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何だかんだ泣かしてくれるぜ!水滸伝・李逵の最期


 

李逵(水滸伝)

 

水滸伝(すいこでん)には一〇八星と呼ばれる星の生まれ変わりたちが出てきます。ちょっとすると覚えるのに大変かと思いますが、今回はその中から、李逵(りき)と呼ばれる人物をご紹介しましょう。

 

水滸伝って何? 書類や本

 

李逵ははっきりと申し上げて好き嫌いがかなり別れる人物。好きという人もいれば、憤まんやるかたなし、という人もいるでしょう。しかし筆者は最期の最期で李逵に泣かされました……そのエピソードも紹介しますね。

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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李逵について

宋江、史進、李逵、魯智深、林冲、武松、楊志(水滸伝)

 

李逵は梁山泊(りょうざんぱく)での席は第二十二位。星は天殺星。役職は歩兵軍筆頭、この役職からも分かるように武勇に優れた人物です。肌が真っ黒で、戦う時には上着を脱ぐためこの黒い肌が露になり、また武器の二振りの緒のを振り回して大暴れするその様から、周囲からは「黒旋風」と呼ばれました。

 

李逵と宋江(水滸伝)

 

頭領である宋江(そうこう)を純粋に慕う、どこまでもどこまでも慕う人物です。

 

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水滸伝入門ガイド

 

 

 

騒動の発端

 

二人の出会いは戴宗(たいそう)の紹介でした。元々噂で宋江のことを聞いており、おもてなししようと博打で金を稼ごうとした李逵ですが、逆にボロ負け。それどころか喧嘩になって相手を怪我させてしまい、その金を宋江が払う有様でした。

 

その後もやっぱり暴れて迷惑をかけてしまうという状態になりますが、この頃から既に李逵は宋江を深く、そして純粋に慕うようになっていたのです。

 

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やっちゃったぜ

落書きをする宋江(水滸伝の主人公)

 

しかしその後、今度は宋江がやらかします。酒に酔っ払った宋江は謀反の詩を書いて、料理屋の壁に貼ってしまいました。このため宋江は役人(わるいひと)に訴えられ、死刑判決を受けてしまいます。

 

宋江、花栄(水滸伝)

 

その上、戴宗も同罪として二人は公開処刑されることになりました。

やはりお酒は怖いですね呉王様!

 

さあてここでお怒りMaxなのが李逵です。

 

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よかミカンのブラック三国志入門

 

 

怒り心頭な李逵

李逵(水滸伝)

 

「宋江兄貴を処刑なんざ許さねぇぜ!!」と、怒り心頭の李逵は処刑場に殴り込みをかけました。もちろんその両手には斧を持って。殴り込みをかけた李逵は黒旋風の名前そのままに暴れまわりました。もちろん敵だの味方だのは些細な事。

 

梁山泊(水滸伝)

 

もはや無差別に殺害を行い、梁山泊らも救援もあり、宋江らは救出され、李逵はそのまま梁山泊入りすることになります。この李逵の敵味方お構いなしの殺害、良く覚えておいて下さい。

 

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その後……

 

さてこの後も、李逵は大暴れします。しかし李逵の大暴れは、毎回……という訳ではありませんが、被害が大きくなるのが特徴です。特に悲惨だったのが朱仝(しゅどう)が仲間入りした際のこと。朱仝がお世話になっていた長官の、幼い子供が李逵によって殺害され、朱仝は戻れなくなってそのまま梁山泊入りする……という何とも後味の悪い結末になっています。

 

純粋であり、無邪気であり、それ故に人殺しを躊躇なく行う。李逵は天殺星の役割を良く引き継いでいた人物でした。このため、登場人物の中では結構好き嫌いが別れる人物であると思います。

 

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ながら三国志

 

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セン

両親の持っていた横山光輝の「三国志」から三国志に興味を持ち、 そこから正史を読み漁ってその前後の年代も読むようになっていく。 中国歴史だけでなく日本史、世界史も好き。 神話も好きでインド神話とメソポタミア神話から古代シュメール人の生活にも興味が出てきた。 好きな歴史人物: 張遼、龐統、司馬徽、立花道雪、その他にもたくさん 何か一言: 歴史は食事、神話はおやつ、文字は飲み物

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