麒麟がくる第16話 感想あらすじ「大きな国」麒麟がきた

2020年5月5日


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麒麟がくる第16話(1P目)

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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麒麟がくる第十六話 感想あらすじ「武士が大事にした共感力」

明智光秀を泣かす赤井直正

 

真の武士は強い共感力を持っていました。ある武士は、琵琶法師(びわほうし)に平家物語の扇の的を語らせ、那須与一(なすのよいち)が見事に矢で小さな扇を射落とすと雨のように涙を流したそうです。

 

どうして、勇壮な場面で涙を流されたのですか?と部下が聴くと武士は与一は若くして源氏の代表として弓勝負に挑んだのだ。今回天助があり、見事扇を射落としたから良いが、外れていれば、その場で腹を斬り詫びねばならなかっただろう。武士の行動は全て死と隣り合わせだ。それを知れば泣けて泣けて仕方がないと答えました。

泣いている織田信長

 

共感とは、見た目の可哀想さや健気さや感動に同調して涙を流す能力ではありません。少なくとも武士の共感とは、そんな薄っぺらいものではないのです。

 

ドラマの道三は帰蝶が用意した逃げ道を敢えて塞ぎました。何故か?道三は利政に共感したのです。ああ、我が息子は必ず道を誤ると、それが可哀想だと内心、慟哭(どうこく)の涙を流しているのです。

切腹する織田彦五郎(織田信友)

 

外から見れば、今から息子に討たれる人間が何を上から目線でと思うかも知れません。しかし、真の武士は一度の敗戦や勝ち戦では一喜一憂しないものでした。確かに今回利政は勝ちます、でも、戦は無限に続きいつかは敗者になるかも知れないのです。

 

その時、哀れなり利政、真の武士の道を知らぬ不正直者と世の人に(そし)られたら、それは末代までの恥、道三は父として、そうならないよう命を賭して利政にメッセージを託そうとしているのでしょう。それが真の慈愛というものです。

ひとりぼっちで寂しい織田信長

 

共感より自立、強い弧を目指せとも言われるアフターコロナの世相ですが、人間には強者などいません。全部弱者です。人は群れないと強固な文明を築けませんでした。一人で生まれ一人で死ぬ野生動物とは比較にならない無力な存在です。

 

シンドラーのリストという映画に、一人を救うものは万人を救うというユダヤの格言が出てきます。ただ一人でも人を救えれば、その人の子孫まで救う事になるという重い言葉です。薄っぺらい共感はいけませんが、人は誰しも弱く、誰かの助けなしに生きてはいけない。コロナ以後の世界がどうなろうと、この真実を忘れないようにしたいものです。

 

麒麟がきたライターkawausoの独り言

テレビを視聴するkawauso編集長 ver.2

 

前回、今回で道三ロスと書いてしまいましたが、どうも来週のようです。ごめんチャイナドレス!次回は麒麟がきた第17回長良川の対決でお会いしましょう。

 

では、さいなら、さいなら、さいなら!

 

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麒麟がくる

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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