張宝とはどんな人?なぜか様々な死に方をする黄巾の乱の首謀者

2019年10月10日


 

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張宝(黄巾賊)

 

張宝(ちょうほう
)
は黄巾の乱の首謀者である張角(ちょうかく)の弟です。中平元年(184年)に兄の張角・弟の張梁(ちょうりょう
)
と一緒に後漢(25年~220年)に対して反乱を起こします。

 

李典と于禁、黄巾賊

 

「黄巾の乱」と呼ばれています。しかし、最期は討伐軍として派遣された皇甫嵩(こうほすう
)
に敗北して戦死します。張宝に関しては兄の張角に比べると正史『三国志』の記述量は圧倒的に少ないです。

 

水滸伝って何? 書類や本

 

だが、彼の死に方は様々でありユニークでした。そこで今回は正史だけではなく、マンガ・アニメも含めて張宝がどれほどの頻度で登場しているのか解説します。

 

自称・皇帝
当記事は、
「張宝 人物像」
などのワードで検索する人にもオススメ♪

 

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監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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正史『三国志』の張宝 戦死

暴れる黄巾党と張角

 

先述したように正史での張宝は情報が少ないです。張宝は中平元年(184年)に張角が挙兵すると、「地公将軍」と自称しました。

 

黄巾賊を撃破する皇甫嵩

 

黄巾軍は最初は優勢でしたが皇甫嵩の火攻めの計で破られて以降、勢いが衰えます。また、張角も同年には病死、弟の張梁も戦死しました。残った張宝は下曲陽まで逃げますが、討伐軍として派遣された皇甫嵩と馮翊(ひょうよく)郭典(かくてん)により討たれます。

 

張梁(黄巾賊)

 

彼は首を斬り落とされて、「京観」にされました。京観とは死体を積み上げて盛り土をして作った塚のことであり、これをやることで将軍の武功を示します。兄の張角・弟の張梁と比較すると、壮絶な最期です。

 

小説『三国志演義』の張宝 暗殺

敵将に討ち取られる張宝(黄巾賊)

 

小説『三国志演義』の張宝は皇甫嵩ではなく朱儁(しゅしゅん
)
と戦います。ここでは妖術使いとして登場します。だが、妖術を朱儁に破られ敗北。最期は部下の厳政に殺されました。割とあっさりしています。

 

横山光輝『三国志』の張宝 劉備の奇襲

 

張宝は横山光輝氏のマンガ『三国志』にも登場します。黄巾軍討伐のために派遣された朱儁でしたが、全く勝つことが出来ません。ちなみに、このマンガに登場する朱儁は正史と違って性格が傲慢です。

 

朱儁は自分が勝てないものだから、連戦連勝だった劉備の義勇軍にペコペコと頭を下げます。普段と態度が違うことにあきれた劉備たちでしたが、民のためなので引き受けました。

 

さて、張宝の本陣まで近付いた劉備でしたが、朱儁の兵士たちから張宝が妖術使いであることを聞かされます。妖術なんて最初から信じていない劉備は、そのまま突撃。

 

ところが、張宝は風を起こす妖術を使って劉備をあっという間に撃退しました。妖術は本物だったのか、と関羽は納得しますが劉備は違うと反論します。

 

劉備によると張宝の風を起こす技は谷の形状を利用しているだけであり、妖術ではないと推理しました。真正面から向かっても意味が無いので劉備は裏の崖を登って張宝に奇襲をかけます

 

奇襲を受けた張宝は大慌て。誰か内通者でも出たのかと勘違いをしました。そこへ劉備が放った矢が首に突き刺さり、あっけなく討ち死にします。

 

アニメ版 横山光輝『三国志』の張宝 劉備との一騎打ち

 

概要は先ほどご紹介したマンガ版と一緒です。ただし、死に方が全然違っています。奇襲を受けて張宝は慌てているところに劉備が参上!

劉備と張宝は一騎打ちになります。

 

数合剣を交えた末に、劉備の剣が一閃!

張宝を切り裂きました。こうして地公将軍張宝は劉備により討たれたのでした。

 

三国志ライター 晃の独り言 悲劇の買い物事件

三国志ライター 晃

 

以上が様々な死に方をした張宝に関しての解説でした。さて、話は黄巾軍から脱線するのですが、先日ゲームの店でPCゲーム『恋姫+無双』の中古品を入手しました。

 

やはり三国志関係に携わっている以上はせっかくなので、プレイしてみることにしました。インストールに15分もかけましたが、とりあえずプレイ開始と思ってデスクトップのアイコンをクリック。

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

何も起きない。もう1度押しても同じことでした。13年前の作品なので正直嫌な予感がしました。改めてネットで調べなおすと「Windows Vista以上対応不可」と出ました。

 

800円損した・・・・・・中古品だから良かったが、新品だったら10倍の損でした。

 

※参考文献

・谷川道雄・森正夫編『中国民衆叛乱史1 秦~唐』(東洋文庫 1978年)

 

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※はじめての三国志では、コメント欄を解放しています。張宝が大好きである。いや、張宝よりも部下の兵士の方が好きという人はコメントをドンドンお寄せください。お待ちしています。

 

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黄巾賊

 

 

 

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