NHKの大河ドラマ『独眼竜政宗』は、昭和62年(1987年)に放送されました。
昭和の終わりですね。世はバブルの初期です。そんな昔だったか。。。と、思うことなかれ。実は、歴代の大河ドラマの中で、平均視聴率が最も高い作品なのです!その記録はいまだに破られていません。
若かりし頃の渡辺謙さんが主役の伊達政宗役をつとめ、勝新太郎さんが豊臣秀吉役で出演していた伝説のドラマ。今回は、観たことがない人にも分かるように、ざっくりとご紹介していきます。リアルタイムで観ていた方にも、懐かしんでもらえるようなエピソードをちょいちょい挟んでいきます。
この記事の目次
- 1ページ目
- 大河ドラマ 平均視聴率39.1%で歴代1位
- 独眼竜政宗の最終回の視聴率47.8%
- 独眼竜政宗(1987年)→ 武田信玄(1988年)→ 春日局(1989年)
- 好きな大河ドラマアンケートでも堂々の1位「独眼竜政宗」2005年
- 独眼竜政宗の原作は山岡荘八、脚本はジェームス三木
- 2ページ目
- 梵天丸もかくありたい
- 伊達政宗を演じる渡辺謙がすばらしい。
- 独眼竜のあだ名による演技
- そもそも伊達政宗とは?
- 国民10万人がガチ投票!戦国武将総選挙では3位
- 3ページ目
- 伊達政宗のエピソード(逸話)
- 10年早く生まれていれば天下を統一できた?
- 独眼竜政宗の斬新なオープニング
- 空前の伊達政宗ブームが到来
- 戦国ライターしばがきのひとりごと。
- 大河ドラマ『独眼竜政宗』 紹介動画(チャンネル銀河)
大河ドラマ 平均視聴率39.1%で歴代1位
独眼竜政宗は、平均視聴率がなんと39.1%!日本の4割近くの人が、毎週日曜の夜8時に観ていたということですね。今では考えられません。これは、歴代NHKの大河ドラマで堂々の1位の記録です。
独眼竜政宗の最終回の視聴率47.8%
また、最終回は驚異の47.8%!これは、『赤穂浪士(1964)』の最終回53%、『武田信玄(1988)』の最終回49.2%に次いで第3位です。ちなみに平均視聴率の2位は『武田信玄』の39.2%、3位は『春日局』32.4%です。実はこの3作品は、連続して放送されております。
独眼竜政宗(1987年)→ 武田信玄(1988年)→ 春日局(1989年)
独眼竜政宗(1987年)、武田信玄(1988年)、春日局(1989年)という順です。ここをピークに、大河ドラマの平均視聴率は基本的に右肩下がりとなっていきます。バブルの波はこんなところにまで。。。
好きな大河ドラマアンケートでも堂々の1位「独眼竜政宗」2005年
また、NHKが2005年に行った「好きな大河ドラマ」というアンケートでも堂々の1位!今なお人気の作品なのです。
独眼竜政宗の原作は山岡荘八、脚本はジェームス三木
原作は、歴史小説の大家、山岡荘八の「伊達政宗」です。それを、遅咲きの天才脚本家ジェームス三木が味付けしました。
ジェームス三木はこのあとも、「八代将軍吉宗(1995年)」、「葵 徳川三代(2000年)」の脚本を担当しますが、政宗以上のヒットとはなりませんでした。それほど、この「独眼竜政宗」が上手くはまったということでしょう。
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