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この記事の目次
悪女と言われる所以
歴史的に国王をたぶらかした女性も悪女と言われますが、賈南風のやり方は「夫でもある皇帝をないがしろ」「自分たち一族に権力集中」「結果、国力が激しく落ち込み王朝が滅ぶ原因」となったこともあり、正に「悪女」と言われても仕方がない存在であると思います。
司馬炎が嘗て賈南風の悪い所をいくつも論いましたが、その見抜いたものに間違いはなかったのでしょう。
最終的に自分の味方さえも殺害してしまった賈南風、彼女は自分を守ってくれる存在すら疎ましく思い、感謝の気持ちすら抱かなかった……そう言った彼女の性格が、彼女とその一族までもを滅ぼしたのです。
賈南風の容姿
ここでちょっと閑話休題。賈南風の容姿、どこかで見たことがないでしょうか?
色黒で醜い女性……そう、諸葛亮が妻に望んだ黄夫人もまた、色黒で醜い女性と言われていましたね。とは言え、黄夫人は賢い女性であり、実際には美しかったとも言われています。一方で賈南風は……司馬衷の試験の話を見るに、賢いというよりは、賢しい(さかしい)と言った方が正しい女性かもしれませんけれど!
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母の陰での悲劇
最後に、賈南風の娘、清河公主についてお話を。彼女は西晋の滅亡後、洛陽から何とか逃げ延びました。しかし彼女は捕まり、奴隷として売られてしまいます。
更に不幸なことに彼女は買われた先の娘に何度も鞭で打たれ、食事も与えられないという酷い扱いをされていました。
後に東晋を開いた司馬懿のひ孫・司馬エイの耳にこれは届き、父と娘は処刑され、清河公主は臨海公主に封じられ曹統という人物に嫁ぎ、やっと公主は穏やかに人生を過ごせるようになったと言います。
聞くだけで酷い有様ですが、その後は穏やかに過ごしたと言われると賈南風の性格は娘には遺伝していなかったんだな……と、ちょっとホッとしたお話でした。
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三国志ライター センのひとりごと
今回はかなり辛口スパイシーに、賈南風についてお話させて頂きました。三国志の英雄たち、様々な生き様の果てに開かれた新しい時代、晋。
しかしそれを滅ぼした原因の一人となると、ちょっと厳しめに評価してしまいますね。ですが賈南風の性格は一体どこからやってきたのか……ちょっとお父さん(賈充)、どんな教育したの?
と、思わずにはいられない、正しく悪女。こんな話も、たまには、ということで。
参考文献:晋書列伝賈充伝 惠賈皇后伝
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