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【西遊記 vs インド神話】人気者の2匹のおサルさん孫悟空とハヌマーンの共通点は?

2022年9月18日


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西遊記

 

さて西遊記(さいゆうき)と言えば、三蔵法師(さんぞうほうし)ご一行が天竺(てんじく)まで行く旅路ですね。もちろんスタートしましたはい着きましたではありません、到着するまでに数々の苦難があり、それをお供の孫悟空(そんごくう)猪八戒(ちょはっかい)沙悟浄(さごじょう)といった面子が退けるアクションシーンも魅力。

 

その中でも八面六臂(はちめんろっぴ)の活躍をするのがご存知、孫悟空なのですが……ここでちょっとだけ、そんな孫悟空とインド神話に出てくる神様との繋がりをご紹介したいと思います。

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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手の付けられない暴れ猿 中国の孫悟空

西遊記 孫悟空

 

皆さんご存知、西遊記のヒーロー孫悟空。ある日仙石から産まれた卵から(かえ)った猿で、仙人に弟子入りして数々の仙術を伝授して貰い、その後は龍王たちから武器防具を入手、

 

西遊記 孫悟空

 

更に天界からのお役目を申し付けられた際に仙桃(せんとう)やら金丹(きんたん)やらを食べちゃったので無敵になっちゃったというとんでもない出自の三蔵法師のお供です。その孫悟空のモデル、影響を与えたのではないかと言われるインドの神様がこちら。

 

沙悟浄は河童ではない!

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西遊記

 

 

インドの神猿、ハヌマーン

古代インドの宇宙観

 

知っている人は知っている、インドの神猿、ハヌマーン様。この神様、お猿さんではありますが強く賢く、どのような武器でも傷付かず、火にも焼かれず、風よりも早く世界をかけ、そうしてほぼ不死身。

 

父親が風神ヴァーユであるため、ハヌマーン自身も風神と同一視されることもあるという神様のお一人。可愛く賢くそして強い、そんなお方ですが、この方が悟空ととても良く似ているのです。

 

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仙人の食べ物を盗み食いし不老不死になった孫悟空

 

さて悟空がとっても強くなった経緯ですが……まあ元々悟空は強かったんですが。その一つに蟠桃園(ばんとうえん)の管理を任された時に、ここで悟空は仙桃を食べて、しかも仙人たちのご馳走を食べ、更には太上老君の金丹まで食べちゃったから(ざっくり)

 

これで後に悟空は武器では処刑できず、火でも焼けない身体となりました。つまり「食事」がきっかけとなったのです。

 

古代中国・超科学の世界に挑戦する HMR

HMR

 

 

太陽を食べようとして死に、不死身になるハヌマーン

太陽の力を利用した陽燧のメカニズム

 

そしてハヌマーンにもあつお話があります。それはある日、お腹が空いたハヌマーンは太陽を果物と間違えて天に昇りました。これを何者かの狼藉(ろうぜき)と間違って、神々の王様である雷神から武器で撃たれ、転落死します。ハヌマーンの父親の風神ヴァーユはこれを哀しみ怒り、世界の風を止めたことで生きとし生けるものたちが死んでいきました。

 

大慌てで他の神々がヴァーユの元に押し掛けると「ハヌマーンを生き返らせろ!そして二度とこのようなことが起きないようにしろ!」と言われ、ハヌマーンは叡智と武勇と不死身のパワーを持って生き返った……というお話です。

 

二人とも、何かを食べた、食べようとしたのがきっかけなんですね。

 

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両親の持っていた横山光輝の「三国志」から三国志に興味を持ち、 そこから正史を読み漁ってその前後の年代も読むようになっていく。 中国歴史だけでなく日本史、世界史も好き。 神話も好きでインド神話とメソポタミア神話から古代シュメール人の生活にも興味が出てきた。 好きな歴史人物: 張遼、龐統、司馬徽、立花道雪、その他にもたくさん 何か一言: 歴史は食事、神話はおやつ、文字は飲み物

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