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27話:良い事が無かった曹操に勝機が訪れる!青州兵誕生秘話

2015年2月5日


 

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曹操躍進

 

曹操というと、頭が切れて、戦も上手いスマートな人物として三国志には、描かれています。しかし、その人生を見て見ると、序盤は散々で、方向性は間違ってはいないのですが、曹操自身に力が無いので、全てにから回りします。

 

前回記事:26話:弟を殺された事が袁紹VS公孫瓚の抗争の原因

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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空回り続きの若き曹操君

反董卓軍010

 

有名な反菫卓連合軍を結成した時には、幼馴染の袁紹を盟主にしたまでは光っているのですが、袁紹は日和見で動かずじまい、焦った曹操は、大金をはたいて集めた5千名の兵力で、菫卓軍の武将、徐栄に挑むも打ち破られて虎の子の兵力の大半を失います。

苛ついている曹操

この敗戦で、有力な諸候も戦死しているので曹操は指導力を疑われついに連合軍を引っ張る事が出来ないまま軍は解散します。その後の曹操は、袁紹の使い走りとして袁術や公孫瓚と戦う毎日を送り、全く世にでる機会がありませんでした。

 

曹操に訪れる幸運の女神

劉岱

 

しかし、西暦192年、雌伏しながらも機会を窺う曹操に大チャンスが訪れます。

戦う劉岱

 

兗(えん)州の太守だった劉岱(りゅうたい)が再び勢力を付けた黄巾賊の大軍、30万人に破られ戦死したのです。

王允と呂布

 

この頃、菫卓を暗殺して、政権を握った、呂布と王允は、献帝の命令で袁紹に対して、黄巾賊の討伐を命令します。

陳宮

 

当時、曹操の軍師だった陳宮は、

「今こそが、袁紹の支配を抜け出して、曹操が根拠地を得る好機」

と鮑信と運動して曹操を兗州の牧とするように働き掛けます。

 

黄巾賊を退治する曹操

 

袁紹もこれを許して、曹操を兗州に差し向けると曹操は、黄巾賊、30万の大軍を打ち破ってしまいます。

 

黄巾賊を破った曹操が取った行動が・・・・

張角逝く 張角 死

 

しかし、話はそれで終わりではありませんでした。敗れた黄巾賊は、曹操の配下になる事を了承したのです。

 

曹操が黄巾賊を配下にした理由は何故?

黄巾装着

 

ここには裏がありました、曹操は以前に役人として青州に赴任した時、邪神を祀り、人々を恐怖で支配していた腐敗役人を次々と摘発し、その80%を処刑した事があります。

曹操

 

青州は、黄巾賊が起こった故郷でしたから、彼等は、曹操の善政を覚えていたのです。

 

黄巾賊

 

黄巾賊:「曹操殿の善政は、我々の太平道の教えと同じものです、悪徳役人の腐敗を憎み太平の世の中を築くのが亡くなった張天師の心からの願いであり、我等の願いでもあります。」

 

袁術と曹操と黄巾賊

 

曹操:「あい、分かった、この曹操が戦乱の世を鎮め、張天師が願った太平の世を造ってみせよう、、その為に汝らは、私の手足となって働いてくれるか?」

張梁(黄巾賊)

 

黄巾賊の指導者達は、曹操にひれ伏して、その理想の為に手足となって戦う事を誓います。

 

曹操の精鋭部隊誕生

現実主義曹操

 

彼等は青州兵として、曹操軍の主力であり続け、以後、数え切れない戦争で手柄を立てる精鋭になります。青州兵は30万人という大軍ですが、それに加えて、100万人という戦争流民も曹操は手に入れてしまいます。

曹操のメルヘンな家

曹操は、これら流民に荒れ果てた兗州の土地を耕作させつつ国力を高める事が出来るようになります。

君主論と曹操

 

一夜にして、袁紹の使い走りから、30万の兵力の持ち主になった曹操は、その才能を発現させる勢力を手に入れて天下への道を驀進していく事になります。

劉備 食客

 

その頃、劉備は、いまだ公孫瓚の下で客将として仕える立場でした。

 

次回記事:28話:天運を掴んだ曹操の食客に落ちぶれる劉備

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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