水滸伝の回本について
さてここで水滸伝の、回本についてもお話しましょう。
水滸伝には三種類の「本」があります。それぞれ「71回」「100回」「120回」と話の長さが違い、
- 71回本は英雄たちが終結した所で終わり
- 100回本は梁山泊の壊滅まで
- 120回本は100回に更にその後の戦闘が追加されたもの
となっています。一応原本としては100回とされています。また「梁山泊の壊滅」というように、彼らは最終的には滅びを迎えますが、始まりから終わりまできちんと見届けるという意味では、やはり100回がおススメです。
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水滸伝の「梁山泊」
最後に、再び梁山泊についてもお話しましょう。
梁山泊は108人の英雄が終結した場所、ですが、現代においてはこの「梁山泊」という言葉自身にも意味が有ります。それは水滸伝を転じて「梁山泊」は「同じ志を持った人々が集まる場所」、更に言うなら集まる人々は「豪傑」「強者」「野心家」である……と言う所から、水滸伝がどのような話か、読んだことが無くてもイメージは伝わるのではないでしょうか。
現代でも同好の士で集まることを「梁山泊」と言うこともありますし、「三国志の梁山泊」なんていう一見するとちょっと混乱しそうな集まりも、面白そうですね!
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三国志ライター センのひとりごと
さて今回は水滸伝はどういうお話か、ざっくりと、そして水滸伝の意味やスピンオフなどのご紹介をさせて頂きました。水滸伝は三国志演義とはまた違った雰囲気が感じられるお話です。しかし三国志演義と同時期に書かれているからか、三国志演義との面白い共通点もいくつか見つけることができます。もしよろしければそちらも今後、ご紹介したいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
チャポーン。
参考文献:水滸伝
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