三国志平話
麒麟がくる特集




はじめての三国志

menu

三国志の雑学

【海の日特集】甘寧だけじゃない三国志に出てくる海賊達を紹介




甘寧

※こちらの記事は「大戦乱!!三国志バトル」専用オリジナルコンテンツです。

 

三国志に登場する海賊は?と言われれば99%の人は甘寧(かんねい)と答えるでしょう。

というより甘寧以外に三国志で海賊やっていた人はいるの?

そう思う人の方が多いかも知れません。

しかし、三国志を調べてみるとあちこちに海賊の姿を見出す事が出来ます。

では、三国志時代の海賊とは、一体、どんな人達だったのでしょうか?

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:悲惨!呉のエクスペンダブルズ甘寧のストレス爆発人生を振り返る

関連記事:あの甘寧が? 天下二分の計を唱えた三国志一の海賊王

 

 

三国志の時代に出てくるのは水賊や湖賊が大半

三国時代の海賊

 

簡単に海賊と言いましたが、この表記は余り正しくありません。

中国において縦横無尽に海域を駆け回る海賊が出てくるのは16世紀の事です。

建国当初から、倭寇(わこう)(海賊)の害に悩まされた(みん)王朝が海禁策を取って

中国人が海外に出る事を禁じた時期に相当します。

 

これにより、それまで交易で食べてきた沿岸の人々が生活の糧を奪われ、

やむなく禁を侵して海賊行為を為すようになったので倭寇が増えてしまい、

嘉靖大倭寇(かせいだいわこう)と呼ばれる大海賊時代が生まれてしまいました。

 

それ以前の賊というと、河や湖水が無数に流れる中国内部の

河川や湖を根城にする水賊や湖賊がそれに該当していました。

ただ、やっている事は海の上も水の上も大して違わないので、

ここでは統一して海賊として紹介致します。

 

 

甘寧だけが海賊じゃない!天子を自称した身の程知らず張伯路

張伯路

 

さて、ここでは甘寧以外の海賊について紹介します。

三国志より70年程前の事、青州の山東地方に張伯路(ちょうはくろ)という海賊が出ます。

この山東という所は黄海(こうかい)に面しているのですが、内海になっていて、

陸沿いに船を出すと安全に移動できる地域でした。

 

対岸は後漢王朝が間接統治していて、異民族が雑居している遼東なので

青州で荒稼ぎして、逃げ込むのは都合が善かったのでしょう。

後述しますが、この黄海を伝って遼東公孫氏も青州を荒らしています。

 

この張伯路という海賊ですが、赤い頭巾に赤い服を着て将軍を自称しました。

手下は3000名と言われ、パフォーマンスが上手かったのか人民に人気があり

沿海の九郡で略奪して県令などを殺害し、囚人を逃がしたりしました。

この頃は、大変な異常気象で人民も政府の収奪に苦しんでいて、

食わせてくれる張伯路に付く民もいたのでしょう。

 

張伯路は官軍に攻められると、あっさり降伏しては隙を見て再び団結して叛き

官軍に偽装して城門を開けさせ城を落とすなど知略に富んだ男でした。

 

ついには青州でかなりの勢力を誇り、自作の皇帝の冠を造って被り、

解放した囚人に天子様と崇められたりしていますが、

事態を重く見た朝廷は、王宗(おうそう)に数万の軍勢を与えて送り込み

青州刺史の法雄(ほうゆう)が兵を指揮して張伯路を破り斬首・溺死者数百という

手柄を立て、その後遼東に逃げた張伯路を先回りして斬り反乱を鎮めました。

法正

 

ちなみに法雄のひ孫が、劉備(りゅうび)の軍師として

(しょく)獲りに貢献した法正(ほうせい)です。

法雄は公私混同の無い清廉な人だったようですが、法正は智謀以外は、

曽祖父には似ていないようですね。

 

海賊を組織した遼東の王 公孫度

公孫度

 

二人目の海賊は、遼東で王を自称した公孫度(こうそんど)です。

遼東の公孫氏は幽州の端っこなので、陸の勢力で海賊には縁がなく、

異民族や山賊のイメージですが、実際にはそうではありません。

 

