ログイン | 無料ユーザー登録


法正特集
徐庶


はじめての三国志

menu

三国志の雑学

黄皓は陪臣だったの?黄皓と劉禅、姜維や陳寿との関係に迫る!

劉禅に気に入られる黄皓


はじめての三国志コメント機能バナー115-11_bnr1枠なし

黄皓

 

皆さんは黄皓(こうこう
)
についてどんな印象を抱いているでしょうか。劉禅(りゅうぜん)を堕落させた陪臣?

姜維(きょうい)を陥れた悪臣?蜀の崩壊の原因そのもの?これらのイメージには筆者も概ね同意見なのではありますが、黄皓にもまた色々な面もあったのです。

 

そこで今回は黄皓について、特に劉禅姜維との、何よりも陳寿(ちんじゅ
)
との関係を追いかけていきたいと思います。

 

自称・皇帝
当記事は、
「黄皓 劉禅
姜維 陳寿
などのワードで検索する人にもオススメ♪

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:黄皓の策謀!劉禅が占いを信じなければ蜀は滅亡しなかった!?

関連記事:劉禅その後はどうなった?皇帝劉禅の生涯・降伏後の姿は本当の姿だった?

 


 

姜維と黄皓の関係を見直していく

北伐したくてたまらない姜維

 

まずはちょっと黄皓と姜維との関係を見ていきましょう。

 

「黄皓と姜維」というと、北伐を頑張る姜維の邪魔をし続ける厭らしい性格の黄晧、というイメージが湧いてしまいます。というのも黄晧は援軍要請を受け付けないようにしたり、北伐に反対したりしてるので、姜維の邪魔をした、姜維を陥れた人物という印象があるのは避けられないでしょう。

 

しかし実際には姜維が北伐を始めた当初、黄晧は北伐に反対していないのです。この北伐に反対の声が上がり始めたのは、段谷の戦いで姜維が魏の将軍である鄧艾に大敗してしまったことがきっかけです。

 

鄧艾(とうがい)に対抗するために姜維は何としても北伐を再開したい、しかし当然ながら敗北で国力が削がれてしまっているので、民衆たちから見れば北伐は止めて欲しい。ここで黄晧を始めとした北伐反対派が出てきますが、内政をしている文官たちからすれば民衆の意見を無視できないので当然とも言えるでしょう。

 

これらを加味して考えると、黄晧は決して自分勝手に姜維の北伐を邪魔したとは言えないと思います。

もちろん姜維から見れば自分の役目を邪魔する人物に見えてしまうかもしれませんが……。

 


 

劉禅は本当に黄皓の操り人形だったのか?

怪しい巫女のい占いを信じる黄皓

 

ここから劉禅と黄晧の関係を見ていきましょう。劉禅は黄晧によって酒色に耽らされ、堕落させられた、と言われています。良くあるのが「劉禅は黄晧によって操り人形とされた」というものですね。

 

しかし劉禅は確かに鄧艾に敗北した後に姜維の北伐を中止させていますが、その後、四年後にまた北伐を行わせているのです。

劉禅が積極的に北伐をやった訳ではなく、姜維に再び軍権を与えてからの姜維の行動のようですが、これを見る限り劉禅は全くの操り人形であった訳ではないことが分かります。

 

また黄晧によって専横されたように言われることもありますが、姜維の北伐に反対して呼び戻すように進言していた人物として、諸葛瞻、董厥などもいるので、決して黄晧によって専横されていた訳でもなければ、劉禅は黄晧の操り人形でもなかったのです。

 

黄皓と陳寿との驚きの因縁!

劉禅に気に入られる黄皓


 

どうしてここまで黄皓の責任として、黄皓が蜀を滅ぼした原因のように書かれてしまったのでしょうか?

これに対する回答として、陳寿(ちんじゅ)との関係があります。

 

陳寿(晋)

 

三国志の著者と言われる陳寿は、元々は蜀の役人でした。しかし陳寿は免職にされます。この陳寿を免職にした人物こそ、何を隠そう黄晧なのです。

 

つまり陳寿はもしかしたら、私情もあって黄晧を悪人として記録した……可能性もあると思います。またどうしても一国が滅んだともなると、誰が原因かと言われるようになりますよね。蜀に仕えていた陳寿は誰それと悪人にする訳にもいかず、丁度良く私怨のあった黄晧を全ての原因としてしまったのではないか、と筆者は考察しています。


  

 

 

黄皓は私腹を肥やした悪人であったのか?

姜維

 

さてこれは三国志演義の話ですが、黄晧は魏から賄賂を貰って姜維の北伐を邪魔する人間として描かれています。私腹を肥やし、国を専横し、同僚の邪魔をする……一言で言って最低の人物です。

 

ですが実際には、黄皓は私腹を肥やしたという史料はありません。鄧艾によって処刑されそうになったのを賄賂で逃げた、とされているだけです。つまり国を好き勝手して私腹を肥やすようなテンプレートな悪人ではないのです。

 

しかしこれだけ悪名が高かったにも拘わらず、命は守り切った。要するに黄晧は保身能力に長けている……つまり無能ではなかったという証明ではないでしょうか?とは言え、やはり黄晧が蜀の崩壊の一要因であったことは否定できません。

 

その能力をもうちょっと別の面で活かしていたら……蜀の未来は、もう少しばかり変わっていたかもしれませんね。

 

三国志ライター センのひとりごと

三国志ライター セン

 

黄皓というのは、どうしても蜀を滅ぼした原因として書かれることが多いです。しかし蜀を滅ぼした原因の一人であったとしても、決して無能ではありません。

蜀のファンとしてはついつい腹が立ってしまう人物ではありますが、色眼鏡で見ずに一個人として彼の評価を少しだけ見直してみたいですね。

 

参考記事:黄皓 wikipedia

姜維 wikipedia

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:劉禅の名言から窺い知る名君主ぶり!?

