董卓軍の将軍として知られ、ゲームではそれなりに強い華雄。しかしゲームではそれなりに強い華雄ですが、三国志の世界では華雄は強いのでしょうか。今回は正史三国志と三国志演義の両方から華雄の強さを見てみたいと思います。
ゲームでは強そうな華雄
華雄は三国志に登場する武将です。彼の名前は三国志よりも三国志のゲームで有名になった人物で、三国無双8ではハンマーみたいな武器をもって戦う武将として登場しています。またコーエーが発売している三国志のシュミレーションゲームの華雄も結構強めの能力値を持った武将です。レンはコーエーの三国志のシュミレーションゲームはいくつもプレイしていますが、華雄は必ず仲間に加えていました。
上記でわかる通り、華雄は三国志のゲームではそれなりの強さを持った人材でした。しかし歴史上の三国志に登場する華雄はゲームに登場する華雄のように強い武将だったのでしょうか。
正史三国志の華雄はモブキャラ!?
華雄は正史三国志と三国志演義の両方に登場する武将で、描かれ方は全然違います。果たして華雄は強い武将として記載されているのでしょうか。早速正史三国志の華雄から見てみましょう。正史三国志の華雄は董卓が居城としていた洛陽へ接近している孫堅軍を迎撃する作戦に参加する所が初登場です。
華雄は一人で孫堅軍を迎撃する作戦を展開するのではなく、一武将として参加することになります。では彼の上司はいったい誰なのでしょうか。華雄の直属の上司は胡軫です。そして胡軫と一緒に孫堅軍を撃退する役目を負っていたのが「飛将軍」とあだ呼ばれていた呂布です。呂布が騎兵隊長で胡軫が総大将となり、孫堅軍を迎撃するための総大将でした。しかしこの二人はとんでもなく仲が悪かったのです。
呂布は胡軫が活躍するのが許せず、胡軫に偽の情報を流して軍を混乱させます。そして胡軫の軍勢が混乱している所に孫堅軍からの攻撃を受けてしまいます。そのため胡軫の軍勢は簡単に撃破されてしまい、華雄も胡軫軍の兵士たちと一緒に討ち取られてしまうのでした。活躍するどころか何も実績を残さないまま三国志の歴史からいなくなってしまう可哀そうな将軍でした。華雄が雑魚将軍かどうかわかりませんが、ゲームやアニメでいう所のモブキャラに近い扱いだったことは間違いありません。
三国志演義の華雄はメチャ強い
正史三国志の華雄はモブキャラ扱いでした。しかし三国志演義での華雄は全然違います。三国志演義の華雄は反董卓連合軍が汜水関へ攻撃を仕掛けてきた時に登場。この時華雄は董卓軍の先鋒を買って出ます。華雄は董卓軍の先鋒として出陣すると曹操の盟友・鮑信の弟鮑忠を討ち取ります。
更に孫堅軍の武将・祖茂を討ち取る活躍をしています。しかし三国志演義の華雄の活躍はこれだけにとどまりません。華雄は袁術軍の将軍を討ち取り、韓馥配下の将軍も討ち取る凄まじい活躍を見せます。三国志演義ではこれほどまでに多くの将軍を討ち取る活躍を見せている華雄。華雄は三国志演義では合肥で活躍した張遼や呂布、関羽、張飛に匹敵するほどの強さを持った将軍だったと言えるのではないのでしょうか。そしてゲームに登場する華雄もたぶんこの三国志演義のエピソードに沿っていると思われます。
三国志ライター黒田レンの独り言
三国志演義でチョー活躍した華雄ですが、どのような体型をしていたのでしょうか。三国志演義の華雄の体型は身長210㎝ほどあったそうです。更に体は虎の様で、腰はオオカミのようだったそうです。華雄は三国志演義ですと怪物並みの体型をしていた事が上記でお分かりになると思います。そして上記の様な体型であれば、かなり強い人物であった事も想像できるのではないのでしょうか。
・参考 新紀元社 三国志武将辞典等
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