出自が正反対の鄧艾と鍾会、蜀を滅ぼした功績者の悲しい末路

2021年6月23日


 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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鍾会、反乱を起こす

鍾会と手を組むが後で殺す気満々の姜維

 

蜀の地で邪魔する者がいなくなった鍾会は独立の野心を抱くようになります。鍾会はかつて戦った姜維を高く評価し、彼と共に反乱を企てます。

 

デマを信じた兵士に鍾会・姜維が襲われ、助かる胡烈

 

そして一部の武将や役人を監禁するなどをしましたが、部下に裏切られ、姜維と鍾会は殺されてしまいます。

 

殺害される姜維と鍾会

 

鍾会は生前「鍾会に大軍を与えるのは危険」「野心が器量より大きい」などあまり周囲に信用されていないようでした。

 

鍾会の乱

 

鄧艾の悲しい最期

囚人護送車に乗せられドナドナ状態のトウ艾(鄧艾)とトウ忠(鄧忠)

 

鍾会の反乱が失敗すると、都に護送途中だった鄧艾を部下が助け出します。しかし、鄧艾を逮捕した鍾会の部下が鄧艾に逆恨みされるのを恐れ、鄧艾を殺害してしまいます。

 

田続をけしかけて鄧艾と鄧忠を殺害する衛瓘

 

鄧艾の息子たちは謀反の疑いで殺され、妻と孫は流罪となっていましたが、のちに鄧艾の功績が認められ、名誉を回復しています。

 

三国志ライターみうらの独り言

みうらひろし(提供)

 

鄧艾と鍾会は出自が正反対で、どう考えてもウマが合わなそうなのに蜀征伐を二人で行わせた魏の判断はとても興味深いですね。もしかして、反発する二人に競わせて成果を大きくしようという魂胆があったのかもしれません。結果は成功しましたが、最後は二人とも悲しい最期を迎えたのがちょっと残念ですね。

 

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トウ艾

 

 

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みうらひろし

歴史が好きになったきっかけはテレビの再放送で観た人形劇の三国志でした。そこから歴史、時代小説にはまり現在に至ります。日本史ももちろん好きですよ。推しの小説家は伊東潤さんと北方謙三さん。 好きな歴史人物: 呂蒙、鄧艾、長宗我部盛親 何か一言: 中国で三国志グッツを買おうとしたら「これは日本人しか買わないよ!」と(日本語で)言われたのが思い出です。

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