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鍾会に出ていたこれだけの死亡フラグ!長生きしたい人は絶対に鍾会の真似をしないでください!

2020年2月21日


 

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姜維と鄧艾

 

鄧艾(とうがい)とともに(しょく)を滅亡させた、()の将軍、鍾会(しょうかい)

 

鍾会

 

『正史』『演義』の著者自身を含め、蜀びいきの方の多い『三国志』の世界では、そんな鍾会はもっと憎たらしい悪役に描かれてきてもよさそうです。しかし実際は、「そもそもキャラクターがよくわからない人」という印象の方が強いのではないでしょうか?

 

自称・皇帝
当記事は、
「鍾会 死亡」
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監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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長生きしたい人は絶対に真似をしないでください!死に急いでいるとしか思えない言動のムチャぶり!

野望が膨らむ鍾会

 

この鍾会という人物、蜀漢を滅ぼし成都を占領するという一大功績をあげておきながら、その後の行動が以下のような次第なのです。

 

暗殺に成功する聶政

 

・ライバルである鄧艾を策略にかけて殺害する(しかもこの件、鍾会が一方的に鄧艾を憎んでいた可能性も高く、鄧艾のほうは鍾会をどう思っていたのかは不明)。

 

独立したくウズウズする鍾会

 

・なぜか姜維(きょうかい)とつるんで、成都で独立して天下を狙おうという唐突な決起に出る。

 

モブ朝まで三国志

 

・その際、部下の将軍たちを城内に閉じ込めて、「俺の反乱に加わらない奴はここから生きて出さないぞ」という強引なことをやった。

 

朝まで三国志201 観客2 モブでブーイング

 

・案の定、誰もついて来ず、速攻で部下たちに裏切られて殺された。

 

キングダムと三国志 信と曹操のはてな(疑問)

 

彼の真意は、一体なんだったのでしょうか?

 

これだけの死亡フラグが連続していても気づかない鈍感力は凄い!

周瑜、孔明、劉備、曹操 それぞれの列伝・正史三国志(本)

 

そもそもこの鍾会、あくまで『三国志演義』の展開に拠ってみた場合ですが、登場してからその最期まで、これほどありとあらゆる「三国志世界の死亡キャラのパターン(死亡フラグ)」を次々に踏んだ人間も珍しいのではないか、と思えるような生き様なのです。振り返ってみましょう。

 

自分は天才肌だと勘違いする鍾会

 

・「秀才だがどうも言動が危なっかしい生意気な若造」として登場。危ないパターン

 

司馬師

 

毌丘倹(かんきゅうけん)の乱の際、すでに体調が悪かった司馬師(しばし)に、「あなたが先頭に出ないと示しがつきません」とあくまで戦場に出ることを勧めた。

 

失敗し落ち込む司馬師

 

つまり間接的ながら、司馬師夭折の原因を作ったのは鍾会

 

司馬昭と司馬師

 

・その司馬師の弟、司馬昭(しばしょう)に「鍾会は素晴らしいやつだ」と鳴り物入りで迎えられる。部下粛清に余念のない司馬昭にこう言われることは、あまり嬉しくないことのはずだが、鍾会は素直に喜んでいた模様

 

王基に感謝する司馬昭

 

・蜀攻略に出発する際、その司馬昭が、別の部下に向かってこっそりと、「どうせ鍾会は野心を抱くかもしれんが、そうなったところで鍾会の人望には誰もついて来ないから大丈夫だ」というセリフを吐いている。全部、その行動が見透かされている上に、粛清フラグが立っている

 

鄧艾と全面対決で敗れて亡くなる諸葛瞻

 

・蜀攻略に出発する際、「鄧艾と鍾会はきっと蜀を倒すものの、生きて帰ってくることはないでしょう」という予言めいたことを言う人物が現れた。三国志世界のこういう予言はまさにフラグ

 

蛇神ナーガ(神話)

 

・成都を攻略した後、いざ叛旗を翻そうとした頃合に、「数千匹の大蛇に喰われる夢」を見ている。これもどう考えても死亡フラグ

 

姜維と一緒に戦う鍾会

 

ともあれ、これほどに死亡への伏線が張られているのに、まったく動ずることなく司馬昭への反乱という無茶計画へと邁進していく鍾会の鈍感力こそ、ある意味、すさまじいというべきでしょうか。

 

まとめ:よく見ると本当にあくどいのは姜維のほうかもしれない

鍾会を説得する姜維

 

もっとも、最期の方の鍾会については、姜維という老練なベテラン武将にまんまと踊らされているようなところもあります。

 

姜維

 

「鄧艾はさっさと始末しておいたほうがいいぞ」と鍾会に吹き込んだのも姜維です。ちなみにこの時、姜維は既に六十歳に近づいている年齢。かつての敵とはいえ、これほどのベテラン将軍が「君には見どころがあるから、いろいろアドバイスをしてあげよう」と寄ってきたら、まだ三十代の鍾会は舞い上がってしまったことでしょう。

 

三国志ライターYASHIROの独り言

三国志ライター YASHIRO

 

姜維のしたたかな言動は他にもあります。

 

先に述べた「数千匹の大蛇の夢」の件。

 

当然、「これは悪夢かな」と気持ち悪くなっていた鍾会ですが、そこにやってきた姜維がすかさず言ったことは、「いや、大蛇が出てくる夢というのは、龍が出てくる夢と同じで、たいへんな吉兆ですぞ!」

 

それで「そうか!よかった!」と元気を取り戻す鍾会も鍾会ですか、一世代分も年齢の違う若者をけしかけて自滅に突っ走らせる姜維こそが、おそろしい。

 

蜀の姜維

 

もちろん姜維には、鍾会をけしかけて踊らせることで、それを踏み台に蜀漢を復活させようという深謀遠慮があるわけですから、最初から鍾会など使い捨てる気まんまんなのでしょうが。

 

トウ艾が気に食わない鍾会

 

姜維が鍾会をけしかけたことで、鄧艾を含め、たくさんのマジメな忠勤人が非業の死を遂げたことを考えると、空恐ろしさを感じざるをえないのでした。もっとも、その姜維にまんまと調子に乗せられていた鍾会が、やはり一番悪い、という見方もできますが。

 

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鍾会特集

 

 

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YASHIRO

YASHIRO

とにかく小説を読むのが好き。吉川英治の三国志と、司馬遼太郎の戦国・幕末明治ものと、シュテファン・ツヴァイクの作品を読み耽っているうちに、青春を終えておりました。史実とフィクションのバランスが取れた歴史小説が一番の好みです。 好きな歴史人物: タレーラン(ナポレオンの外務大臣) 何か一言: 中国史だけでなく、広く世界史一般が好きなので、大きな世界史の流れの中での三国時代の魅力をわかりやすく、伝えていきたいと思います

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