呂布特集
姜維特集




はじめての三国志

menu

三国志の雑学

姜維は五丈原で何をしたのか?諸葛亮死す!愛弟子の姜維が取った行動とは?

蜀の姜維




過労死する諸葛孔明

 

初代皇帝劉備(りゅうび)の死後、蜀漢(しょくかん)の政権運営を一手に担ってきた諸葛亮(しょかつりょう)が、陣没したことで有名な五丈原の戦い(ごじょうげんのたたかい
)

 

蜀の姜維

 

諸葛亮(しょかつりょう)の傍らには才を認めていた姜維(きょうい)がいつも従っていましたが、「大黒柱の死」という大ピンチであるこの時、彼はいったいどんなことをしたのでしょうか。

 

自称・皇帝
当記事は、
姜維 五丈原」
姜維 愛弟子」
などのワードで検索する人にもオススメ♪

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:姜維が剣閣で最期の鉄壁の守りを見せる!!

関連記事:姜維はどうして鍾会を同志に選んだの?

 

 

なんだか地味~、諸葛亮の寿命を縮めたにすぎない五丈原の戦い

官渡の戦い 騎馬兵

 

開戦当時もっとも天下に近かった袁紹(えんしょう)を、曹操(そうそう)が番狂わせで屠った「官渡の戦い(かんとのたたかい)」や、反対に絶大な戦力で南下した曹操を、劉備(りゅうび)孫権(そんけん)連合軍が打ち破った「赤壁の戦い(せきへきのたたかい)」と並び、三国志(さんごくし)における三大決戦の一角とされる五丈原の戦い。

 

司馬懿と諸葛亮孔明のトランプ勝負

 

しかし実際は、蜀軍と魏軍がにらみ合いを続けるだけの地味な戦況であり、三国志演義(さんごくしえんぎ)でも歴史を大幅にひん曲げて脚色するのに苦労したようで、正史とほぼ同じ描写がなされています。

 

孔明と司馬懿

 

魏軍・司馬懿(しばい)は防御側ですからうかつに仕掛けないのがセオリー、では蜀軍・諸葛亮が攻撃を仕掛けたかと言えばそうでもなく、地元農民と兵に麦を蒔かせ屯田(とんでん)を行うなど、持久戦の構えを見せます。なぜ10万もの大軍を擁し5度目の北伐に乗り出した諸葛亮が、こんな盛り上がりに欠ける作戦を取ったのか。

 

弩(ど)を発射させる蜀兵士達

 

それは、高台に布陣した魏軍に蜀軍側から戦闘を仕掛けると、上から弩で狙いやすい格好の的になってしまうため、圧倒的に不利だったからです。演義において「超絶スーパー軍師」として描かれる諸葛亮が、そんな不利な布陣を敷いたのかはなはだ疑問ですが事実は事実。

 

司馬懿

 

焦った諸葛亮は司馬懿の本陣に女衣を送りつけ、「女々しい奴め!」と暗に罵るなど挑発を繰り返しますが司馬懿は動かずじまい。

結果にらみ合いは100日を超え、激務の影響もあってとうとう病に倒れた諸葛亮は、秋風吹きすさぶ234年旧暦8月、五丈原にてあえなく散ることになるのです。

 

 

スターダムへ!「演義」で描かれている姜維の行動とは?

夜の五丈原で悲しそうにしている孔明

 

後半のメインイベントである五丈原に戦いがこのままでは地味すぎて、一向に盛り上がらないと考えた演義・編集チームが目を付けたのは、過労死に過ぎない諸葛亮の「死に様」をドラマチックに変え、メインキャストに姜維を据えてしまうことでした。

 

なんと演義では、死期を悟った諸葛亮に姜維が「延命祈祷」を進言し、受け入れた諸葛亮がさっそく決行するエピソードが追加されているのです。

祈祷の内容は「歩罡踏斗」というステップを、7日にわたって毎晩飲まず食わずで踏み続けるというもの。

 

ステップを踏む諸葛亮の前にはロウソクが掲げられており、これが7日間灯り続ければ、彼の寿命はなんと12年も伸びるというではないですか!スゲー!

