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郭嘉と陳羣を見習えばいじめが無くなるってホント?

2018年7月16日


 

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亡くなる郭嘉

 

曹操(そうそう)軍の中で一番軍略に精通していた郭嘉(かくか)。しかし郭嘉は若くして亡くなってしまいます。郭嘉の死因は病でした。曹操は郭嘉が亡くなった時「哀しいかな奉孝(ほうこう)、痛ましいかな奉孝、惜しいかな奉孝」と嘆き悲しんだそうです。

 

郭嘉が亡くなる曹操

 

 

そして曹操・曹丕(そうひ)曹叡(そうえい)の三代に忠誠を尽くして、曹丕の時代には九品官人法を制定した陳羣(ちんぐん)。陳羣もまた曹操から信頼されて、曹丕や曹叡の時代には魏の政権の中枢を担うほど信頼を寄せられた重役です。郭嘉は軍略面で曹操を支え、陳羣は内政面から曹家を支えました。郭嘉と陳羣はそれぞれ曹操を支えた功臣で、二人を見習えばいじめが無くなるかもしれません。

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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荀彧とは仲の良かった二人

荀彧

 

 

郭嘉と陳羣にはそれぞれ共通点があります。それは二人とも潁川(えいせん)出身の人です。郭嘉は荀彧(じゅんいく)から見出されて曹操へ仕える事になり、陳羣は荀彧にその優秀な能力を見出された事で次第に曹操の家臣の中でめきめきと頭角を現していくことになります。二人はそれぞれ曹操に仕え、曹家の為に力を尽くしていきます。

 

郭嘉の素行が悪いとキレる陳羣

 

郭嘉も陳羣もそれぞれ荀彧と仲が良く、何かあった時には荀彧へ良く相談していたそうです。共通点を持っている二人はどうして仲が悪いのでしょうか。それは二人の態度や行動に違いがありすぎるからでした。

 

 

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郭嘉特集

 

 

 

態度や模範的行動に欠ける郭嘉

態度や模範的行動に欠ける郭嘉

 

郭嘉は天才的な洞察力(どうさつりょく)や軍略を駆使して曹操軍を勝たせる軍師でした。しかし日常はだらしない態度が目立ち、人の模範的な行動を取ることができない人だったそうです。また郭嘉はあまり器が大きくなく自分が認めてる人と認めてない人への接し方が極端でした。郭嘉は上記のような態度や性格だったため、あまり人から好かれていなかったかもしれません。では陳羣はどうなのでしょうか。

 

日々の生活を工夫で楽しくする『三国志式ライフハック

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郭嘉と対照的な人物・陳羣

陳羣

 

陳羣は郭嘉と対照的で自分の好きな人や嫌いな人で人を判断するのではなく、人の能力を持って判断していたそうです。また陳羣は名誉を尊び、筋の通っていない事は絶対に人に押し付けなかったそうです。そのため多くの人が陳羣を信頼し、彼を(した)って人がいっぱい集まってきたそうです。

 

 

対照的な性格が原因!!

陳羣

 

対照的な性格の人同士が一緒にいると自分の持っていない所があって馬が合いすごく仲の良くなるかもしくは対照的な性格な為、いがみ合うかのどちらかになると思います。郭嘉と陳羣の仲の悪さはたぶん後者と言えるでしょう。

 

陳羣

 

しかし二人は徒党を組んで互いを攻撃するのではなく、サシでやりあっているのです。郭嘉と陳羣の二人がサシでやりあっているエピソードが残っているので紹介しましょう。そしてこの二人を見習えばいじめが無くなるかもしれません。

 

 

 

この二人を見習えばいじめが消える!!

陳羣

 

陳羣は度々郭嘉の行動や性格を直すように注意していました。しかし郭嘉は陳羣の忠告をまったく聞かずにそのまま無視していたそうです。陳羣は郭嘉が自分の忠告を無視していることに激怒し、曹操へ「郭嘉の性格や人へ模範的ではない行動、態度が目につきます。彼をクビにしてください」と弾劾。

 

曹操

 

 

曹操は郭嘉の天才的な軍略の才能と観察眼を信頼して重宝していたので、陳羣の言い分を聞き入れるわけには行きませんでした。そのため曹操は陳羣の話を納得いくまで聞いて、何とかなだめます。そして曹操は陳羣の弾劾を郭嘉へ伝えず、握りつぶして、いつも通りに彼と接するのでした。

 

陳羣

 

 

だけど二人の仲が改善したわけではないので事あるごとに陳羣が郭嘉へ「いい加減に態度と性格直せよ」と喧嘩(けんか)を吹っ掛け、曹操がその度に二人の仲を仲裁していたそうです。

 

 

陳羣

 

 

陳羣は郭嘉の態度が改まっていないので、会社や学校でいうなら上司(曹操)へ直接文句を言っています。郭嘉は陳羣の忠告を無視しているので彼を攻撃しませんでした。また二人はこのエピソードから伺う事ができますが、一切徒党を組んでいません。そして現代の社会問題ともなっているいじめの問題を解決するには、郭嘉と陳羣のように徒党を組まず、タイマンで言い合いを行いそれでも直さなかったら会社の上司や学校の先生へ直接言う事が大切なのではないでしょうか。

 

 

三国志ライター黒田レンの独り言

三国志ライター黒田レンの独り言

 

郭嘉も陳羣もお互いだけを攻撃しているので、二人が取り巻きを集めていない所は二人とも立派な人だなと一人で感心しているレンでした。職場や学校などで郭嘉と陳羣を見習って互いにサシでやりあえば、いじめが無くなるような気がするのはレンだけでしょうか。

 

参考 ちくま学芸文庫 正史三国志魏書など

 

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赤壁の戦い

 

 

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黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

三國志が大好きです。オススメのマンガは曹操を描いた蒼天航路がオススメです。三國志の小説のオススメは宮城谷昌光氏が書いた三國志です。好きな食べ物はマグロ、ぶり、アジが大好きな猫です。

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