西暦200年頃の公孫度の時代には、対岸の青州の混乱に乗じ

黄海に船を出して略奪行為を繰り返し、しまいには青州の一部を占拠して

営州を設置して刺史(しし)を配置しています。

 

はい、ここで気が付いた人もいるでしょうが、

遼東の公孫氏の支配地は上で紹介した張伯路が荒らしまわった土地と同じです。

黄海は海とは言え内海なので、小船でも内陸に沿って進めば座礁(ざしょう)せず

また、遼東は後漢王朝の支配力が弱いので、青州で略奪して、

その後、追っ手を避けて逃げ込むには都合がよい土地でした。

 

公孫度は、70年前に張伯路のやった事を引き継いで混乱に乗じて、

海賊集団を味方につけ青州にも進出したわけです。

 

しかし、この公孫氏の海賊にも最期の日がやってきました。

西暦239年、魏に反旗を翻した公孫度の孫にあたる公孫淵(こうそんえん)配下の海賊が

黄海を往来して呉と通好しているのを見た汝南(じょなん)太守の魏の田豫(でんよ)

時期が晩秋である事から海賊船の帰還時は必ず大風が吹くと予想、

船を停泊して危難を避けられそうな浅瀬に兵を配置して備えました。

 

その推測通りに大風に煽られた海賊が座礁を怖れて陸に上がると

待ち構えていた田豫は一斉に攻撃しこれを残らず捕らえています。

かくして、公孫淵は手持ちの海賊というか海軍を失うのです。

 

孫堅お前もか?三国の一角は元海賊だった!?

孫堅

 

三国の一角を占める孫呉の基礎を打ち立てた最強将軍孫堅(そんけん)

彼には、17歳の頃に父と共に船に載って銭唐に到着した時に、

海賊の湖玉(こぎょく)が奪った財宝を港で山分けしている場面を目撃

それを退治しようと父に持ちかけ「お前がすべき事ではない」と

諫められると、たった一人で岸に登り捕り手を指揮しているような

素振りをし慌てて逃げた海賊を追いかけて、一人を斬り捨てた

英傑エピソードがあります。

 

あっぱれ!江東の麒麟児(きりんじ)と手放しで讃えたい所ですが

ちょっと待ってよく考えてみましょう。

17歳のカタギの青年が、かくも用意周到に海賊を手玉に取れるでしょうか?

 

財宝を山分けしている最中という踏み込まれたらお仕舞いという場面で

警察の真似をして捕り手を指揮する素振りで海賊を慌てさせる心理戦の(うま)

そして海賊を逃げるに任せて、一番遅い一人を斬り捨てる合理的な様子・・

 

まるで、普段から海賊の習性を観察して知り尽くしているようです。

そして、父の一見、息子を気遣うようなセリフですが、

原文では、「非爾所圖也:お前が指図すべき事ではない」という意味で

「出来ない事もないが、その仕事はお役人の領分だろう」

そう言っているように聞こえないでしょうか?

 

豪族の呉氏に禍を為す程の暴力・・

孫堅・孫策

 

また、孫堅は年頃になって、豪族の呉氏の娘を(めと)ろうとして

呉氏の一族に猛反対され呉氏を激しく恨んでいます。

この時に呉氏の娘は「私一人の事で禍を招かないで下さい」と言い、

一族の反対を説き伏せて孫堅の嫁になるのですが、

まるで、孫堅が呉氏に怒鳴り込んで危害を為しそうな口ぶりです。

 

単純な身分違いなら、拒否されたら泣く泣く諦めるだけでしょう。

報復してやるというのは、ちょっと尋常ではありません。

まして豪族の呉氏なら、それなりに家人もいて自衛も出来る筈です。

 

 

 

【海の日特集】甘寧だけじゃない三国志に出てくる海賊達を紹介

の続きは、「大戦乱!!三国志バトル」内のページで読めます。

続きが気になる方は、「大戦乱!!三国志バトル」を登録しよう!

