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三国志演義の人気の秘密。劉備と豊臣秀吉に共通する庶民受けする英雄像とは?

2022年5月4日


 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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大衆が求める英雄像に合致した劉備と秀吉

麒麟を求める農民たち

 

劉備と秀吉の共通点は、民衆受けの良さを追求したもの、もっというと、当時の人々の理想とする、好ましい主人公像が投影されたものもあると思います。

 

自分たちの立場に近く、色んな人たちに慕われ、のし上がっていく……

ついでに実は高貴な人だったとかいう夢とロマンに溢れた設定……

これを深く投影したからこそ、こういったイメージ像ができたのだと思います。

 

劉備と徳川家康

 

と、考えると実は古くから、民衆の好みというのは共通点があったのではないかと想像できますね。中国と日本、場所や時代が違っても人々の好ましいイメージが近いのは、何とも面白いものだと思いますね。

 

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孫堅をかばって死ぬ祖茂も大衆受けした

孫堅の身代わりになり逃走する祖茂

 

さて、最後に「民衆受け」を追求したと思われる三国志演義の登場人物を一人。それは孫堅(そんけん)の部下、祖茂(そも)です。彼は正史において、殆ど出てきません。伝もなく、孫堅の伝にほんの少しだけの記述があるだけです。

 

華雄(かゆう)

 

しかし三国志演義では孫堅を逃がすために命をかけ、その果てに華雄(かゆう)に斬られてしまいます。祖茂もまた、あまり身分が高くなかったのでしょう。しかしそんな彼が孫堅の傍控え、身代わりになって最期を迎える……そんな役回り、脚光を一時でも浴びたのは、やはり民衆受けを考えてのことだと思う、筆者でした。

 

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三国志ライター センのひとりごと

三国志ライター セン

 

現代では色々な執筆物があります。そして色々なキャラクター、設定を見ることができますが、近年ではどこか「逆境から成り上がっていく」ものが好まれているように思いますね。まあそりゃあ高貴な身分の人が能力チートで敵なしに天下統一だなんてそうそう……ん?そんなどこか光り輝きそうな皇帝、どこかにいたような?

 

ともあれちょっと時勢の人気を考えてみた筆者でした。

 

センさんのとぷんver2

 

ちゃぷり。

 

参考文献:三国志演義

 

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セン

両親の持っていた横山光輝の「三国志」から三国志に興味を持ち、 そこから正史を読み漁ってその前後の年代も読むようになっていく。 中国歴史だけでなく日本史、世界史も好き。 神話も好きでインド神話とメソポタミア神話から古代シュメール人の生活にも興味が出てきた。 好きな歴史人物: 張遼、龐統、司馬徽、立花道雪、その他にもたくさん 何か一言: 歴史は食事、神話はおやつ、文字は飲み物

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