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曹操だけじゃない!人妻を求める男性心理の[謎]を探る

2024年5月29日


曹操と大喬と小喬

 

曹操(そうそう)は人妻好きだと言われています。秦宜禄(しんぎろく)の元妻の杜氏(とし)を夫人にしていますし、何咸(かかん)の未亡人である尹氏(いんし)(めかけ)にしていますし、張済(ちょうさい)の未亡人を妾にして張済の甥に相当する張繍(ちょうしゅう)に背かれてひどい目に遭ったこともあります。

 

若い頃の袁紹と曹操は花嫁泥棒をする

 

物語系の逸話では袁紹(えんしょう)と一緒によその家に忍び込んで花嫁泥棒をしたこともありますし、呉の孫策(そんさく)の未亡人の大喬(だいきょう)周瑜(しゅうゆ)の妻の小喬(しょうきょう)を欲しがっていたという話もあります。ちょっと人妻を欲しがりすぎですね。どういう心理なんでしょうか。

 

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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人妻と付き合いたがる男性の心理

よかミカン

 

インターネットで調べたところ、人妻と付き合う男性の心理は大きく分けて次の4つのようです。

 

1.都合が良い(結婚を迫ってこない、分かれるのが簡単、養う必要がない)

2.人の物を奪っていることに優越感を覚えて興奮する

3.既婚女性の包容力にひかれる

4.満たされていない女性を自分が助けてあげたいというヒーロー願望

(↑既婚女性は旦那さんに放っとかれて満たされていないという先入観がある)

 

これ、合ってるんでしょうかね?

 

ネットで参照したのは女性が書いたらしい記事ばかりだったので、男性から見たら「クックック、本当はそればかりでもないのさ。大きな声では言えないけどね」ってことがあるんじゃないでしょうか。

 

kawauso

 

今回の記事はkawauso編集長からテーマを頂いて書いているのですが、編集長も男性だからご自分では書けないんですよ、きっと。「こんなこと書いたらボクがこう思ってるみたいじゃないか!」ってなりますからね。

 

 

 

曹操は責任を持つ男

曹操と何晏

 

先ほど挙げた4つの心理のうち、「1.都合が良い」は曹操にはあてはまりません。曹操は秦宜禄(しんぎろく)の元妻の杜氏や何咸の未亡人の尹氏をちゃんと自分のところに迎え入れており、連れ子の面倒もみています。三国志明帝紀の注にひかれている『魏氏春秋(ぎししゅんじゅう)』には、曹操が自慢げに「世の中にワシほど妻の連れ子をかわいがる男はいまい」と語った言葉が記されています。杜氏の連れ子の秦朗(しんろう)も尹氏の連れ子の何晏(かあん)もちゃんと出世しています。曹操は責任を持つ男、都合のいい遊び相手として人妻を欲しがったのではありません。

 

関羽からの略奪愛

関羽と人妻

 

人妻と付き合いたがる4つの心理のうち、「2.人の物を奪っていることに優越感を覚えて興奮する」は、曹操にあてはまりそうです!秦宜禄の元妻の杜氏は曹操が呂布(りょふ)を滅ぼした時に捕虜になったのですが、当時曹操と同じ陣営で戦っていた関羽が杜氏をぜひ自分の妻にしたいと再三にわたって曹操にお願いしていました。関羽がそこまで言う女性はどんなものだろうかと好奇心から目通りした曹操は、一目で気に入り杜氏を自分のものにしてしまいました。

 

貂蝉を取り合う関羽と曹操

 

 

曹操はつねづね関羽の立派な人柄を評価していました。関羽は見事なひげを生やしており、同性から見ても惚れ惚れするほどの偉丈夫であったことと思います。“関羽ほどの男が欲しがった女を、俺は手に入れてやった!”曹操の略奪愛には、こんな心理があったのではないでしょうか。

 

 

世界の大半を敵に回しながら戦う男

若い頃の曹操

 

人妻と付き合いたがる4つの心理のうち、「3.既婚女性の包容力にひかれる」も、曹操にあてはまりそうです。曹操は長いものには巻かれないツッパリ人生で世界を切り拓いていった人です。有力者でも法をおかせば処罰する、品行方正でなくても有能であれば評価する。旧来の価値観の中で安穏と過ごしていた人々が目くじらをたててバッシングするような革新的な政策を勇気とど根性で進めていった、敵だらけの戦う人生でした。

 

曹操の妻

 

 

既婚女性の持つおおらかな雰囲気に癒やしをもとめたとしても不思議ではありません。(既婚女性がなぜおおらかかと言うと、結婚してみて「こんなはずじゃなかった!」という経験を乗り越えてきているからです)

 

 

ヒーローになりたかった曹操

レディーファーストの曹操

 

人妻と付き合いたがる4つの心理のうち、「4.満たされていない女性を自分が助けてあげたいというヒーロー願望」、これは曹操にぴったり合致する気がします。妻の連れ子をかわいがっていることを自慢していた曹操。

 

妻を心配する曹操

 

 

困っているご婦人を俺が面倒みてあげているんだ、という状況に満足を覚えていたに違いありません。曹操には奥さんが大勢いて、亡くなる時には女性たちのその後の身の振り方をこまごまと心配してあげていましたが、面倒をみる相手が大勢であればあるほど、自分がしっかり面倒をみればみるほど、曹操の心は満たされたことでしょう。

 

 

三国志ライター よかミカンの独り言

よかミカンの独り言

 

略奪愛で優越感を覚える、敵が多いから癒やしを求める、女性を助けてあげたい。曹操の人妻ハントはいかにも戦う男らしい心理に基づいているようです。「英雄色を好む」という言葉がぴったり。大丈夫、人妻のめんどうを見なくてもあなたは充分ヒーローです、って言ってあげたいです。

 

 

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よかミカン

よかミカン

三国志好きが高じて会社を辞めて中国に留学したことのある夢見がちな成人です。 個人のサイトで三国志のおバカ小説を書いております。 三国志小説『ショッケンひにほゆ』 【劉備も関羽も張飛も出てこない! 三国志 蜀の北伐最前線おバカ日記】 何か一言: 皆様にたくさん三国志を読んで頂きたいという思いから わざとうさんくさい記事ばかりを書いています。 妄想は妄想、偏見は偏見、とはっきり分かるように書くことが私の良心です。 読んで下さった方が こんなわけないだろうと思ってつい三国志を読み返してしまうような記事を書きたいです!

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