大人気春秋戦国時代漫画キングダム、今スポットライトが当たっているのは、李牧本陣の右側で激突している龐煖と羌瘣ですが、朱海平原では複数の場所で一騎打ちが発生しているので、同時進行で見ていかないといけません。
そこで今回は、傅抵と戦う事になった蒙恬がいかに戦うのかと、王翦が首尾よく田里弥の軍勢に合流したら、どんな反撃が可能かを考えてみます。
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蒙恬vs傅抵の戦いは?
馬南慈と傅抵の奇襲により絶体絶命に陥った王翦ですが、左翼から馬呈を追って、戦線を抜けてきた蒙恬が、意表をついて馬南慈に一撃を加えて右目を奪った事で何とか脱出する事に成功しました。しかし、趙の馬と秦の馬では速度に大きな差があり、必死に逃げていても傅抵の一群が王翦に追いつきそうになってしまいます。
そこで、蒙恬は戦えない王賁と総大将の王翦を救う為に馬首を巡らして傅抵との一騎打ちを決意しました。
蒙恬の覚悟
さて、蒙恬と傅抵の能力を考えてみますが、少なくとも馬南慈を相手にするよりは勝機は高いと言えると思います。蒙恬は線が細く、武の化身のような父蒙武や用兵家である祖父蒙驁とは、似てもにつかないのですが、柔軟性に富んだ剣を使います。
馬南慈相手にも、その柳のような身体能力で矛の一撃を掻い潜り、馬南慈の顔面に剣の一撃を見舞ったわけですから、柔よりは剛の相手の方が隙に乗じやすいのでしょう。
ただ、そういう事になると、同じく華奢な体形の傅抵とは相性が悪い事になりそうですが、幸いにして傅抵は失態を取り戻そうと頭に血が上っていて、その敏速な剣も単調になっている可能性もある事から、馬南慈の時と同じく単調な双剣の攻撃を掻い潜り、一撃を食らわせる可能性はあるのではないかと推測します。
或いは傅抵はまだ死ぬ段階にあるとも思えないので、蒙恬は機転を利かして、一騎打ちに応じるような態度を取りながら、隙を見て傅抵の馬を傷つけて倒し、追撃を不可能にしてから王翦の後を追うという事も考えられます。
いずれにせよ、キングダム620話では李牧は信が討ち取ってくれると信じて、王翦を守るべく傅抵の前に出て来たので、それ相応の時間を稼ぐ必要はあります。ちなみに傅抵はフィクションっぽいですが実在の人物で史記に登場しますが、たった一行の記述しかなく、死んだとも何とも書いていませんので、ここで戦死するかどうかは微妙ですが、カイネもいる事ですし、ここで最期はなさそうです。
逃げた王翦は何をするのか?
傅抵の追撃を蒙恬が阻止したので、王翦が逃げ切る確率は99%はあると思います。それこそ、馬南慈が狂ったように猛追跡でもしない限りは大丈夫です。ただ、それはそれとして王翦は逃げ込んだ先で何をするのでしょうか?王翦は逃げている割には、戦況を冷静に観察しており、李牧の本陣により肉薄している田里弥の陣に入り込もうとしているようです。王翦は李牧の本陣が落ちるのは時間の問題と考えていて、それに対してさらにダメ押しの一撃を加えるつもりかも知れません。
もっとも王翦が陣頭指揮をして李牧を討つというのは考えにくいです。そんな武勇がある人なら馬南慈に奇襲を掛けられた時にさっさと逃げたりはしないでしょう。王翦は弱くはないのでしょうが、一騎打ちには不確定要素が付きまといます。不確定要素とは、伏兵から矢を射かけられて負傷するなどしてしまえば、逆に李牧に狩られる危険を意味しています。だとすると、李牧に直接に手を下す危険は冒さないでしょう。
倉央を前線に出して糸凌とコラボさす
王翦の用兵能力はピカ一なので、現在は、田里弥と倉央が別々に動かしている二軍を一人で動かす位の事は出来ると思います。本陣はグチャグチャになっているので、当座、王翦が動かせるのは、田里弥か倉央に分離して与えた軍だけです。
すると、田里弥と倉央の仕事から軍を指揮する部分が外れるので、手勢だけを率いて遊撃に転じる事が可能になるでしょう。どちらかと言うと武力が弱そうな田里弥は遊撃隊にして李牧の本陣を左翼から突かせるなどして、さらに李牧を混乱させつつ、馬呈相手には苦戦しそうな糸凌の所に倉央を送り込んで援護するというのはどうでしょうか?
あ、そういえば、まだ雷伯は戦死していない筈なので、馬呈を援護しようとする雷伯については倉央が相手をして討つという展開でもスマートです。
雷伯を倉央が討ち取った後で、馬呈に対して糸凌&倉央が協働作業で息の合った攻撃を繰り出すというのも面白いかなと思います。
昌平君が送り込んだ補給を受けて幕
ここまでくると、鄴攻めの前に王翦が昌平君に頼んでいた事が気になります。すごいベタですが、ここまで来て昌平君が補給を満載して太行山脈を越えてやってくるというオチが待っているのではないでしょうか?
例え、鄴が落ちても食料がない桓騎軍が相手なら逆包囲で奪還は容易だと居直っている李牧に対し王翦に逃げられたという情報が伝令から伝えられ、間髪入れずに昌平君に率いられた秦の大軍が補給を伴い閼与を陥落させてやってくる。これで鄴を救援する意味がなくなった事を悟った李牧は、敗北を認めて王都に向かい帰還を開始します。
李牧を討つ為に龐煖と激闘した信は、もう一歩も動く力がなく険しい顔をして退却していく李牧を眺めておく事しか出来ないわけです。大勢の仲間を殺した総大将である李牧を討てない事で悔し涙を流す飛信隊は、なかなか絵になりそうな感じです。
キングダム(春秋戦国時代)ライターkawausoの独り言
李牧を討てずに悔し涙を流す信と、度重なる奇跡を巻き起こした信を見下ろす李牧。
朱海平原の戦いの初日に麻紘をヒットした時には「お前は私には追い付けない」と余裕をかましていた李牧に、たった十四日で肉薄した信に対し、李牧は強い脅威を感じる。みたいな展開でしょうかね。
参考文献:史記
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