なんでも、ステップを踏むことで体内に大地のオーラが入り込み、病魔を退治してくれるのだそうですが、そんな無茶をせずおとなしく薬でも飲んで、安静に寝ていた方がずっと良いと思うのですが…。

 

魏延

 

ともあれ、満身創痍の体に鞭打って最後の1日までこぎつけた諸葛亮でしたが、この時蜀軍が静かなのに不審を感じた司馬懿が大軍で攻め寄せ、それを知らせに駆け込んで来た魏延(ぎえん)が、なんと大切なロウソクを消してしまうのです。

 

不満が溜まる魏延

 

助手をしていた姜維は激怒、魏延を切り殺そうとしますが、「魏延のような悪党にロウソクを消されたのも天命…」とそれを止めた諸葛亮はあっさり鬼籍に入ってしまう…、これが演義での演出です。

 

魏延と姜維

 

このエピソードにより「悪党・魏延」「英雄・姜維」という色分けがはっきりし、諸葛亮から授かった秘策によって魏延を滅ぼした彼は、演義という歴史小説を締めくくるスターの一人になっていくわけです。

 

姜維があの名フレーズ誕生に一役買っていたのは事実

司馬懿

 

演義では占星術(せんせいじゅつ
)
によって諸葛亮の死を知った司馬懿が、「諸葛亮が死んだなら蜀軍なんて楽勝~!」と自ら兵を率いて打って出たものの、陣中に車いすに乗る諸葛亮とそばに侍る姜維を発見。

 

孔明と司馬懿

 

「ゲッ生きてる!さてはヤツめ妖術で偽の死兆星を落としたのか!みんな逃げろ!」と北斗の拳のようなセリフを吐いた挙句、軍勢を置き去りにして逃げ去る描写になっています。

 

孔明

 

ご存知の通り司馬懿が目撃した諸葛亮は本物そっくりの木像であり、天才軍師が愛弟子・姜維に授けた最後の計略に見事に引っかかる無様な姿から、「死せる孔明生ける仲達を走らす」という名フレーズは誕生したと思っている方も多いはず。

 

楊儀、姜維、費イ

 

しかし正史でも、諸葛亮の死を知っていたかは定かではありませんが、蜀軍が撤退を始めると司馬懿は戦の定石に従い、全軍を上げて追撃を開始。追撃にいち早く気づいた姜維は、諸葛亮の死後総司令の地位にあった楊儀とともに、陣太鼓を鳴らしながら軍を反転、喚声を上げながら追撃部隊へ猛攻撃を仕掛けたのです。

 

司馬懿

 

231年の第4次北伐時、片腕と頼む張郃(ちょうこう)を追撃戦で失うという苦い経験をしていた司馬懿は、弱気になったのか全軍に撤退を指示、これにより蜀軍は無事退却に成功します。そして様子を遠目で眺めていた近隣住民がこぞって「死せる孔明生ける仲達を走らす」とはやしたてたため、この名フレーズは後世まで伝わっているのです。

 

考える諸葛亮孔明

 

もちろん、諸葛亮が死兆星を落としたとか、木像にビビって司馬懿が逃げたとか、この辺の描写はフィクションでしかありません。

しかし、戦力に勝る魏軍の猛追撃に対して姜維が敢然と立ちはだかり、本隊壊滅を防いで名フレーズ誕生に一役買ったのは確かなようです。

 

三国志ライター酒仙タヌキの独り言

酒仙タヌキ 三国志ライター free

演義では、諸葛亮が登場する場面に必ずと言っていいほど顔を出す姜維ですが、諸葛亮の死後実際にその棺を守りながら、撤退戦を指揮したのは楊儀(ようぎ
)

 

姜維と孔明

 

正史はじめ他の歴史書を元にすれば、当時姜維は楊儀指揮下のいち将軍でしかなく、演義で描かれている「諸葛亮の第一後継者」という趣は、正直事実とは言えません。とはいえ、大将軍に登り詰め大国・魏を恐れず何度も立ち向かい、劉禅が降伏した後もあきらめず再興計画を実行した姜維の姿に、歴史ロマンを感じる三国志フリークは多く、かくいう筆者もそんな1人です。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:姜維はなぜ魏から蜀に寝返った?

関連記事:姜維の北伐失敗と蜀の衰退

 

【孤高の忠臣・姜維の壮絶な人生】
姜維特集

 

【動画】姜維が魏に残っていたら蜀はどうなった?

 

はじめての三国志はYoutubeでもわかり易さを重視した解説動画もやっています♪

解説動画が分かりやすかったらGoodボタンを!

