【キングダム】汗明はどんな人物だったの?蒙武と戦った巨人の意外すぎる史実

2026年9月27日

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kawauso編集長(石原 昌光)

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kawauso編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務めるほか、紙媒体やWebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者・おとぼけ(田畑 雄貴)

コンテンツ制作責任者

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月に「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感していただけることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。

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呂布 ポイント

 

汗明は、実在した将軍なのか。合従軍で楚軍を率い、蒙武と一騎打ちを演じた巨人を見て、そう気になった人も多いと思います。映画の紹介での異名は「楚の巨人」。

 

水滸伝って何? 書類や本

 

名前だけなら、史書にあります。『戦国策』に出てくる汗明は、武器ではなく弁舌で春申君に取り立てを求める人物として描かれています。原作とは、ほぼ正反対の姿。蒙武との決着から始めて、『戦国策』の汗明、そして史実の合従軍で楚を動かしていた人物へと話を進めます。

 

※この記事は2026年9月時点の内容です。原作の合従軍編の内容に触れています。

 

キングダムの汗明とは?基本プロフィール

名前 汗明(かんめい)
所属・立場 楚の将軍。合従軍で楚軍を率いる総大将
特徴 巨体と怪力。映画の紹介では「楚の巨人」
宿敵 秦の蒙武
実写映画 勝矢さん(『キングダム 魂の決戦』2026年)
史書 同じ名前の人物が『戦国策』に出てくる。春申君に弁舌で取り立てを求める人物

 

アニメ公式サイトに載った汗明役の声優さんのコメントでも、汗明と蒙武は「自らを最強、至強と自負する二人」と紹介されています。その自信は、口だけではありません。秦の蒙武が、生涯で初めて全力を出せる相手と認めるほどの強さです。

 

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キングダム人物名図鑑

 

原作の汗明と蒙武の一騎打ち

蒙武

 

合従軍編で、楚軍を率いる汗明の前に立ちはだかるのが、秦の蒙武です。こちらも力で押し切る将軍です。最強を名乗る者どうしがぶつかるのだから、ただで済むはずがありません。運動会の綱引きで、両方のクラスの力自慢が綱の先頭に並んだようなものです。

 

二人の一騎打ちは、激しい打ち合いになります。最後に立っていたのは蒙武。汗明は、蒙武に討たれます。たしかに、汗明の名乗りは大げさです。ただ、あれだけの強さがあってこその大げささ。蒙武がひと皮むける相手として、これ以上の敵はいなかったと思います。

 

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キングダムを100倍楽しむ

 

 

『戦国策』の汗明|「驥、塩車に服す」

 

 

史書に出てくる汗明は、『戦国策』楚策の一話に登場します。楚の宰相・春申君に会いに来た人物です。面会がかなうまで、汗明は3か月待たされました。人気の歯医者の予約でも、そこまでは待ちません。いえ、待てません。

 

会えたあとも、汗明は堯と舜を持ち出して春申君と問答し、ようやく客として迎えられます。そのうえで語ったのが、一頭の馬の話です。名馬(驥)が、塩を積んだ車を引かされて、太行山の坂を登っていた。汗を流し、坂の途中で進めなくなっていた。そこへ馬を見る目のある伯楽が通りかかり、車から降りて泣き、自分の着物を脱いで馬にかけてやった。すると馬は頭を下げて息を吐き、天に届くほど高くいなないた、と。

 

優れた者が、才能にふさわしくない仕事をさせられる嘆き。それを表すのが「驥、塩車に服す」という言葉です。汗明は、自分をこの名馬になぞらえて、才能を認めて引き立ててほしいと春申君に訴えたわけです。巨体で敵をなぎ倒す原作の汗明と、馬のたとえ話で自分を売り込む『戦国策』の汗明。同じ名前なのに、やっていることはまるで逆です。

 

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戦国策

 

史実の合従軍で楚を率いたのは春申君

蘇秦(そしん)は合従連衡を行った

 

では、史実の合従軍で楚を動かしていたのは誰か。『史記』春申君列伝を見ると、答えは春申君。

 

五カ国連合軍を率いて秦を攻める春申君

 

春申君が宰相になって22年目、秦の攻撃に悩む諸国が手を組み、西の秦を攻めました。楚王がその長で、事を取り仕切ったのは春申君。ところが函谷関まで攻め寄せたところで秦が兵を出すと、諸国の兵はみな敗れて逃げました。

 

楚王はこの失敗を春申君のせいにし、春申君は王からさらに疎んじられました。原作が楚軍の総大将に汗明を置いたのは、春申君に仕えようとした人物の名前を借りたのかもしれません。史書では春申君の前で名馬のたとえを語った男が、原作では春申君の軍の先頭に立っています。そう読むと、ちょっと粋な名前の借り方です。

 

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春秋戦国時代

 

汗明は実在する?

 

汗明という名前の人物は、『戦国策』に出てきます。ただ、それは春申君に面会を求めた弁論の人です。『戦国策』のこの逸話と『史記』春申君列伝には、汗明が楚軍を率いて戦う記述は見当たりません。原作の汗明と史書の汗明が同じ人物として描かれているのかは、はっきりしません。合従軍で蒙武と一騎打ちをする楚の将軍という姿は、今回確認した史料には出てきません。

 

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キングダム武将の哀しすぎる最期

 

汗明のよくある質問

汗明の最期はどうなりますか?

 

原作の合従軍編で、蒙武との一騎打ちの末に討たれます。

 

 

汗明は史書ではどんな人物ですか?

 

『戦国策』に、楚の宰相・春申君のもとを訪ねた人物として出てきます。名馬の話で自分を売り込み、引き立てを求めた弁論の人として描かれています。

 

 

汗明と蒙武の関係は?

 

合従軍でぶつかった宿敵です。蒙武が、生涯で初めて全力を出せる相手と認めた、原作屈指の強敵でした。

 

 

実写映画で汗明を演じたのは誰ですか?

 

勝矢さんです。2026年公開の『キングダム 魂の決戦』で演じました。

 

キングダムライターおとぼけの独り言

 

はじめての三国志主宰 おとぼけ(田畑雄貴)

 

3か月待たされ、ようやく口にしたのが馬のたとえ話。『戦国策』の汗明は、待つことで才能を認めてもらおうとした人でした。原作の汗明は、正反対。自分から戦場で名乗りを上げ、力で認めさせようとします。同じ名前の二人を並べると、認められたいという気持ちの出し方がまるで逆なのが面白いところです。

 

出陣する代表・主宰のおとぼけ

 

それでは兄弟たちよ、また次の記事でお会いしまっせ!

 

キングダム年表

 

 

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おとぼけ(田畑雄貴)

数々のブレストと思いつきで場を散らかした後、権限委譲と言い放ち、kawauso編集長に丸投げし去っていく。インターネットの不特定多数無限大の可能性にロマンと情熱を捧げる「はじめての三国志」の創設者。創造的で自由な発想が称賛や批判を創発し、心をつかむコンテンツになると信じている。各メンバーのパーソナリティを尊重し、全員の得意分野を活かし、補完し合うチーム作りを目指している。

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