キングダム499話では、秦の総大将に任命された王翦(おうせん)ですが、
彼は、出発する直前、昌平君(しょうへいくん)に頼みごとをしています。
この緊迫した局面での頼みごとですから、ただごとではない感じですが、
果たして王翦の頼みとは、一体、何だったのでしょうか?
ちょっと考えてみましょう。
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この記事の目次
可能性1 領地を与えてくれ!
キングダムの王翦は、王になる野心を持つ人物とされています。
そこで、王翦は、今度の戦いに勝ったら領地を与えてくれと要求したのかも・・
実は秦王政(せい)は配下の将軍には、領地というものを与えていません。
実際に史記には、楚の項燕(こうえん)を討伐に向かう王翦が秦王政に対して、
「大王の将軍たるものは、幾ら戦功があっても侯に封じられる事はありません。
ですので、王の心が臣に向いている間に田園を褒美にもらい子孫の為に
財産を残しておきたいのです」と言っています。
これは、自分には王になる野心などない俗物であるとアピールするものですが
キングダムの王翦は自領を得て小王国を造るつもりかも知れません。
可能性2 王賁を然るべき地位に取り立ててくれ
もう、一つの可能性としては、王翦の息子である王賁(おうほん)を戦後
然るべき地位に就けてくれるように頼む事です。
王翦は、仮面で顔が分りませんが王賁の年齢を考えるとかなりの年齢です。
50歳に近いか、それ以上ではないでしょうか?
そうなると、自分の野望とは別に、次世代の王賁を大将軍にすべく、
それなりの手を打っておく必要があります。
あるいは、王翦と王賁で史上初の親子Wの六大将軍とか・・・
可能性3 趙の降伏武将をすべてスカウトしてOKにしろ!
王翦と言えば、人材収集に熱心な一面があります。
中華十弓で廉頗(れんぱ)の家臣であった姜燕(きょうえん)も執拗に
スカウトして振られていましたし(笑)、後に自分の王国を築く為に、
相応の人材を集めようとしているようです。
よく考えれば、趙は王様こそアレですし、武神龐煖(ほうけん)も
バーサーカー状態ですが、李牧(りぼく)を筆頭として、
カイネや公孫龍(こうそんりゅう)、舜水樹(しゅんすいじゅ)、
最近登場した司馬尚(しばしょう)等、人材の宝庫です。
王翦が欲しがりそうな有能な将がゴロゴロしています。
なので、これらの敵将の生殺与奪の権を自分に与えて欲しいと
昌平君にお願いしていたのではないでしょうか?
可能性4 鄴を与えてくれ!
秦に取っての趙は長平の戦い以来の因縁の相手です。
六国でも趙は凄まじいファイトを示し楚と並んで秦の天下統一を阻む
強敵として君臨しています。
そこで、王翦は、じっくりと趙の地に腰を落ち着けて平定する為に
鄴を攻略した後も、ここに留まり趙攻略の計画を練ると昌平君に
進言した可能性もあります。
もちろん趙攻略は表向きで、事実はそこに地盤を築いて、
秦に大乱があれば自分の王国を建国するという下心込みの戦略です。
史実によると、鄴は紀元前232年に李牧により奪還されているようですが
それまでは、王翦が支配していたとしたら面白くないですか?
キングダムウォッチャーkawausoの独り言
史実では、王翦の7年は空白なので、どこかで使わないといけないのですが、
一番、密室的で怪しいのは、王翦が、陥落させた趙の鄴、閼与等、
九城に大軍で進駐して秦のコントロールから離れる事です。
ただでさえ、怪しい王翦が、秦の支配下から切り離されて遠く鄴で
己の野心を実行しようとしている・・
例えば桓騎は、王翦のスカウトに応じて、王翦の将として主に趙で活躍し
その隙を突かれて李牧に敗北してしまうとか・・
秦王政も優秀な王翦を手元に留める為に、王翦の要求を無碍には出来ませんし
案外、あり得るお願いかも知れませんよ。
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