気に入ったらチャンネル登録お願いします〜♪

 

はじ三ユーチューバー目指すってよ
はじめての三国志とYoutube

 




酒仙タヌキ

酒仙タヌキ

投稿者の記事一覧

小学生のころから司馬遼太郎を読み漁ってきた筋金入り、高校在学中に中国にホームステイしたころから雄大なその魅力に憑りつかれ、いまや晩酌と歴史をこよなく愛する立派な「中年歴男」に。
戦国・幕末はじめ三国志はもちろん、最近では韓流歴史ドラマにドはまり中、朝鮮王朝ロマンに浸りながら嫁タヌキの作るおつまみをつまむのが人生最高の喜び。

好きな歴史人物:

徳川慶喜、上杉鷹山、程昱、荀攸など、どっちかと言うと脇役好き。

何か一言:

歴史はそのまま政治・経済学であり、そして何より人生を豊かにしてくれる「哲学」と考えています。

関連記事

  1. 【ビジネス三国志】みんな真似で天下を取った!群雄に学ぶ生き残り戦…
  2. 関羽に惚れる曹操 曹操のハニートラップ作戦が義に生きた武人・関羽に通用するのか?
  3. 孫権が暴露!蜀は孔明の国だった
  4. 張燕 張燕(ちょうえん)とはどんな人?百万人の盗賊頭にのし上がり呂布と…
  5. 敵対勢力を殺害する賈南風 賈充の娘である賈南風はドン引きするほどの悪女だった
  6. 環夫人 曹操の妻はどんな人達だったの?13人を紹介 Part1
  7. 司馬懿と曹操 【軍師連盟】司馬懿は曹操の仕官の誘いを何で断わったの?
  8. 孫権と劉備と曹丕 三国志時代の大晦日が楽しそう!プレゼント交換、友達と夕食や夜更か…

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

  1. 関羽を油断させる陸遜
  2. 特集バナー コミュニティのお知らせ 300×250
  3. 献帝
  4. 魏の諸将を恐れさせた楊沛(ようはい)
  5. オオクニヌシ(日本神話)

おすすめ記事

  1. 88話:劉備を大歓迎する劉璋だが張松の失策で崩壊する 劉璋と劉備
  2. 諸葛亮は料理や食用植物を発明・開発した古代中国のエジソンだった? 饅頭を作る孔明
  3. 馬謖が山上に布陣しなければ第一次北伐は成功したの? 山頂に陣を敷いた馬謖
  4. キングダム608話ネタバレ予想「王翦が李牧と手を組まない5つの理由」 キングダム54巻amazon
  5. 【保存版】これだけ見れば万事OK!アニメ版「三国志」7選
  6. え?劉備は意外にも経済に明るい人物だった?孔明の北伐が継続できたのは劉備のおかげ!? 蜀の劉備

三國志雑学

  1. 2つの持論を展開する費禕
  2. 長安(俯瞰で見た漢の時代の大都市)
  3. 亡くなる周瑜
  4. ネズミで人生を変えた李斯


“はじめての三国志コメント機能" “はじめての三国志150万PV" “はじめての三国志Youtubeチャンネル" “広告募集" “誤字・脱字・誤植などの報告フォーム"

はじめての三国志 書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

  1. 蒋琬と姜維と王平
  2. 袁術
  3. 陸遜
  4. 孔明

おすすめ記事

初心者でもよくわかる『はじめての銀河英雄伝説』再アニメ化情報解禁記念! 藏覇(臧覇)と孫権 【保存版】孫呉の歴史(208~219)を年表でザックリ紹介するよ 秀吉の下に天下を代表する軍師が揃うきっかけってなに? ホウ徳 龐徳は曹操のみならず子孫代々称えられた忠臣だった ドリフターズの主人公・島津豊久ってマイナーだけど何をした人なの? 三国志平話 『三国志演義』の原典?『三国志平話』とは? 曹魏の3代に仕えた桓範(かんはん) 桓範(かんはん)とはどんな人?同郷の後輩曹爽の危機を救う為、逆転の策を献じた謀臣 合肥の戦いの満寵 鉄壁の合肥城を作り上げた劉馥の一族にとんでもない奴がいた!?

はじさん企画

“if三国志" 英雄の死因 “三国志とお金" “はじめての漢王朝" “はじめての列子" “はじめての諸子百家" “龍の少年" “読者の声" 袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
英雄の武器 編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志" 英雄の墓特集 誤字・脱字・誤植などの報告フォーム はじめての三国志コメント機能
“水滸伝"

“三国志人物事典"

“はじめての三国志PR募集陸遜"
PAGE TOP