関連記事:劉禅は父親に似ず暗愚であるって本当?

 

【蜀のマイナー武将列伝】
魏のマイナー武将列伝

 

セン

セン

投稿者の記事一覧

両親の持っていた横山光輝の「三国志」から三国志に興味を持ち、
そこから正史を読み漁ってその前後の年代も読むようになっていく。
中国歴史だけでなく日本史、世界史も好き。

神話も好きでインド神話とメソポタミア神話から古代シュメール人の生活にも興味が出てきた。

好きな歴史人物:
張遼、龐統、司馬徽、立花道雪、その他にもたくさん

何か一言:
歴史は食事、神話はおやつ、文字は飲み物

関連記事

  1. 華雄と呂布 華雄は呂布のせいで殺された?呂布に翻弄された猛将の真実
  2. 郭嘉 郭嘉が袁紹の軍師となっていた可能性を探ってみる
  3. 魏延 魏延を考察!もしも劉備が赤壁の戦いで負けていたらどうなっていた?…
  4. 三国最強であった魏はなぜ滅びることになったの?【曹操編】
  5. 太史慈 【激動の太史慈の生涯】死亡する時は皇帝になりたかった!?
  6. 魔のトリオ攻撃が劉備を追いつめる 夷陵の戦いで受けた蜀の損害とは?再び天下に出ることはなくなった理…
  7. 黄蓋 老将・黄蓋(こうがい)は異民族討伐のプロだった
  8. 袁紹 もしも、陳宮が呂布ではなく袁紹を支持して兗州を取らせたらどうなる…

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

  1. 周瑜と孫策
  2. 蜀の姜維
  3. キングダム52巻
  4. 耶律突欲
  5. 南蛮胴を身に着けた織田信長
  6. アハルテケ
  7. 劉備の黒歴史
  8. キングダム53巻

おすすめ記事

  1. 戦国時代の詩人屈原に学ぶ自分大好きメンタル開発法 周瑜はナルシスト
  2. 李儒(りじゅ)とはどんな人?董卓の恐怖政治を参謀として支えた謎の軍師 李儒
  3. 「高平陵の乱」を蜀の丞相の費禕はどう評価したの?蜀から見る魏のクーデター 費禕
  4. 島津斉彬は辞世の句を残しているの?
  5. 石亭の戦いは曹休を罠にはめる呉の壮大なドッキリだった! 石亭の戦いで交える曹休と周魴(しゅうほう)
  6. 【教えて中国朋友!】劉備が阿斗を投げたのはどうして? 朝まで三国志 劉備

三國志雑学

  1. 京劇コスチューム趙雲
  2. 袁術の最後
  3. 太平道の祖・張角(黄巾賊)
  4. 3000人の配下で孔明の庵を包囲する武闘派な劉備
  5. 賈詡


“ながら三国志音声コンテンツ開始" “はじめての三国志150万PV" “はじめての三国志Youtubeチャンネル" “広告募集" “誤字・脱字・誤植などの報告フォーム" “はじめての三国志コメント機能"

はじめての三国志 書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

  1. 孫尚香
  2. ハッポウ茶
  3. キングダム53巻
  4. 魔のトリオ攻撃が劉備を追いつめる!05 蔡夫人、張允、蔡瑁、劉備
  5. 曹昂(曹昴)
  6. 孫権に煽られて憤死する陸遜

おすすめ記事

キングダム強さランキング、誰が強いか議論で決めようぜ! 朱霊(しゅれい)とはどんな人?曹家に仕えて30年のベテラン将軍!実は魏の隠れ五大将軍だった 陶謙と劉備 遺言「君が国を取れ」は常套句だった!? 授業や教科書では教えてくれない長篠の戦いをセンゴクから見てみよう 南蛮胴を身に着けた織田信長 織田信長はポルトガルを意識していた?世界情勢に魅了された第六天魔王 担がれる劉邦 周昌(しゅうしょう)とはどんな人?高祖劉邦や配下達から信頼を置かれた古参の臣 曹休と曹丕を可愛がる曹操 曹丕は幼い頃から父・曹操に戦へ連れて行かれてあの激戦も参加していた! 若い頃の曹操について語る袁準 袁準(えんじゅん)とはどんな人?チート宰相・諸葛孔明を高く評価した人物

はじさん企画

“if三国志" 英雄の死因 “三国志とお金" “はじめての漢王朝" “はじめての列子" “はじめての諸子百家" “龍の少年" “読者の声" 袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志

ながら三国志音声コンテンツ
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
英雄の武器 編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志" 英雄の墓特集 誤字・脱字・誤植などの報告フォーム はじめての三国志コメント機能
“邪馬台国"

“三国志人物事典"

“はじめての三国志コメント機能"
PAGE TOP