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:三国時代の船はどうなっていたの?三国志の海戦は目的別に船が用いられていた

関連記事:【呉の艦コレ】賀斉と呂範の軍艦デコレーションが凄い

 

kawauso

kawauso

投稿者の記事一覧

三度の飯の次位に歴史が大好き

10歳の頃に横山光輝「三国志」を読んで衝撃を受け
まずは中国歴史オタクになる。
以来、日本史、世界史、中東、欧州など
世界中の歴史に興味を持ち、
時代の幅も紀元前から20世紀までと広い。
最近は故郷沖縄の歴史に中毒中、、

好きな歴史人物:

西郷隆盛、勝海舟、劉邦、韓信、、etc

何か一言:

歴史は現在進行形、常に最新のジャンルです。

関連記事

  1. 五虎大将軍の趙雲 三国志演義の趙雲の見どころを一挙ご紹介!
  2. 梁習(りょうしゅう)とはどんな人?曹操も惚れた不安定な幷州を安定…
  3. 結婚を喜ぶ孫策 孫策は小喬を手に入れるためにとんでもない行動を起こした!?
  4. 費禕は食わせ者?人の相談に乗りながら足をすくう
  5. 秦の始皇帝が造り出した伝国の玉璽
  6. 孫権の部下に三君有り!孫呉三君とはいったい誰を指すの?
  7. 宝刀・七星剣(しちせいけん)?なにそれ?おいしいの?伝家の宝刀を…
  8. 赤壁の戦いにモデルがあった?八陽湖の戦い

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

  1. 劉禅と孔明

おすすめ記事

  1. 鎌倉時代に使われていた貨幣とは? 宋銭 お金と紙幣
  2. 西郷どんの恩返し奄美大島貿易拠点構想
  3. 羊祜(ようこ)ってどんな人?皆に慕われた名将 羊コ 羊祜 魏と晋
  4. 東方明珠のへなちょこ長安旅行記 その4 旅馬 三国志
  5. 曹操は最初から荀彧を遠ざけていた!?原因は強烈なニオイ
  6. 徳川家定はどんな人?障害を乗り越え必死に頑張った13代将軍の素顔 徳川家定

三國志雑学

  1. 英雄たちの宴(三国志)
  2. 曹操と羊
“はじめての三国志150万PV" はじめての三国志コミュニティ総合トピック
“広告募集"

はじめての三国志 書籍情報


著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

  1. 三国志ライター黒田レン

おすすめ記事

【三国夢幻演義 龍の少年】深いい解説その4「地獄の淵で」 島津斉彬(しまづなりあきら)はどんな人?西郷隆盛と大久保利通を育てた名君 【潼関の戦い】曹操軍の補給を担った杜畿(とき)を解説 【孔門十哲】顔回(がんかい)とはどんな人?孔子が最も愛した弟子 諸葛均 孔明の弟 ゆるキャラ 諸葛均(しょかつきん)とはどんな人?諸葛孔明の弟に迫る! 西郷どんが奄美大島に行った理由は?西郷隆盛の妻・愛加那との出会い 伝説が歴史となる!近年の発掘調査で発見された曹操の陵墓 【転職で悩んだら】転職の不安は呂布マインドで吹き飛ばせ!

おすすめ記事

  1. 呂岱(りょたい)とはどんな人?三国志第一の老将で孫権からのミッションを忠実にこなす異民族討伐隊長
  2. 島津斉彬の性格のダークサイドを紹介!贋金作りで軍資金を造る裏斉彬
  3. 試験に出ます!九品官人法(きゅうひんかんじんほう)の理想と弊害 郭嘉を推薦する荀彧
  4. 【3000文字でわかる】!禁門の変(蛤御門の変)をすっきり解説
  5. 荀攸(じゅんゆう)とはどんな人?地味だけど的確な献策を行った軍師
  6. 【魏のキラーの名を冠した将軍】城を守らせたら誰にも負けない文聘ってどんな人?
  7. 三国志の時代の庶民の家はどんな建物をしていたの? 庶民、村人の家
  8. これは意外!?三国志時代では戦争の必需品だった短刀

はじさん企画

袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志"
“邪馬台国"

“三国志人物事典"

PAGE TOP