田中角栄 【角栄ブームを斬る】田中角栄の裏の顔!原発利権で国土を汚したダー…
  6. 楽進 楽進(がくしん)ってどんな人?演義では地味だが正史では大活躍しち…
  7. 荀攸 荀攸(じゅんゆう)ってどんな人?同族の荀彧の影に隠れた才能
  8. ロボ関羽 壮絶、血を吐きまくる三国志武将ランキング

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

  1. 海賊時代の孫堅
  2. 呉の勢力を率いる孫策
  3. 戦で活躍する凌統
  4. 劉璋(りゅうしょう)
  5. 関羽の呪いで殺される呂蒙
  6. 天下三分の計

おすすめ記事

  1. 袁紹が死んでも息子たちが協力していれば曹操を倒せたの? 袁尚と対立する袁譚
  2. ところで水滸伝って何?美味いの?中国の明の時代に完成した四大奇書 水滸伝って何? 宋江
  3. 【キングダム好きにもオススメ】歴史大河・マンガ「ビン~孫子異伝~」が面白すぎる!
  4. はじめての三国志ライター kawausoの記事修正のお詫び
  5. 廖化(りょうか)ってどんな人?蜀漢成立~滅亡まで戦い続けた蜀の将軍 廖化 四龍将
  6. キングダム586話最新ネタバレ予想王賁覚醒の為に関常は死ぬ! キングダム52巻

三國志雑学

  1. 蜀の姜維
  2. 呉懿と魏延
  3. 羊コ 羊祜 魏と晋
  4. 張飛が使う蛇矛


“はじめての三国志コメント機能" “はじめての三国志150万PV" “はじめての三国志Youtubeチャンネル" “広告募集" “誤字・脱字・誤植などの報告フォーム"

はじめての三国志 書籍情報


著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

  1. 曹休
  2. 諸葛一族
  3. 夏侯覇の妻は誰?
  4. 曹丕にバカにされて嫌な気分な王忠

おすすめ記事

卑弥呼 女王・卑弥呼はどこから来たの?邪馬台国のミステリーに迫る! 南蛮 華夷秩序に砕けた山越はむしろ漢族の被害者? 三国志時代のひざまくら 【シミルボン】ドキッ!全員男!三国志の時代にあった男同士のひざまくら 敗北する馬岱 馬岱の最期は?死のミステリーに迫る! 楊彪を司空に任命させる董卓 董卓ってどんな政治をしたの?残虐行為だけじゃない!知識人登用に熱心だった董卓 反董卓軍マニアック(劉備 雷銅 リョカ サマカ 周倉) 20話:激突、菫卓対反菫卓連合軍 肝っ玉の太い凌操(りょうそう) 凌操とはどんな人?肝っ玉の太い孫呉の突撃隊長であり凌統の父を紹介 宋江、史進、李逵、魯智深、林冲、武松、楊志(水滸伝) 【水滸伝の時代背景】徽宗朝の混乱の原因となった新法党・旧法党の争いとは何?

はじさん企画

“if三国志" 英雄の死因 “三国志とお金" “はじめての漢王朝" “はじめての列子" “はじめての諸子百家" “龍の少年" “読者の声" 袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
英雄の武器 編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志" 英雄の墓特集 誤字・脱字・誤植などの報告フォーム はじめての三国志コメント機能
“邪馬台国"

“三国志人物事典"

“はじめての三国志コメント機能"
PAGE TOP